『ポリティカルパン』第5話では、如月弥生(石原さとみ)と夏目将門(高橋一生)が、前話で約束していた食事に出かける場面が描かれました。
夏目の好物が「シロ」だと知った弥生が選んだのは、もつ焼きのお店です。
2人が食事をした店内のロケ地は、東京都墨田区にある「もつ焼 稲垣 本店」でした。
ところが、食事中の話題は互いの壮絶な生い立ちへと発展。さらに「政治に救われた」という言葉から、2人の政治に対する考え方の違いも浮かび上がってきます。
今回は、弥生と夏目が訪れた焼き鳥屋のロケ地とアクセスを紹介するとともに、2人の過去や食事中に交わされた会話の意味を考察します。
- 弥生と夏目が食事をした「もつ焼 稲垣 本店」の場所とアクセス
- 2人が打ち明けた壮絶な生い立ちと「政治に救われた」という言葉の意味
- 弥生の「楽しかったな~途中まで」に込められた本音の考察
『ポリティカルパン』第5話のあらすじ|弥生と夏目が約束の食事へ
第5話では、ニッポニアの政治を揺るがしてきた過去の出来事と、登場人物たちの人生とのつながりが描かれました。
政治の世界では、25年前の出来事が現在の権力争いにも影響を及ぼしています。
そんな中、如月弥生は夏目将門と、前話で約束していた食事に行くことになりました。
夏目がシロを好物としていることを知っていた弥生は、もつ焼きのお店を選びます。
相手の好みを覚えていて、それに合わせた店を選ぶところに、弥生なりの気遣いが感じられました。
しかし、食事が始まると、2人は一般的な世間話ではなく、それぞれの幼少期について語り始めます。
そして、互いの悲惨な経験に共感しながらも、政治に対する考え方では微妙な違いが浮かび上がるのでした。
『ポリティカルパン』第5話の焼き鳥屋ロケ地は「もつ焼 稲垣 本店」
弥生と夏目が食事をした店内のロケ地
如月弥生と夏目将門が食事をした焼き鳥屋の店内ロケ地は、東京都墨田区にある「もつ焼 稲垣 本店」です。
今回の撮影では、2人が食事をしながら会話を交わした店内が使用されました。
「もつ焼 稲垣」は、昭和32年(1957年)創業の老舗もつ焼き店です。
もつを使った串焼きが人気で、ネギタン塩などが名物として知られています。
本所吾妻橋の本店のほか、押上や森下にも支店があります。
今回は、夏目の好物がシロであることから、弥生がもつ焼き店を選びました。
シロは主に豚の大腸などを使ったもつ焼きの定番メニューで、独特の食感と脂の旨みが特徴です。
夏目の好きなものを覚えていた弥生が、その好みに合わせて店を選んだという点が、今回の食事の始まりを印象的なものにしています。
また、格式の高いレストランではなく、気軽に串焼きを楽しめる大衆的なお店だったことも、2人の飾らない会話につながっていたように感じられました。
もつ焼 稲垣 本店の住所とアクセス
「もつ焼 稲垣 本店」があるのは、東京都墨田区東駒形3丁目25-4です。
最寄り駅は都営浅草線の本所吾妻橋駅で、駅から徒歩約3分の場所にあります。
浅草や東京スカイツリーからも比較的近いため、観光とあわせて訪れることもできそうです。
食べログに掲載されている店舗情報では、営業時間は17時から22時30分、ラストオーダーは22時となっています。
ただし、営業時間や定休日は変更される場合があるため、訪問前に最新情報を確認することをおすすめします。
店舗情報は、もつ焼 稲垣 本店の店舗ページで確認できます。
弥生と夏目の食事は壮絶な生い立ち対決に
弥生が語った母との逃亡生活とクリスタルハウス
もつ焼き店で食事をしながら、弥生は自分の幼少期について語り始めます。
弥生は幼い頃、父親のDVによって母親とともにシェルターで暮らしていました。
しかし、時にはシェルターを抜け出して空き缶を集め、それをホームレスに売っていたといいます。
そして、その帰り道に屋台で「シロ」と呼ばれる豚のもつを買っていました。
ところが、ホームレスが子供を働かせていると通報されたことで、その場所を離れることになります。
行き場を失った母娘がたどり着いたのは、山の中でした。
そこには同じような事情を抱えた人々が集まって暮らしており、子供たちもいました。
弥生は母親たちから勉強を教わり、人生についても学びながら成長していきます。
高校生になってもその場所で暮らしていましたが、ある出来事をきっかけに、そこから出ていかなければならなくなりました。
これが、後に登場するクリスタルハウスでの生活だったのです。
しかし、ここまで壮絶な話をした弥生は、最後に「嘘です」と明かします。
実際には、後の回想から、弥生が語った内容には自身の過去が重なっていることがわかります。
筆者は、弥生が最後に嘘だとごまかしたことが印象に残りました。
自分の過去を夏目に知ってほしい一方で、同情されたくないという気持ちもあったのかもしれません。
重い話を冗談に変えてしまうところに、弥生らしい複雑な感情が感じられました。
夏目が語った5歳の頃の記憶と「助けて」と言えなかった少年
弥生の話に続いて、夏目も自身の幼少期について語り始めました。
