ドラマ『DOPE』第3話では、ついに陣内(中村倫也)の妻・香織殺害事件の裏側に“警察内部の人間”が関与している可能性が浮上しました。
香織が残した謎の資料、特捜課メンバーの不穏な動き、そして5億円事件との接点──。
物語はただの超能力バトルではなく、組織の裏切りと腐敗を描くサスペンスへと急展開を見せています。
本記事では、第3話の展開を振り返りつつ、香織殺害の犯人は同僚なのか?という点を中心に、警察内部に潜む“黒幕”の正体を考察します。
誰が嘘をつき、誰が陣内を追い詰めているのか──伏線と描写を丁寧に読み解きながら、真相に迫ります。
- ドラマ『DOPE』第3話のストーリー展開を解説
- 陣内の妻・香織殺害事件と警察内部の黒幕の関係
- 椿・戸倉・本郷ら同僚の“関与の可能性”と伏線を考察
『DOPE』第3話のあらすじ:更生施設と陣内の過去、絡み合う謎の糸
『DOPE』第3話は、DOPE密売の捜査と並行して、陣内の過去と妻・香織の事件に新たな動きが生じる重要な回です。
物語はDOPE依存者の更生施設から始まり、企業や倉庫を舞台にした潜入捜査へと広がります。
ここでは、第3話の内容を時系列に沿ってシーンごとに整理し、それぞれの出来事を振り返ります。
椿が才木に“陣内の監視”を依頼
物語の冒頭、椿(忍成修吾)は特捜課メンバーの才木(髙橋海人)に対し、「陣内を見張ってほしい」と告げます。
椿はかつて、陣内の妻・香織(入山法子)が関わった事件の検査に携わっており、その後も陣内を気にかけてきました。
しかし、陣内にDOPE服用の疑惑が浮上し、椿は警戒を強めています。
更生施設内でDOPE発見、ジャヒド浮上
更生施設から退所予定だった美和子(真飛聖)をよそに、施設内で入所者が死亡し、遺品からDOPEが見つかります。
これを受けて、特捜課はDOPE密売の線を追い、密売人・ジャヒド(植野行雄)に接触。
ジャヒドはDOPEを服用して電流を操る異能力を発動し暴走しますが、特捜課の連携により制圧・逮捕されます。
飲み会と才木の家族背景
その夜、特捜課は飲み会を開き、酔いつぶれた才木を陣内が自宅へ送ります。
才木の母・美和子が陣内に語ったのは、DOPE依存で不在がちな自分の代わりに才木が妹の面倒を見ていたという過去。
静かな夜の対話が、才木の強い正義感の原点を描き出します。
タカノフィードへの捜査始動
逮捕されたジャヒドが技能実習生として勤務していたタカノフィードに捜査の目が向けられます。
この企業は中古の農機を多数輸入しており、かつて道路舗装機に覚醒剤を隠していた事件と酷似。
特捜課は、次の取引が行われるであろう現場を特定し、張り込みに入ります。
柴原が倉庫に先行潜入
横浜の港にある倉庫へと先行潜入したのは柴原(豊田裕大)。
彼の鋭い嗅覚により、大量のコカインとDOPEの存在が確認されます。
タカノ倉庫への突入と才木の予知
別動隊の陣内・綿貫・才木はタカノフィードの倉庫に突入しようとしますが、直前で才木が予知能力を発動。
「撃たれる」という未来を読み取り、慎重な行動に切り替えたことで、奇襲を回避します。
高野社長の異能力と才木への支配
しかし、背後から高野社長の攻撃が開始。
DOPEを服用した高野はマインドコントロールの異能力を使い、才木に陣内へ銃を向けさせます。
綿貫と陣内が高野を制圧
突然の攻撃に陣内は動揺するも、綿貫の冷静な対応で高野の能力を封じ、陣内は異能で弾丸を撃ち返すなどの応戦を見せます。
最終的に高野の拘束に成功し、密売ルートの一部を断ち切ることに成功します。
ジャヒド死亡、捜査打ち切りへ
事件の真相に近づこうとする中で、留置されていたジャヒドが死亡したとの報せが届きます。
この出来事により、DOPEの流出元や組織の背後関係を追う捜査は打ち切りとなってしまいます。
香織の墓前、戸倉の忠告
物語の終盤、陣内が香織の墓を訪れた際、戸倉(小池徹平)が現れ、花を手向けます。
戸倉は、「椿が陣内をマークしている」と告げ、さらに「5億円事件に首を突っ込むな」と警告。
この忠告が、今後の展開に大きな不穏さを残します。
山田ニコラスの異能力が遂に判明!“超触覚”の戦力とは?
