話題のドラマ『御上先生』第4話では、「教科書検定」をテーマに、生徒たちがディベートを通じて考えを深める姿が描かれました。
「自分の意見を持つことの大切さ」「反対意見を理解することの重要性」を学びながら、教育と政治の関係に疑問を抱く生徒たち。
本記事では、第4話のあらすじや見どころ、そして視聴者が得られる学びについて詳しく解説します。
この記事を読むとわかること
- 『御上先生』第4話の詳しいあらすじと文化祭での展開
- 教科書検定の問題点とディベートでの新たな気づき
- 槙野と御上の関係の真相と「倭建命」怪文書の謎
- 倉吉の原爆投下に関する発言と教育のあり方を考察
- 第4話のSNSの反応と視聴者の学び
- 次回『御上先生』第5話の展開予想
『御上先生』第4話のあらすじ
冴島の行方を追う神崎
物語の冒頭、神崎(奥平大兼)は、冴島(常盤貴子)の行方を追います。
彼女の働いていたコンビニを訪れますが、すでに退職し、引っ越したことが判明。
連絡を取ろうとしますが、冴島の電話は解約されており、完全に消息を絶っていました。
神崎は彼女の真意を確かめるために、東京拘置所を訪れますが、殺人を犯した真山弓弦(堀田真由)には面会を拒否されます。
しかし、そこで偶然にも冴島と再会します。
「真実を教えてほしい」と問いかける神崎に対し、冴島は「真実なんてない」と冷たく言い放ちます。
文化祭の展示企画と教科書検定の問題
一方、学校では文化祭の準備が進められていました。
東雲(上坂樹里)は、富永蒼(蒔田彩珠)とともに「教科書検定」をテーマにした展示を企画します。
しかし、3年生は原則として文化祭に参加しない決まりがあり、桜井(永瀬莉子)らの反発を受けます。
御上(松坂桃李)に企画書を見せるも、「この内容では許可が下りないだろう」と指摘されます。
御上先生の問いかけ:アメリカの歴史教育
そんな中、御上は帰国子女の倉吉(影山優佳)に「アメリカの教科書では原爆投下についてどう教えられているか?」と質問。
倉吉は、アメリカの教科書には「原爆投下は戦争を終わらせるために必要だった」と書かれていたことを明かします。
さらに、その教科書には「大統領の判断は正しかったと思うか?根拠を述べよ」という問いがあったと説明します。
当時の倉吉は、どのように答えればいいのか分からず、怖くて意見を言えなかったと振り返ります。
しかし、今なら「どちらも間違いだった」とはっきり言える、と語ります。
この発言は、教育において「自分の考えを持つこと」の大切さを示唆するものでした。
ディベートの提案と新たな視点の発見
御上は、東雲たちに「教科書検定の文化祭展示は必要か?」というテーマでディベートを行うよう提案。
そこで、賛成派の東雲は反対派。反対派の櫻井未知留(永瀬莉子)は賛成派としてディベートを指名した。
普段とは逆の立場に立つことで、相手の視点を理解し、新しい考え方を得ることができるのがディベートの狙いでした。
桜井は法学部志望ということもあり、教科書検定や東雲の父の教え子についても事前に詳しく調べていました。
一方の東雲は、加しない人への配慮を主張しました。
ディベートの結果、東雲は「ただ一方的に検定を否定するだけではなく、議論によって問題点を改善していくことが大切だ」と気づきます。
文化祭当日:隠された本当の展示内容
文化祭当日、東雲たちは正式に許可を得た「世界の教科書」というタイトルで展示を行います。
しかし、実際には教科書検定の問題点を指摘するために、プロジェクターを使ったプレゼンを用意していました。
そこでは、「教科書検定を採用している国がどれだけ少ないか」を世界地図で示します。
その一瞬の映像には、ロシアや中国などの国々が検定制度を採用していることが映し出され、SNS上でも話題になりました。
これを見た副大臣は険しい表情を浮かべ、その様子を神崎が写真に収めます。
御上と槙野の対立が決定的に?
