ドラマ「大追跡」第3話では、スタンガンによる襲撃と左足の靴だけが奪われるという奇妙な事件が描かれ、視聴者の間で話題を呼びました。
物語後半には、秋田名物「だまこ餅」が登場し、その登場の意味や入手先にも注目が集まっています。
この記事では、第3話の詳しいあらすじをシーンごとに解説し、モチーフとなった実在事件や“だまこ餅”の正体と購入方法、そして視聴後の感想をまとめました。
- 「大追跡」第3話のあらすじをシーンごとに解説
- 靴強盗事件の実在モデルとその特徴
- だまこ餅の意味・登場シーン・購入方法
「大追跡」第3話のあらすじをシーンごとに解説
第3話「反射した真実」では、左足の靴を狙った異常な犯行と、被害者の転落死事件が複雑に絡み合います。
事件の真相に迫る捜査の中で、容疑者の背景や異常性、そして政治的圧力が浮き彫りとなり、SSBCの捜査官たちが強い信念で立ち向かう姿が描かれました。
以下では、全体のストーリーをシーンごとに整理して振り返ります。
① 世田谷で転落事故発生──謎の火傷痕と消えた左足の靴
世田谷の閑静な住宅街で、持田祥子(畑奈緒子)が階段から転落し、救急搬送されます。
現場に臨場した伊垣と名波は、祥子の首に2つの赤い火傷跡と左足の靴がなくなっていることに気づき、通常の転落事故ではないと判断します。
しかし捜査一課の青柳が現れ、SSBCの捜査はすぐに打ち切られてしまいます。
② 名波と伊垣、独自に捜査継続──映像から導き出される仮説
上層部の命令にも関わらず、名波の「僕たちでやりましょう」の一言でSSBCメンバーは独自捜査に乗り出します。
防犯カメラを解析する中で、伊垣が過去に起きた名古屋での連続靴強盗事件との共通点に気づきます。
そこでは、女性が背後からスタンガンで襲われ、左足の靴だけを奪われるという異常な事件が数件続いていたのです。
③ 被害者の家庭背景と青柳の心情変化
祥子にはまだ幼い娘・柚希がいることがわかり、同じシングルマザーである青柳は彼女の境遇に強く感情移入します。
青柳は「もし祥子に何かあったら、娘はひとりぼっちになる」と思い、捜査を止められないと決意。
母としての怒りと正義感が、青柳の捜査への執着をより強いものにしていきます。
④ 有力容疑者・仙波達也が浮上──権力の壁とSSBCの執念
ようやく1枚のカメラ映像に写っていた不審人物から、与党幹事長の息子・仙波達也(杢代和人)が浮上します。
彼は2年前の事件当時、名古屋で暮らしており、事件後にアメリカに渡り、今年6月に帰国していたことが判明。
政治的な圧力により、達也の名前が伏せられていた可能性が強まり、SSBCは強い警戒を持ちながら彼の行動を追跡します。
⑤ 達也を尾行──現行犯での窃盗逮捕
達也は公園でまたも女性の左足の靴を盗む犯行を行い、SSBCチームと青柳によって現行犯逮捕されます。
しかし、物的証拠がなく、取調べの中でも達也は「親がなんとかしてくれる」と高を括った態度を崩しません。
SSBCはなんとしても核心に迫る証拠を探す必要に迫られます。
⑥ 証拠発見へ──スマホパスコードから貸し倉庫へ
木沢の助言により、達也のスマホパスコードが母親の誕生日であることを突き止め、デバイスの中を解析。
アプリから特定された貸し倉庫の中には、片方ずつの女性用の靴が陳列されており、事件の証拠が一気に揃います。
スタンガンやスマホの履歴、倉庫の状況から、達也が過去の事件と本件の犯人であることが確定されます。
⑦ 取調室での心理戦──釈放のフェイントと決定打
青柳は達也に「釈放よ」と告げて一瞬の油断を誘い、名波が証拠品の靴を目の前に無言で並べるという静かな演出が光ります。
達也の表情が変わり、ついにSSBCは「強盗致死容疑で逮捕」を告げます。
祥子は亡くなり、事件は殺人事件として結末を迎えます。
⑧ 緊張の後に──だまこ餅を囲むSSBCの余韻
事件解決後、木沢が差し入れとして実家・秋田の「だまこ餅」を、SSBCのメンバーで囲んで食べる場面があります。
それは物語の緊張を緩和する、そして捜査員たちが人間であることを思い出させてくれる優しい時間。
張り詰めた空気の中で交わされる小さな団欒が、物語に余韻を与える秀逸な締めくくりでした。
モチーフとなった靴強盗事件とは?