夏目は幼い頃から、他人に迷惑をかけてはいけないと教えられて育ちました。
しかし夏目は、子供にはそれと同時に、困ったときには人に助けを求めてよいと教える必要があると語ります。
甘えることを許されずに育った子供は、助けてほしいと言えなくなってしまうからです。
夏目が5歳だった頃、母親は次第に衰弱していきました。
電話は止められ、電気もガスも使えず、母親と2人で水だけを頼りに暮らしていたといいます。
そして、何日が過ぎたのかもわからないある夕方、夏目は目を覚ましました。
そのとき、どこからかカレーライスの匂いが漂ってきたのです。
それまで夏目は、世界には母親と自分しかいないように感じていました。
しかし、カレーライスの匂いによって、外の世界にはほかの人々が暮らしていることを思い出します。
そして初めて、誰でもよいから助けてほしいと伝えに行こうと思えたのでした。
夏目の話を聞いた弥生は、思わず号泣します。
そして、自分と同じくらい悲惨な思い出で戦える相手に初めて出会ったと喜びました。
重い話でありながら、2人の間には不思議な親近感が生まれていました。
幼い頃に孤独や貧困を経験したという共通点が、2人の心の距離を縮めたのかもしれません。
弥生と夏目が語った「政治に救われた」の意味を考察

生活保護に救われた夏目が政治の世界を目指した理由
食事中の会話は、互いの生い立ちから政治の話題へと移っていきます。
弥生は夏目に、25年前の政治の選択が違っていたら、ニッポニアも変わっていたのではないかと問いかけました。
バブル崩壊後のニッポニアは、企業優遇政策へと大きく舵を切り、格差社会になっていったという見方です。
企業や富裕層が豊かになれば、その恩恵が社会全体にも行き渡るとする「トリクルダウン」の考え方についても、弥生は懐疑的でした。
さらに、現在の社会問題は少子化だけが原因ではなく、もっと以前から社会の仕組みが歪んでいたのではないかと問いかけます。
しかし夏目は、弥生の政治を突き放したような物言いが気になっていました。
まるで政治そのものを恨んでいるように感じたのです。
夏目にとって、政治は人を助けるものでした。
幼い頃、母親とともに命を落としかけた夏目は、その後、生活保護によって暮らしを支えられてきました。
そして勉強を重ね、官僚となり、国の財務を支える立場へと進みます。
自分と同じような境遇に置かれた人々を救いたい。
そうした思いが、夏目を政治の世界へと導いたのでしょう。
夏目の「政治に救われた」という言葉には、制度によって命をつないでもらった経験と、それに対する信頼が込められていると感じました。
弥生も政治に救われた?クリスタルハウスを襲った地上げ屋
夏目の話を聞いた弥生も、自分は政治に救われたと語ります。
しかし、その直後に描かれたのは、幼い弥生が母親たちと暮らしていたクリスタルハウスの記憶でした。
そこへ地上げ屋が押し入り、生活の場がめちゃくちゃにされてしまいます。
弥生にとってクリスタルハウスは、単なる住まいではありませんでした。
母親たちから勉強を教わり、人生について学び、同じ境遇の人々と支え合って暮らしていた大切な場所です。
ところが、その居場所は突然奪われてしまいました。
ここで興味深いのは、夏目と弥生が同じように「政治に救われた」と語りながら、まったく異なる過去を思い浮かべていることです。
夏目は、生活保護という制度によって救われました。
一方、弥生が思い出していたのは、自分たちの大切な居場所が破壊された出来事でした。
そのため、弥生の「政治に救われた」という言葉は、夏目への単純な同意ではなかった可能性があります。
むしろ、政治や社会の仕組みに対して抱いている複雑な感情を、夏目には伝えずにいたのかもしれません。
同じような境遇で育った2人が政治への考え方で分かれた理由
弥生と夏目には、貧困や孤独を経験したという共通点があります。
しかし、その経験から生まれた政治に対する考え方は、必ずしも同じではありませんでした。
夏目にとって政治は、自分と母親を救ってくれた制度を生み出し、支えるものです。
だからこそ、官僚となって国の財務を支え、同じ境遇の人々を救おうとしています。
一方、弥生は社会の格差や政治の矛盾を強く意識しています。
クリスタルハウスで暮らしていた人々は、互いに支え合いながら生活していました。
しかし、その生活は外部からの力によって壊されてしまいました。
弥生が政治に対して複雑な感情を抱いているとすれば、こうした経験が影響している可能性があります。
筆者は、この違いこそが今回の食事シーンで描かれた重要な部分だと考えます。
同じような苦労を経験していても、その後にどのような制度や人々に出会ったかによって、社会の見え方は大きく変わるからです。
夏目は政治に救われた経験から、政治の可能性を信じています。
弥生は政治の必要性を理解しながらも、政治が生み出す矛盾や不公平さに目を向けているのではないでしょうか。
2人の違いは、単なる意見の食い違いではなく、それぞれの人生そのものから生まれたものなのかもしれません。
弥生の「楽しかったな~途中まで」に込められた本音とは?
