TBS金曜ドラマ『DOPE』第4話では、物語の核心に迫る衝撃の展開が相次ぎました。
才木の母・美和子の異能力が明らかになり、白鴉の幹部を殺害するジウの行動、さらに警察内部でうごめく陰謀——とりわけ椿誠司の突然の死は、大きな波紋を呼びました。
この記事では、第4話の重要な場面を整理しつつ、椿殺害の真相やジウの目的について徹底考察。第5話の最新予告情報もふまえて、今後の展開を読み解きます。
- 葛城の娘・莉子を巡る薬物事件の全貌と異能力の悲劇
- 椿殺害の黒幕候補と警察内部の陰謀の可能性
- ジウが関与する裏社会の動きと組織壊滅の衝撃展開
「DOPE」第4話のあらすじを振り返り
第4話では、異能力者たちの過去と現在が交差し、深い因縁や復讐の連鎖が明らかになります。
薬物中毒事件と警察の内部事情、そしてジウの暗躍など、ストーリーは一気に加速。
ここでは、シーンごとに出来事を整理し、物語の全体像と伏線を解説します。
① 大学生の中毒死事件と莉子への疑惑
大学生3人が薬物中毒で死亡し、そのうちの1人・宮崎がDOPEを所持していたことが判明します。
さらに、宮崎に葛城(三浦誠己)の娘・莉子(平澤宏々路)が金を渡していた動画が発見され、莉子への疑惑が深まります。
同じ大学の薬学部生・木下が「莉子が覚せい剤を製造している」と告発し、葛城は信じられず現場に向かいます。
彼は麻薬取締官であることを明かし、直接木下に話を聞くことに。
② 木下の異能力と葛城襲撃事件
莉子の荷物が残された場所で、葛城は突然才木に化けた人物に殴られ、刃物で襲われそうになります。
そこに現れたのは綿貫光(新木優子)。彼女が間一髪で葛城を救い、しばらくして本物の才木が登場。
ここで犯人が他人に変身できる異能力を持つ木下であることが判明します。
柴原拓海(豊田裕大)の嗅覚能力によって木下の匂いを特定し、木下は取り押さえられます。
③ 木下の復讐動機と妹・玲奈の悲劇
取調室で、綿貫と才木が木下を追及すると、彼は復讐の理由を語り始めます。
木下の妹・玲奈も異能力者で、ヒーリング能力を持っていました。
宮崎たちはその力に目をつけ、玲奈を無理やり使って金儲けに利用。
玲奈は心身ともに追い詰められ、半年後に自ら命を絶ちました。
木下は「莉子が見て見ぬふりをしなければ、妹は助かった」と怒りをぶつけます。
④ 葛城と莉子の謝罪、才木の真相解明
葛城は莉子を取調室に呼び、「私のせいです、ごめんなさい」と莉子が謝罪。
葛城自身も「自分が木下の立場だったら同じことをした」と土下座して詫びます。
才木は「莉子は宮崎からDOPEを入手し、彼らを告発しようとしていた」と補足。
莉子も土下座し、「異能力者の僕らはまともに生きられない」という苦悩が共有されます。
それに対し才木は、「個性として受け入れられる社会になるべき」と語りかけます。
⑤ ジウの影と白鴉の壊滅
陣内が木下に「宮崎は誰からDOPEを手に入れたのか」と問うと、「白髪の見慣れない男」の存在が語られます。
この人物こそがジウ(井浦新)であることが示唆されます。
同時に、ジウは泉ルカ(久間田琳加)と共に白鴉の幹部を全員殺害し、組織を壊滅。
ジウが薬物流通と組織支配の両方を掌握する存在であることが明らかになります。
⑥ 才木と椿の対立、戸倉家での静寂と死の報
才木は椿に対して「もう陣内の内偵を続けたくない」と意思を示し、対立が表面化します。
一方、陣内は同期・戸倉俊仁(小池徹平)の家を訪問し、娘の誕生日を祝う平穏な時間を過ごします。
しかしその直後、椿の死を知らせる連絡が戸倉のもとに届き、事態は急転直下。
椿が何者かに殺害されたことで、警察内部の黒い繋がりが一層強調される展開となりました。
母親の異能力が明らかに
第4話では、才木優人の母・美和子の過去と異能力の正体が明かされ、視聴者に強い印象を残しました。
彼女の抱える苦悩とジウとの接点は、ドラマの核心に迫る重要な要素として描かれています。
ここでは、美和子の能力や背景、そして物語に与える影響について深く掘り下げます。
美和子は先天性のヒーリング能力者
娘・結衣が突然倒れた際に右手の手袋を外し異能力で助けるシーンが描かれました。
美和子は生物の怪我や傷を回復させる「ヒーリング能力」を先天的に持って生まれた異能力者だったのです。