第3話でついに明かされたのは、特捜課メンバー・山田ニコラス(フェルナンデス直行)の異能力。
情報分析型としての立ち位置に加えて、彼は現場でも独自の活躍を見せており、今回明かされた「超触覚」はそのスパイ的活動に深く関わる能力でした。
その能力と立ち回りを知れば、ニコラスが特捜課にとっていかに貴重な存在かが見えてきます。
物に触れるだけで“出所”を特定できる超触覚
ニコラスの異能力は「超触覚」と呼ばれ、対象物に触れることで、その由来・成分・保管環境などを即座に読み取ることができます。
第3話では、ジャヒドが所持していたDOPEと、更生施設から押収されたDOPEが同一の製造ルートであると瞬時に判別しました。
その精度は視覚や嗅覚では判断できないレベルで、ニコラスは証拠解析のスペシャリストとして、密売ルートの特定に欠かせない存在です。
現場では“スパイ”としても活動
ニコラスのもう一つの特性は、どんな場所でも自然に溶け込み、人間関係を構築できる柔軟性にあります。
その特性を活かし、彼は麻薬の売人に“客”として接触したり、組織内部に紛れ込んで情報を収集するなど、おとり捜査やスパイ活動を多く担当しています。
彼の「超触覚」はそのような現場活動にも相性が良く、現場で得た物証の確認・照合に大きく貢献しています。
“派手ではないが確実”な後方支援の切り札
才木の予知や柴原の嗅覚のように、他メンバーが前線で目立つ中、ニコラスは戦場の裏で情報と証拠を支える冷静な分析役。
DOPEの出所、ルートの断定、裏付け──彼の能力がなければ、特捜課の捜査は信憑性を欠いてしまうほど。
今後、DOPEの正体や香織事件の証拠など、真実に迫るシーンで彼の超触覚が鍵を握ることは間違いありません。
陣内妻殺害事件の真相は?第3話で判明した“同僚関与”の可能性
第3話では、陣内(中村倫也)の過去に深く関わる「妻・香織殺害事件」が再び注目を集める展開となりました。
椿や戸倉の発言・行動から、事件の背後に警察内部の人物が関与している可能性が浮かび上がります。
香織が追っていた“ある事件”と5億円盗難とのつながり、そして第3話で散りばめられた情報を元に、関与が疑われる人物の動向を整理して考察していきます。
才木が捜査資料に触れる──香織事件の再浮上
椿の導きで、才木は香織殺害事件の捜査資料に触れます。
その内容から、香織が生前、ある重大な情報を調査していたこと、麻薬資金や警察内部の不正に迫っていた可能性が示唆されます。
香織の死は、ただの通り魔事件や強盗事件ではなく、計画的な犯行の可能性が一層強くなってきました。
椿が才木に“監視”を命じた裏の意図
椿は香織の事件をきっかけに、陣内にDOPE服用の疑惑を持ち始めます。
その結果、才木に「陣内を見張れ」と命令。これは単なる懸念ではなく、陣内が捜査の“核心”に近づいていることを警戒しているとも捉えられます。
椿自身が事件の検査を担当していた経緯から考えても、何かを隠している可能性が高まっています。
香織の調査と5億円事件の“交点”
第3話では、香織が生前に調べていた資料に「5億円の麻薬資金」に関する情報が含まれていたことが明かされます。
この事件は、警察内部の誰かが資金を着服した疑いがあり、香織がその不正に迫ったことで口封じされた可能性があります。
香織は犯罪組織ではなく、“警察内部の腐敗”を知ってしまったジャーナリストとして命を狙われたのかもしれません。
戸倉の忠告──“お前も消される”という暗示か
香織の墓前で陣内に声をかけた戸倉は、「5億円事件と香織の死を結びつけるな」と警告。
一見、親切にも聞こえるこの発言ですが、視点を変えれば「これ以上踏み込むな」という脅しにも受け取れます。
戸倉の真意は不明ながら、その口ぶりや振る舞いには“罪悪感”か“共犯の気配”が漂っており、今後の鍵を握る存在といえるでしょう。
本郷の裏切りと椿の矛盾
第3話では、本郷がチンピラに捜査情報を流して金銭を受け取っていたことが明らかに。
それを知った椿が金を押収しますが、その動きに正義感というより「保身」や「操作」の意図が見える点が気になります。
椿・本郷・戸倉の3人はいずれも陣内の“味方”であるべき存在ながら、香織事件に関しては何かを隠しているような共通の空気をまとっています。
“味方の顔をした敵”──警察内部の黒幕の影
香織殺害事件は、ここにきて単なる通り魔事件ではなく、組織的な犯行の可能性が高まっています。
その鍵を握るのは、陣内の周囲にいる“信頼していた同僚たち”──特に椿・本郷・戸倉です。
彼らの中に、果たして事件を仕組んだ者がいるのか? それとも、上層部からの圧力に屈しただけなのか?