文化祭の終了後、槙野(岡田将生)は御上に電話をかけ、「教科書検定に踏み込むのはやりすぎだ」と警告します。
御上は「それは脅しか?」と問い、「生徒に手を出したら許さない」と強く言い放ちます。
槙野のそばには塚田(及川光博)もおり、「人事の話までしていいとは言っていない」と釘を刺します。
槙野は、「御上の好きにはさせない」と言い放ち、2人の関係は決定的な対立へと進んでいくように思えました。
「倭建命」からの新たな怪文書
そんな中、隣徳学院に再び「倭建命(ヤマトタケル)」を名乗る怪文書が届きます。
「我は平川門より入る人々に草那藝之太刀(くさなぎのたち)を振り下ろす者なり お前の不正はまもなく白日のもとにさらされる 倭建命(ヤマトタケル)」
シュレッダーをかける溝端
是枝(吉岡里帆)は、前回の怪文書が「裏口入学」や「まほろば=真秀(まほろ)」と読めることから、古代理事長・真秀(北村一輝)の関与を推察しましたが、この怪文書が何を意味するのか?御上の兄・宏太の死との関係があるのか?次回以降の展開が気になる終わり方となりました。
『御上先生』第4話の見どころと考察
槙野と御上の対立が激化?それとも裏で繋がっている?
第4話では、文化祭で教科書検定の問題を副大臣に直接ぶつけたことで、槙野(岡田将生)と御上(松坂桃李)の対立がより明確になったように見えます。
槙野は御上に「教科書検定に踏み込むのはやりすぎだ」と警告し、御上は「それは脅しか?」と応酬。「生徒に手を出したら許さない」と強く言い放ちます。
しかし、ここで気になるのは槙野の本当の意図です。
槙野は電話で「人事の話までしていいとは言っていない」と塚田(及川光博)に釘を刺されていました。しかし、槙野ほどの頭の切れる官僚がこの発言を「うっかり失念していた」とは考えにくい。
むしろ、彼は意図的に「人事の話」を御上に伝えた可能性が高いのです。
さらに、第4話冒頭で槙野が墓参りをしていた人物が、御上の兄・宏太ではなく高見という人物で、彼もまた「大切な誰かを亡くしている」ことが判明しました。
槙野の過去はまだ明かされていませんが、御上と同じく「官僚の不正」によって大切な人を失った可能性があります。
そう考えると、槙野は御上と表面上は対立しつつも、最終的には「共闘」する可能性があるのではないでしょうか。
怪文書「倭建命」の新たな謎
第4話のラストで、隣徳学院に再び「倭建命(ヤマトタケル)」を名乗る謎のFAXが届きました。
第3話の怪文書では、是枝(吉岡里帆)が「霞が関の官僚」や「裏口入学」と関連付けて推理していましたが、今回の怪文書についてはまだ具体的な解読がされていません。
気になるのは、今回の怪文書の内容がこれまでのものよりも直接的に「不正を暴く」と宣言していることです。
「お前の不正はまもなく白日のもとに晒される」と記されており、これは隠された官僚の闇に関する内部告発である可能性が高い。
そして、このタイミングで届いたことからも、文化祭での「教科書検定の展示」と何らかの関連があるかもしれません。
御上の兄・宏太の死と繋がるのか?それとも、新たな陰謀の始まりなのか?今後の展開に注目です。
御上先生の「考えること」の教育スタイル
第4話では、御上が「考えることセットじゃないと勉強する意味がない」と生徒たちに語るシーンが印象的でした。
「黒板の板書だけならスマホで撮影すればいい。だけど、『間違いがあるのでは?』と思って書き写すことが大切だ」という言葉は、まさに批判的思考(クリティカル・シンキング)の重要性を示しています。
この考え方こそが、ディベートのシーンで描かれた「逆の立場に立って考えることの意義」に繋がっています。
「考えることが人を育てる」というメッセージが、このシーンに凝縮されていました。
『御上先生』第4話から学べること
視点を変えることで真実が見えてくる
第4話では、「自分の立場だけでなく、逆の視点からも物事を考えることの重要性」が強調されました。
特に、文化祭のディベートと倉吉(影山優佳)の発言が、このテーマを象徴しています。
ディベートでは、「教科書検定の展示は必要か?」をテーマに、生徒たちが普段とは逆の立場で議論しました。
また、倉吉は「アメリカの教科書では原爆投下をどう扱っているか?」について語り、「歴史をどう学ぶべきか?」という問題提起がなされました。
ディベートの価値:逆の立場で考えることで広がる視野