その力は他者の苦痛を和らげるものですが、能力ゆえの孤独や期待により、心の負担を抱えることになります。
夫と死別した後は女手一つで優人と結衣を育ててきたものの、やがてDOPEに依存するようになります。
更生施設での生活と再発の苦しみ
美和子は長年にわたりDOPE更生施設で治療を続けていました。
子どもたちを強く想う母親である一方で、その愛情や後悔が逆に心の傷となり、何度もDOPEに手を出してしまうという悪循環に陥っていました。
何度もDOPEに手を出した理由は依存症ではなく、人を助けるためだったのかも知れません。
ドラマでは、その複雑な感情がリアルに描写されており、異能力を持つことが必ずしも幸福ではないというテーマを強く印象づけています。
ジウとの接点が意味するもの
第4話では、ジウが美和子に接触し、再びDOPEを手渡すという場面が描かれました。
これはジウが美和子の能力を再活性化させようとしているだけでなく、ヒーリングの異能力を何かつ使う狙いがあるとも考えられます。
美和子の能力が今後ジウの計画にどう利用されるか、非常に気になる伏線となっています。
原作との違いと結衣の存在
ドラマオリジナル設定として、才木には妹・結衣の存在が追加されています。
原作にはなかったこの構成により、家族の絆と異能力の遺伝というテーマが一層深掘りされています。
美和子の能力が優人や結衣にどのような影響を与えているのか、今後の展開で家族全体が重要なカギを握ることは間違いありません。
綿貫の父親(銈五郎)は西島秀俊が声で出演
第4話では、これまで語られてこなかった綿貫光の父親・銈五郎が、電話越しに初登場しました。
しかもその声を演じたのは、人気俳優・西島秀俊。意外なキャスティングに視聴者の間でも大きな話題となりました。
ここでは、銈五郎の登場シーンとその意味、そして光の能力や家庭背景とのつながりについて考察します。
銈五郎は光に謝罪し、介護施設の提案をする
綿貫光は現在、祖母と二人暮らしをしており、介護と仕事の両立に日々苦悩しています。
そんな彼女のもとに、単身赴任中の父・銈五郎から電話がかかってきます。
電話の中で銈五郎は「今までのことを謝罪し、祖母を施設に預けよう」と提案。
これに対し光は、「おばあちゃんの力を抑えられるのは私しかいない」と返答し、祖母も能力者である可能性が示唆されます。
声の出演は西島秀俊!サプライズキャストに驚きの声
銈五郎の声を担当したのは、俳優・西島秀俊。このサプライズ出演には多くの視聴者が驚きました。
これまで画面に姿を見せていなかった銈五郎が、声のみで強い存在感を示す演出には高い評価が集まっています。
今後、実際に姿を現す可能性もあるため、今後の登場にも注目が集まっています。
光の腕力異能力と家系のつながり
光が発言した「おばあちゃんの力を抑えられるのは私しかいない」という言葉から、光の腕力異能力は祖母譲りであることが示唆されました。
これは、異能力が家系的に受け継がれる世界観を裏付ける重要な伏線です。
この設定は、ジウや美和子など他の能力者たちとの共通性を浮かび上がらせ、物語の構造をより複雑で興味深いものにしています。
ジウの行動の謎を考察
第4話では、謎多き男・ジウの動きがさらに加速し、物語の裏側に深く関わっていることが明らかになりました。
彼は白鴉の幹部を抹殺するだけでなく、才木の母・美和子にも接触するなど、異能力社会の裏に存在する”黒幕”のような立ち回りを見せています。
ここでは、ジウの一連の行動から、彼の目的と今後の展開を考察していきます。
才木の母・美和子に接近する理由
ジウは第4話で、才木の母・美和子にDOPEを手渡すという決定的な行動を取ります。
美和子がヒーリング能力の持ち主であること、そして才木の行動の原動力が家族愛であることを知った上での接触であると考えられます。
ジウの目的は、才木を心理的に揺さぶること、あるいは能力者たちを自分の陣営に引き込むことにあるのかもしれません。
原作では、ジウがDOPEにまつわる施設や研究に深く関与しており、ドラマでも同様に「能力の覚醒と支配」に主軸を置いて動いていると推測されます。
宮崎にDOPEを渡す?