真相はまだ霧の中ですが、「警察が警察を裁く」構図が浮かび上がってきました。
同僚の誰が関与?第3話に散りばめられた黒幕のヒント
第3話では、香織殺害事件と5億円事件の裏に存在する“黒幕”の存在を匂わせる描写が複数見られました。
信頼されるべき特捜課や捜査一課のメンバーの中に、陣内の妻殺害に関与している人物がいる可能性が示されます。
ここでは、それぞれの登場人物が見せた“不審な行動”を整理しながら、内通のヒントを読み解いていきます。
「DOPE服用疑惑」を陣内にかけた椿の不自然な動き
椿(忍成修吾)は、才木に対して「陣内を見張れ」と指示を出していますが、その根拠として提示したのが陣内のDOPE服用疑惑でした。
確かに、第3話までの描写で、陣内がDOPEのような薬を飲みこむ様子がありました。
ただこれは、椿自身が何かを隠すために探られないよう陣内を監視している可能性も否定できません。
椿が才木に命じた「監視」という行為は、通常の警戒とは異なり、陣内の行動を封じ込めるための操作にも見えます。
第3話では、椿が本郷の金銭受領を知っていながら強く咎めなかった点や、情報を操作しているような節も描かれました。
その一方で、香織事件の資料には協力的であるなど、一貫しない行動が不信感を増幅させています。
他のドラマでも忍成修吾=犯人が定番ですが、果たして本当に黒幕なのか?それともミスリードなのか?注目です。
戸倉の「関与禁止」発言に含まれる圧力
香織の墓前で陣内と対峙した戸倉(小池徹平)は、「5億円事件に首を突っ込むな」と語りました。
この発言は、善意の警告にも取れますが、裏で動いている者からの“代弁”とも考えられます。
戸倉自身が何かに加担しているのか、それとも他者の脅しに屈しているのかは不明ですが、少なくとも彼が事件の一端を知っていることは間違いありません。
情報漏洩の温床? 本郷の危うい立場
本郷(佐野和真)は、第3話でチンピラに捜査情報を売っていたことが発覚。
その行為を椿に咎められはしたものの、強く処罰されることはなく、なぜか“もみ消されたような”空気が漂います。
これは、本郷が誰かの“道具”として使われていた可能性や、警察組織内の大きな圧力が存在していることを示唆しています。
ギャンブルの借金もありそうなことから、5億円の着服に関わった可能性が大いにあります。
共犯か傍観か──浮上する“3人の名”
第3話の時点で、香織事件と5億円事件、そして情報漏洩の中心に名前が挙がるのは、椿・戸倉・本郷の3人です。
それぞれが個別に“不審な行動”を見せており、特に椿と戸倉は陣内の動きを強くけん制しています。
この3人が“偶然”に疑わしい言動を見せているとすれば、それはあまりに出来過ぎた偶然。
むしろ、組織ぐるみで真実を隠そうとしている構図が背後にある可能性が濃厚です。
裏社会との関係か?陣内宅に貼られた記事と5億円事件の謎
第3話の終盤、陣内の自宅に貼られていた“ある記事”が、事件の全体像を一変させる重大な手がかりとなりました。
香織が生前に調べていた麻薬資金と5億円事件、そして裏社会の組織とのつながりが、少しずつ明らかになっていきます。
ここでは、香織が遺した“情報の断片”とDOPE密売ルートの背景にある組織の正体について考察します。
香織の遺した記事で明かされた“麻薬資金”の行方
陣内の部屋に貼られていたのは、香織が生前に取材していたとされる新聞記事のコピーでした。
その内容は、押収金の盗難や、陣内の妻殺害事件、さらには麻薬犯罪に関するものでした。
香織はこれらを独自に調べていたようで、5億円事件の真相に近づいていた可能性があります。
“5億円事件”の金はどこに消えたのか?