文化祭で行われたディベートでは、東雲(上坂樹里)が反対派(教科書検定不要)、桜井(永瀬莉子)が賛成派(教科書検定必要)という構成で議論が進みました。
このディベートの目的は、「普段とは逆の立場から考えることで、新しい視点を得る」ことにありました。
たとえば、櫻井はもともと教科書検定に反対でしたが、賛成派として議論することで、次のような新たな視点を得ました。
- 「教科書検定がされている国が少ないことが知られていない。学習の基礎となる教科書の成り立ちを知ることは有意義なことだ。」
- 「学校教育法では、検定を経た教科書を使用しなければならないとされているが、学習指導要領では個別最適化が柱となっており、普通の教科書で授業を進めることと矛盾している」
逆に、もともと賛成派だった東雲は、反対派として議論する中で、次のような疑問を持ち始めました。
- 「3年が文化祭をやらないのは受験に集中する配慮であり、クラスの合意を得ず進めるのは勉強をしたい人の権利を奪っている」
- 「学校教育法は教育の基本となる法律で、そこに疑問を持ったら教育の根本が崩壊する」
このように、ディベートを通じて「異なる立場を理解することで、より深い思考ができる」ことが示されました。
これは現実社会でも重要なスキルであり、物事を多角的に見る力を養うために非常に有益です。
原爆投下の教育と「正解のない問い」
倉吉(影山優佳)の発言は、第4話の中でも特に「教育の本質」を考えさせるものでした。
彼女はアメリカで「原爆投下は戦争を終わらせるために仕方なかった」と教わったことを語ります。
さらに、教科書には「大統領の判断は正しかったか? あなたの意見と根拠を述べよ」という課題が載っていたことを紹介しました。
この問いに対し、当時の倉吉は「どのように答えればいいのか分からなかった」と振り返ります。
しかし、今なら「どちらも間違いだった」と答えることができる、と語りました。
このエピソードには、大きく分けて2つの学びがあります。
① 教育とは「考えさせる」ものであるべき
アメリカの教育では、原爆投下について「歴史の事実として教えるだけでなく、生徒に考えさせる」ことが求められています。
一方、日本の教育では、教科書検定を通じて「歴史の教え方」がある程度決められてしまいます。
これは、教育のあり方として大きな違いを示しています。
② 視点を変えることで学びが深まる
倉吉が「当時は答えられなかったが、今なら『どちらも間違いだった』と言える」と語ったのは、まさに「考えることで成長する」ことを示しています。
これは、ディベートのテーマともつながります。
つまり、「歴史は単なる暗記ではなく、時間をかけて学び、自分の考えを深めていくもの」ということです。
教科書検定のある国と教育の自由
文化祭の展示では、教科書検定を採用している国の地図が映し出されました。
そこには、日本の他にロシア、中国、韓国などの国々が含まれており、SNSでも話題になりました。
これは、検定制度が「教育の自由度」と密接に関係していることを示しています。
果たして、日本の教科書検定は必要なのか?それとも、より自由な制度に変えていくべきなのか?
視聴者にも考えさせる構成になっていました。
SNSの反応:視聴者が感じた学び
ディベートの価値を再認識する声
「学校でディベートするって大事だと思う。自分の意見を言う練習になるし、反対意見を知る機会にもなる。」
「御上先生の手腕が光った。お互いの深層心理を引き出して、最善の答えに導く方法を提示したのが素晴らしい。」
「受験目前のこの時期に、受験とは関係のないことでこんなにも真剣に議論できる3年2組、すごいクラスだと思う。」
御上先生の教育スタイルが話題に
「御上先生って生徒の意見を一旦肯定してくれるのが素敵。社会人としても理想の上司。」
「『そうだね』っていう言い方がすごくいい。一旦受け止めて、さらに考えさせるところが本当にうまい。」
「意見が出た後の『ありがとう』の一言がいい…。生徒の考えを尊重している感じがする。」
教育と政治の関係に疑問を持つ視聴者
「教科書検定のある国って、報道の自由ランキングが低いのか…。やっぱり日本の教育システムについても考えさせられる。」
「『自分の正義だけを信じていたら対話はできない』という言葉が響いた。ディベートで学べることって多い。」
「教科書検定の世界地図が一瞬しか映らなかったけど、あれだけでこのテーマがどれだけセンシティブかが分かる…。」
次回『御上先生』第5話の展開予想
神崎と弓弦の関係が動く?