木下の証言によれば、宮崎がDOPEを受け取った相手は「白髪の男」だったとのこと。
この描写から、ジウが宮崎にもDOPEを渡していた可能性が極めて高く、薬物流通の実行者であることが浮き彫りになります。
この構図を見ると、ジウが組織的に若者や異能力者にDOPEを流通させ、社会を混乱させていると読み解くのが自然です。
ただし、宮崎への供給は第4話時点では間接的な描写に留まっており、今後のエピソードでより明確になることが期待されます。
白鴉の幹部を殺害した理由
ジウは、泉ルカとともに白鴉の幹部全員を殺害し、犯罪組織を壊滅に追い込みました。
一見すると正義の制裁のようにも見えるこの行動ですが、その動機は「自らの支配構造を築くための粛清」であると考えられます。
ジウは既存の秩序を破壊し、自らが新たな秩序の頂点に立とうとしている可能性が高く、白鴉を排除したのも不要な古い勢力を一掃する意図と読み取れます。
また、白鴉の幹部がジウの意志に従わず、薬物ビジネスや異能力者の利用を暴走させていたとすれば、それを制御するための強硬手段だったとも考察できます。
「敵を殺す」のではなく、「使えない者を切り捨てる」ジウの冷徹な選別思想が浮かび上がるシーンとなりました。
椿殺害の犯人は? 陣内の妻殺害の黒幕と同一か?
第4話の終盤、警察幹部・椿誠司の死が報じられ、物語は大きな転機を迎えました。
椿はこれまで、陣内の妻・香織殺害に関与していた黒幕の一人と疑われていた人物です。
彼の突然の死が意味するものとは何か。そして、陣内の過去とどう繋がっていくのか――。
本郷・戸倉という2人の刑事との関係性から、椿殺害の背景を考察します。
本郷が犯人の可能性は?
本郷壮一(佐野和真)は、表向きは冷静沈着な刑事ですが、その裏には危うい事情が存在しています。
彼はギャンブルによる多額の借金を抱えている可能性があり、過去の「5億円事件」への関与が示唆されています。
この事件をめぐって、椿が本郷の弱みを握っていた可能性があり、ゆすられていたことも考えられます。
本郷にとって椿は「口を塞ぎたい存在」であり、香織殺害事件と5億円事件を巡る秘密が外部に漏れる前に、椿を排除する動機は十分にあると言えるでしょう。
戸倉が犯人の可能性は?
椿の死を戸倉俊仁(小池徹平)に知らせる電話がかかってきたのは、陣内が戸倉の家を訪れていたタイミングでした。
そのとき、陣内に向けた戸倉の目の表情がどこかよそよそしく、何かを隠しているように見えた点が視聴者の間でも話題となりました。
また、第4話の中で本郷が戸倉に「全部監査員に話す」と告げるシーンがありました。
この発言は、戸倉が何らかの不正に関与していたことを本郷が知っていることを示しており、二人の間に秘密があることがうかがえます。
事情を知りすぎた椿を消すことで、自分たちに不利な過去を闇に葬ろうとした可能性は否定できません。
本郷と戸倉の共謀の可能性も
第3話までの描写から読み取れるのは、椿・本郷・戸倉の3人が警察内部で“何か”を共有していたという点です。
それは香織殺害、あるいは5億円事件、もしくは両方に関する不正だった可能性があります。
椿はその中でも、情報を多く握りすぎていた存在であり、彼の言動次第では自分たちの立場が危うくなると判断されたとすれば、“排除”という選択肢に至った動機も理解できます。
特に、本郷が戸倉に圧力をかけていたような描写は、裏で両者がすでに椿殺害に合意していた、あるいは片方が実行しもう一方が黙認したという共謀の可能性を匂わせます。
こうした背景を踏まえると、椿の死は単なる偶然や自殺ではなく、「情報処理」という意図を持った消去であると見るのが妥当です。
そして、それは香織殺害の真相とも密接に繋がっていると考えられます。
陣内が真相に近づけば近づくほど、過去の闇が明るみに出ることになり、今後の展開では戸倉や本郷の正体が次第に暴かれていく可能性が高まっています。