一連の麻薬取引で押収されたはずの金──通称「5億円事件」の資金は、盗まれ犯人は逮捕されたのの、5億円は行方不明となっています。
これは単なる管理ミスや外部からの窃盗ではなく、組織内の人間による計画的な“抜き取り”があった可能性が高まっています。
香織はこの事実をつかみかけていたがゆえに、命を狙われたのではないかという疑念が深まります。
DOPEの痕跡と裏組織──黒幕はドーパーなのか?
第3話では、港の倉庫や更生施設にDOPEが保管・流通していたことが判明しました。
この流れを追う中で浮かび上がったのが、「ドーパー」と呼ばれるDOPE密売に関わる裏組織の存在です。
ジャヒドの背後にも、さらに上位のブローカーや取引先が存在していた描写があり、裏社会の構造が多層的であることがうかがえます。
陣内が追う“香織の足跡”がすべてを繋ぐ
香織が残した資料と、5億円事件、DOPE密売の構造は、一つの大きな資金洗浄ネットワークでつながっているようにも見えます。
陣内が香織の調査をなぞるように真実に近づくことで、裏組織の中枢や警察の腐敗構造が浮き彫りになっていくでしょう。
今後、陣内と特捜課のメンバーがこの構造にどう対峙していくのかが、物語の大きな鍵を握ります。
考察まとめ|陣内妻殺害事件は誰が仕組んだのか?
ここまでの第3話を通して、「香織殺害事件」と「5億円事件」が単なる偶然ではなく、密接に結びついた構造的犯罪であることが濃厚となりました。
香織が残した資料、椿や戸倉の警告、DOPE密売の実態──これらすべてを繋ぎ合わせていくと、事件の構図が明らかになりつつあります。
以下では、現時点で最も疑わしい人物と、それぞれの動機について整理し、今後の展開を予測します。
現時点で有力な容疑者は?椿・本郷・戸倉
第3話時点で最も疑いが向けられているのが、椿・本郷・戸倉の3名です。
- 椿:香織事件の検査を担当しつつ、陣内を監視。DOPE服用疑惑を仕立てて孤立化を図る。
- 本郷:捜査情報を裏社会に流し、金銭を受け取る。情報漏洩の中心人物として疑惑。
- 戸倉:香織の墓前で「首を突っ込むな」と発言。裏社会との繋がり、あるいは警察上層部の意向を代弁している可能性。
3人に共通しているのは、陣内の行動を警戒し、制御しようとしている姿勢です。
香織が“知ってはいけなかったこと”とは?
香織が調査していた内容には、麻薬資金の流れ、警察内部で消えた5億円といった、組織の中核に迫る情報が含まれていました。
それを追い詰める過程で命を落としたとすれば、彼女は意図的に“消された”と見るのが自然です。
つまり、香織の死は個人の怨恨ではなく、「公にされてはまずい情報を握った者に対する制裁」であった可能性があります。
次回第4話への布石:ジウが握る“新たな事実”とは
第3話の終盤、ジウ(井浦新)は泉ルカと共に再登場し、DOPE流通ビジネスの新たな展開を語っていました。
その一方で、第4話ではジウと陣内が“密会”する場面が登場予定です。
この対面は単なる尋問や敵対ではなく、互いの立場を認識した上での“協力関係”を示すやり取りとして描かれる可能性があります。
ジウが語る香織に関する“新たな事実”は、陣内にとっても核心を揺さぶる情報であり、同時にジウ自身の真意も垣間見える場面となりそうです。
両者は立場こそ違えど、香織の死やDOPEの流通といった共通の“秘密”を共有している関係にも思えます。
敵なのか味方なのか、その境界線が曖昧な二人の関係は、物語をより深く、謎めいた方向へ導いていく鍵となるでしょう。
- 陣内の妻・香織殺害事件が再び焦点に
- 警察内部の同僚に“裏切り者”の可能性
- 椿・戸倉・本郷の動きに不自然な点が多数
- 香織が遺した資料と5億円事件が繋がる
- 裏社会と警察の癒着が物語の核心に迫る
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