もつ焼き店で食事を終えた弥生と夏目は、別々の方向へ帰っていきます。
夏目と別れた弥生は、1人になってから、楽しかったのは途中までだったとつぶやきました。
今回の食事で、弥生は初めて自分と同じくらい壮絶な幼少期を経験した相手と出会いました。
夏目の話を聞いて号泣したことからも、強い共感を覚えたことが伝わってきます。
しかし、政治について話し始めると、2人の考え方には違いがあることがわかりました。
弥生が語った社会の歪みに対して、夏目は政治に救われた自分の経験を語ります。
そして弥生も、政治に救われたと答えました。
ただ、その言葉の裏には、夏目には語らなかったクリスタルハウスの記憶がありました。
筆者は、弥生が「途中まで」とつぶやいたのは、生い立ちの話では共感できたものの、政治の話では夏目と距離を感じてしまったからではないかと考えます。
相手の好きなシロを食べられる店を選び、互いの過去を打ち明けるほど親しくなった2人。
それでも、同じ経験をしてきたからといって、すべてを理解し合えるわけではありません。
むしろ今回の食事によって、互いの共通点と違いの両方が明らかになったように感じます。
今後、2人が政治の世界でどのような関係を築いていくのか、注目したいところです。
『ポリティカルパン』第5話ロケ地・考察まとめ
『ポリティカルパン』第5話で、弥生と夏目が食事をした焼き鳥屋の店内ロケ地は、東京都墨田区にある「もつ焼 稲垣 本店」でした。
前話で交わした食事の約束を果たすため、夏目の好物がシロだと知った弥生が選んだお店です。
気軽にもつ焼きを楽しめる店内で、2人は互いの壮絶な生い立ちを打ち明けました。
弥生は父親のDVから逃れ、母親とともに居場所を転々としながら、クリスタルハウスで人々に支えられて育ちました。
一方の夏目は、5歳の頃に母親とともに命の危機を経験し、その後、生活保護によって救われた過去を持っています。
同じように貧困や孤独を経験してきた2人は、互いの過去に強く共感しました。
しかし、政治に対する考え方は必ずしも一致していません。
夏目は政治によって救われた経験から、政治の可能性を信じています。
一方の弥生は、クリスタルハウスでの経験から、社会の格差や政治が生み出す矛盾に複雑な思いを抱いているようにも見えます。
今回の食事は、互いの過去を知ることで距離を縮める一方、2人の政治観の違いを浮き彫りにする重要な場面だったのではないでしょうか。
そして、別れた後に弥生がつぶやいた「楽しかったな~途中まで」という言葉。
そこには、夏目への共感と、完全には分かり合えなかった複雑な気持ちが込められていたのかもしれません。
- 第5話で弥生と夏目が食事をした店内ロケ地は、墨田区の「もつ焼 稲垣 本店」
- 弥生は夏目の好物が「シロ」だと知り、もつ焼き店を選んだ
- 弥生は母親とともに居場所を転々とし、クリスタルハウスで育った過去を持つ
- 夏目は5歳の頃に母親と命の危機を経験し、生活保護によって救われた
- 2人は壮絶な生い立ちに共感したものの、政治に対する考え方には違いがあった
- 弥生の「政治に救われた」という言葉には、複雑な感情が込められていた可能性がある
- 「楽しかったな~途中まで」という言葉は、共感とすれ違いの両方を表していると考えられる




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