『大追跡』第3話で描かれた、女性の左足の靴だけを狙う異常な犯行は、強烈なインパクトを残しました。
この描写については、X(旧Twitter)上で「2013年に大阪・高槻市で実際に起こった事件がモチーフ」との投稿が見られ、実在の連続靴強盗事件に着想を得た可能性が高いと考えられています。
制作側からの公式な言及はないものの、報道記事との共通点から“参考にされた可能性がある”事件についてご紹介します。
高槻市で発生した実在の靴強盗事件とは?
この事件は、2011年から2013年にかけて大阪府高槻市内で10件以上確認された連続女性靴強奪事件です。
テレ朝のドラマ『大追跡~SSBC強行犯係』、今日の犯人、女性を襲って左足の靴を奪って逃走という設定。
これ、2013年に大阪高槻市で起こった「靴強盗」事件がモチーフになっている。 pic.twitter.com/M3S4SOX7pC
— 三橋順子 (@MJunko0523) July 23, 2025
夜道を一人で歩く女性を狙い、背後から突然襲い掛かって靴だけを強奪するという手口で、事件は深夜帯に集中して発生しました。
犯行は数十秒で終了し、靴だけを持って逃げるという異様さがあり、財布や貴金属などは一切奪わない点から、金銭目的ではないことが明白でした。
対象はヒール・パンプス・ブーツなど──フェティシズム的傾向
被害にあった靴は、ヒール5足、パンプス3足、ブーツ2足など女性らしいデザインの履き物ばかりで、計10件のうち数件では両足とも奪われていたことが報道記事から確認できます。
警察は「変質的犯行の可能性がある」として捜査を進めており、靴そのものに執着を見せる異常性が背景にあったとみられています。
このような犯行はフェティシズムに基づく動機と解釈されることが多く、特定の靴の形状・種類への執着が犯行を引き起こしていたと考えられます。
ドラマとの類似点と“参考にされた可能性”
『大追跡』第3話では、女性を狙って左足の靴だけを集めるという犯行スタイルが描かれており、犯人は自宅の貸し倉庫にコレクションのように並べて保管していました。
この描写は、高槻市の実在事件と非常に酷似した設定であり、制作側がこの事件を参考にして脚本に取り入れた可能性があると考えられます。
ただし、ドラマではスタンガンや殺人要素など、よりドラマチックな要素が加えられており、あくまで創作上の脚色を含んだフィクションとして描かれています。
現実とドラマが交錯する“リアルな異常性”
靴という日常的なアイテムに焦点を当てたこの事件は、性癖・執着・孤独といった深い心理描写とも親和性が高く、視聴者に恐怖と興味を同時に与えるテーマとなっています。
『大追跡』では、この異常な行動の背景に母親との関係性を絡め、靴=失われた母性の象徴として描くことで、単なる事件描写に留まらない奥行きある物語へと昇華されていました。
だまこ餅の入手先
第3話のラストシーンで登場した「だまこ餅」は、物語の緊張をやわらげる象徴的な存在として注目を集めました。
秋田出身のキャラクター・木沢の手土産として登場したことで、その素朴で温かみのある郷土性が物語と絶妙に調和していました。
ここでは「だまこ餅」の意味や歴史、そして実際にどこで手に入るのかを詳しく解説します。
だまこ餅とは?秋田の郷土料理としての背景
だまこ餅(だまこもち)は、秋田県の郷土料理であり、うるち米を半搗き(はんつき)にして丸めたものです。
直径3センチ程度に成形された団子状のご飯は、鍋料理に入れて食べるのが一般的で、「だまこ鍋」として親しまれています。
語源は「玉(だま)」に秋田弁の指小辞「こ」が付いたもので、「小さな丸いもの」という意味を持ち、秋田の素朴な家庭料理として古くから伝わってきました。
ドラマでの登場シーンと物語的役割
『大追跡』第3話では、SSBCの捜査が終わった後、木沢理(伊藤淳史)が持参した秋田土産として「だまこ餅」が登場します。
この「だまこ餅」は、事件の緊張が解けた瞬間にふさわしく、チーム内の穏やかな空気感や仲間意識を象徴する演出となっていました。
母性や郷土のぬくもりを象徴するアイテムとして、対比的に描かれた「靴強盗事件」の冷たさと好対照をなす効果的な小道具だったと言えるでしょう。
どこで買える?だまこ餅の入手方法と通販情報
ドラマに登場した「だまこ餅」は、秋田県能代市の和洋菓子店「セキト」が製造・販売している商品がモデルと見られています。
この商品は「だまこ餅®」の名で販売されており、秋田県産うるち米で作った餅の中に絹ごしのゴマだれが入ったお菓子です。
冷凍販売されており、オンライン注文も可能で、以下のようなバリエーションがあります。
- 8個入:税込702円
- 8個入×2段:税込1,404円
- 8個入×3段:税込2,106円