第4話では、神崎(奥平大兼)が真山弓弦(堀田真由)と面会しようと試みましたが、拒否されました。
しかし、彼は諦めずに「真実を知りたい」と手紙を書くことを決意。
これまで神崎は、冴島(常盤貴子)の過去や事件の真相を追っていましたが、第5話では弓弦の過去と関係が明かされる可能性があります。
果たして、弓弦が関与した事件の背景とは?そして、それは御上の過去とどうつながるのか?
3年2組が新たな挑戦へ?
第4話では、文化祭での展示を通じて「教育と政治の関係」を深く考えた3年2組の生徒たち。
次回では、新たに「高校生ビジネスプロジェクトコンクール」に挑戦することが予告されています。
しかし、単なる学習企画ではなく、このコンクールにも政治的な圧力や忖度が絡んでいる可能性が示唆されています。
果たして、生徒たちは大人社会のルールを打ち破り、自分たちの正義を貫くことができるのでしょうか?
槙野と御上、次の一手は?
第4話では、槙野(岡田将生)と御上(松坂桃李)が対立しているように見せながら、実は裏で繋がっている可能性が浮上しました。
特に、槙野が「人事の話までしていいとは言ってない」と言われたシーンは、彼が意図的に御上に情報を流しているのではないかという伏線になっています。
第5話では、槙野が次にどんな動きを見せるのか?
御上との関係はどう変化していくのか?この二人の駆け引きが、物語の鍵を握りそうです。
「倭建命」の怪文書が暴く新たな不正
第4話では、またしても「倭建命」を名乗る謎のFAXが届きました。
しかし、その内容はまだ明かされていません。
第5話では、ついにこの怪文書の真意が明らかになるのではないでしょうか。
御上の兄・宏太の死と関係しているのか?それとも、さらに大きなスキャンダルが隠されているのか?
今後の展開に注目です。
『御上先生』第4話のまとめ
第4話では、文化祭を舞台に「教科書検定の是非」が議論されました。
東雲たちは教科書検定に疑問を投げかける展示を企画しましたが、文科省副大臣の視察が決まり、政治的な理由で展示が中止に。
それでも諦めず、「世界の教科書」というテーマに変更し、検定制度の問題をクイズ形式で伝える工夫を凝らしました。
また、御上先生の提案によって行われたディベートでは、普段とは逆の立場で議論することで、生徒たちは新たな視点を得ました。
倉吉の「原爆投下の教育」の話も印象的で、歴史を考えることの大切さが改めて描かれました。
一方、物語の裏では、槙野と御上の対立が激化しているように見えましたが、槙野が意図的に情報を流している可能性が示唆され、2人は裏で繋がっているのではないかという疑問も浮上しました。
さらに、「倭建命」からの新たな怪文書が届き、隣徳学院や文科省に隠された不正の真相に迫る展開となっています。
第5話では、神崎と弓弦の関係や、新たな課題「高校生ビジネスプロジェクトコンクール」が描かれ、物語がさらに進展しそうです。
教科書検定の問題がどこまで掘り下げられるのか、そして怪文書が暴こうとしている真実とは何なのか、引き続き目が離せません。
この記事のまとめ
- 『御上先生』第4話では、文化祭を舞台に教科書検定の問題が議論された
- ディベートを通じて、生徒たちは異なる視点から歴史教育を考える機会を得た
- 倉吉が語ったアメリカの歴史教育と「原爆投下の正当性」の問いが話題に
- 槙野と御上の対立は演技? 裏で協力している可能性が浮上
- 「倭建命」からの怪文書が再び届き、文科省の不正の謎が深まる
- SNSでは、ディベートの重要性や教育と政治の関係について多くの反響があった
- 次回第5話では、新たな挑戦「高校生ビジネスプロジェクトコンクール」に注目が集まる
コメント