「DOPE」第4話感想
第4話はこれまで以上に人間関係の複雑さと伏線の濃密さが際立ったエピソードでした。
登場人物それぞれの背景や過去が徐々に明かされ、「誰が敵で誰が味方なのか」という視聴者の認識が揺さぶられる構成が秀逸でした。
特に、木下と妹・玲奈の過去が深く描かれたことで、異能力者の「生きづらさ」や「社会の不条理」に対するメッセージ性も強く感じられました。
また、ジウと泉ルカによる白鴉壊滅シーンは、スリルと緊張感に満ちており、「能力者同士の静かな戦争」の始まりを予感させる演出でした。
ジウがただの悪役ではなく、秩序を破壊し再構築しようとする思想を持っている可能性もあり、今後の展開に大きく関わってくるでしょう。
美和子や光といった「家族」に関する描写も増え、異能力が血縁に宿る世界観が徐々に明らかになってきました。
そして何より衝撃的だったのは、椿の死という急展開です。
一見無関係に見える出来事が次第に一本の線に繋がっていく感覚は、視聴者にとって大きな魅力となっています。
次回以降、戸倉や本郷の「仮面の裏」がどう暴かれていくのか、ますます目が離せません。
「DOPE」第4話ネタバレ考察まとめ
第4話では、異能力をめぐる過去の因縁と現在の事件が交差し、物語の核心へと一歩近づく回となりました。
木下と妹・玲奈の悲しい過去、そして莉子や葛城の贖罪の姿勢が印象的で、ただのサスペンスではない“人間ドラマ”の深みが際立っています。
また、ジウの動き、椿の死、警察内部の不穏な空気と、次回以降の展開を大きく左右する要素が多数登場しました。
- ジウは単なる黒幕ではなく、秩序と混乱の境界を自在に操る存在として描かれており、才木や美和子との関係にも複雑な意図が感じられます。
- 椿の殺害は、警察内部の利害と過去の事件を隠蔽するためのものと見られ、本郷や戸倉の動向が今後の鍵を握ります。
- 綿貫光の家系に受け継がれる異能力や、才木家の背景など、家族を軸とした伏線も丁寧に張り巡らされており、今後さらに物語が広がっていくことが予想されます。
第5話の注目ポイント
第5話では、椿の死が「自殺」として処理される一方で、才木と陣内はこれが「5億円盗難事件」に関係しているのではと疑い始めます。
また、特捜課はDOPE摘発のためナイトクラブに潜入捜査を開始。売人との接触に成功するものの、才木の正体がバレるという緊迫した展開が待ち受けています。
さらに、異能力者ハンターと呼ばれる謎の組織が登場。寒江・藤川・千葉という新キャラクターたちが、能力者たちを「排除すべき存在」として動き始めます。
研究者・田所輝明も登場し、「異能力を一般人にも覚醒させる研究」という危険なアプローチで、才木やその家族に接近します。
今後への期待と考察
物語は「異能力を持つ者と持たない者」という社会構造に切り込もうとしています。
新たな敵、新たな実験、そして過去の罪。登場人物たちは一人ひとりが何らかの選択を迫られ、それが今後の運命を大きく左右するはずです。
特に、ジウと異能力者ハンターたちの対立は物語の新たな軸となり、DOPEの正体や真の目的が明かされていく展開が期待されます。
次回以降、才木、陣内、綿貫たちがどう動き、真実にどう立ち向かっていくのかに注目したいところです。
- 異能力者と薬物事件が複雑に絡み合う第4話の展開
- ジウが薬物流通と組織壊滅の黒幕として暗躍
- 才木と家族の絆、母・美和子の能力が物語の鍵に
- 綿貫の家系に受け継がれる異能力も重要な要素
- 椿の死をきっかけに警察内部の闇が浮き彫りに
- 本郷・戸倉の過去と共謀疑惑が次回への伏線に
- 秩序を再構築しようとするジウの思想が明らかに
- 第5話では潜入捜査と新組織の登場に注目
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