楽天やAmazonなどのネットでも販売されていますが、売り切れだったり定価より高い値段で販売されている可能性もあるので、公式サイトでの購入をおすすめします。
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注文はセキト公式サイト(https://www.sekito.jp)から行うことができ、全国発送にも対応しています。
また、秋田県内の土産店や百貨店、物産展でも見かけることがあるため、秋田旅行のお土産としても人気の商品です。
ドラマをきっかけに「だまこ餅ってどこで買えるの?」という声がSNSでも多く見られた通り、その素朴な味わいと温かみは幅広い層に支持されつつあります。
『大追跡』第3話を観た視聴者の感想と考察
『大追跡』第3話「反射した真実」は、異常性犯罪と人間心理を繊細に描いたことで視聴者の間で大きな話題を呼びました。
SNSやドラマレビューサイトには、「靴を集める異常性が怖すぎる」「名波くんの静かな怒りが沁みた」といった感想が数多く投稿されており、作品の構成や演出にも高評価が集まっています。
ここでは、主に注目された感想と、その背景にある考察ポイントをまとめていきます。
靴フェティシズムの異常性に震えた視聴者たち
最大のインパクトとなったのはやはり「左足の靴だけを集める」という異様な犯行動機でした。
ドラマ内ではその動機について多くを語らず、倉庫に陳列された靴の光景だけで視聴者に衝撃を与えました。
その無言の演出が逆にリアルさと恐怖感を増幅させ、「あの光景が忘れられない」という声が多数あがっています。
取調室の心理戦──「釈放よ」からの逆転劇が秀逸
終盤、青柳の「釈放よ」のセリフで容疑者を一瞬油断させ、名波が無言で証拠品の靴を並べていくというシーンには、多くの視聴者が「痺れた」「完璧な演出」と絶賛の声を寄せています。
声を荒らげることなく、静かに追い詰めていく名波の態度が、キャラクターとしての魅力と捜査官としての実力を示す象徴的な場面となりました。
その後の「あなたが今度は母親を奪ったのよ」のセリフには、感情を押し殺した怒りと哀しみがにじみ出ており、視聴者の心にも深く突き刺さったようです。
「だまこ餅」に癒されたという反応も多数
視聴者の中には、だまこ餅が登場したラストシーンに救われたという声もありました。
激しい心理戦や殺人事件の後で、仲間と共にだまこ餅を囲むSSBCのメンバーたちの姿は、視聴者にも安らぎを与えたようです。
このような「緊張と緩和」の絶妙な演出が、1時間ドラマとしての完成度を高めている要因のひとつといえるでしょう。
「大追跡」 第3話の総まとめと次回への期待
第3話「反射した真実」は、単なる事件解決ではなく、異常犯罪の背後にある心の闇と、それに向き合う人々の姿を丁寧に描いたエピソードでした。
“左足の靴”をめぐる異常性と、“だまこ餅”が象徴する郷土的な温かさという対比が、物語に深い陰影を与えています。
ここでは第3話の内容を整理しつつ、次回エピソードへの期待をまとめていきます。
「靴」と「だまこ餅」が象徴する対照的なテーマ
本話では、「靴」と「だまこ餅」というまったく異なるアイテムが象徴的に配置されていました。
靴は犯人の心の空洞や倒錯した欲望を象徴し、だまこ餅は家庭や郷土、母性といった安定と安心の象徴として描かれました。
この奪う側と与える側の象徴的対比によって、事件の異常さと、それに立ち向かう人々の温かさがより際立っています。
政治的圧力と正義──揺れる現代の捜査現場
容疑者・仙波達也が有力与党議員の息子であったことも、物語に一層の重さを加えていました。
本来なら権力によって揉み消されかねない事件に、名波・伊垣・青柳らが屈することなく挑む姿は、警察ドラマとしての“正義とは何か”を問いかける重要な要素となっていました。
視聴者からも「上層部に逆らっても信念を貫く姿勢が気持ちよかった」という声が多く寄せられています。
次回への伏線──チームの絆とそれぞれの過去
ラストシーンでだまこ餅を囲みながら微笑むSSBCの面々には、確かなチームの絆が見えました。
一方で、青柳と伊垣の元夫婦という関係性や、名波の過去など、まだ明かされていない登場人物たちの背景も随所に伏線として散りばめられています。
次回以降、それぞれの内面やトラウマに迫るストーリー展開が期待され、単なる事件解決ドラマでは終わらない奥行きが示唆されています。
- 世田谷で起きた転落事件と靴の謎を捜査
- 犯人は実在事件を思わせる靴フェチ犯罪者
- 左足の靴だけを狙う異常性をリアルに描写
- 母性と孤独が動機に絡む深い心理描写
- だまこ餅の登場が物語に温もりを加える
- 実際の入手先や通販情報も紹介
- SSBCチームの絆と今後の展開に注目
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