『LOST10』第3話考察|警察はなぜ猿渡亜矢を犯人にしたがる?遠藤と井上の不審な行動

2026年秋ドラマ
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『LOST10』第3話では、猿渡亜矢(中村アン)を犯人として追い詰めようとする警察の動きが気になりました。

二階堂(金子昇)が飲んだ睡眠薬入りのペットボトルから亜矢の指紋が検出され、約400万円の借金や睡眠薬との接点も疑われています。

しかし、指導官の遠藤(吉沢悠)は小駒(横浜流星)に亜矢の自供を引き出すよう要求し、上司の井上(水橋研二)は小駒を捜査から外してしまいます。

なぜ警察は、そこまで亜矢を犯人にしたがるのでしょうか。

第3話で確認できたのは、警察本部が事件の早期幕引きを図っているという事実です。

ただし、その目的が単なる早期解決なのか、それとも捜査ミスや何らかの秘密を隠すためなのかは、まだ明らかになっていません。

本記事では、亜矢を疑う証拠と遠藤・井上の不審な行動を整理し、警察内部に隠された事情を考察します。

この記事を読むとわかること

  • 警察が亜矢を疑う根拠と、指紋や借金だけでは説明できない疑問
  • 遠藤が自供を求め、井上が小駒を捜査から外した理由
  • 警察の早期幕引きと初動捜査の隠蔽疑惑を結ぶ伏線

警察はなぜ亜矢を犯人にしたがる?早期幕引きを急ぐ理由

第3話で警察本部は、支樺岳事件を早期に終わらせようとしていました。

TBSの公式あらすじでも、警察本部が早期幕引きを図り、亜矢に容疑を絞っていくことが説明されています。

ここで重要なのは、警察が事件を早く終わらせたいことは確認できるものの、その理由までは明かされていないという点です。

亜矢を疑う証拠がある一方、事件には説明のつかない出来事がいくつも残っています。

それにもかかわらず、亜矢の自供を得る方向へ捜査が進むことが、警察への疑惑を生んでいます。

亜矢には指紋・借金・睡眠薬という疑う材料があった

警察が亜矢に注目した理由は、大きく分けて3つあります。

まず、二階堂が飲んだ睡眠薬入りのペットボトルから亜矢の指紋が検出されたこと。

次に、亜矢が約400万円の借金を抱えていたこと。そして、亜矢の亡くなった父親が事件に使われたものと同じ睡眠薬を処方されていたという情報です。

これらを組み合わせれば、警察が亜矢を容疑者として調べる理由は理解できます。

しかし、亜矢は借金について、父親のギャンブルによって生じたものだと説明しています。また、父親とは長年会っておらず、睡眠薬を処方されていたことも知らなかったと話しました。

つまり、借金や薬との接点は疑いを生む材料にはなっても、亜矢が殺人を計画した証拠とは言えません。

ペットボトルの指紋だけでは睡眠薬を混ぜた人物は分からない

さらに気になるのが、亜矢が二階堂に水を渡した経緯です。

亜矢の説明では、その水は田畠(飯豊まりえ)が用意したもので、田畠から頼まれて二階堂に渡したといいます。

この証言が事実なら、亜矢の指紋がペットボトルに残っていても不思議ではありません。

しかし、ペットボトルに触れた人物と、睡眠薬を混入した人物が同じとは限りません。

むしろ、亜矢が二階堂に水を渡すことを利用して、別の人物が犯行を仕組んだ可能性も考えられます。

もちろん、亜矢の証言が正しいと確定したわけではありません。ただ、睡眠薬を誰が、いつ混ぜたのかが明らかにならない限り、指紋だけで犯行を断定することはできないでしょう。

また、第1話では登山ツアー参加者の山岳保険で亜矢が受取人になっていたことも判明しています。

しかし、この保険の仕組みには不審な点があり、亜矢が本当に保険金を狙っていたのかも疑問です。

二階堂の高額な生命保険と登山ツアーの山岳保険の違いについては、『LOST10』第1話考察|本当に保険金殺人?6つの伏線で詳しく整理しています。

遠藤はなぜ小駒に亜矢の自供を求めたのか?

警察の中でも、特に不審に感じるのが指導官・遠藤の行動です。

遠藤は小駒に対し、亜矢から自供を引き出すよう求めました。しかも、その条件として小駒の希望部署への推薦を持ち出しています。

この場面には、遠藤が事件をどう解決しようとしているのかを考える手掛かりがあります。

希望部署への異動と引き換えに自供を要求

小駒には、希望する部署へ異動したいという思いがあります。

遠藤はその事情を把握したうえで、亜矢の自供を得られれば推薦するという条件を提示しました。

通常、捜査では証拠を積み重ね、その結果として容疑者の関与を明らかにする必要があります。

ところが遠藤の要求は、すでに亜矢が犯人であることを前提として、自供を得るために小駒を利用しようとしているようにも見えます。

小駒は亜矢の教え子であり、恩師と教え子という関係があります。

遠藤は、小駒なら亜矢の警戒心を解き、本音を引き出せると考えたのかもしれません。

ただし、出世と引き換えに自供を求めるやり方は、真相究明よりも結果を優先しているという印象を強めます。

筆者はこの場面から、遠藤にとって重要なのは「誰が犯人なのか」よりも、「亜矢を犯人として事件を終わらせられるか」なのではないかと感じました。

亜矢が否認しても捜査方針を変えない理由

病院で小駒と向き合った亜矢は、自分はやっていないと訴えました。

借金の事情も説明し、睡眠薬についても知らなかったと話しています。

もちろん、容疑者が否認したからといって、警察がすぐに疑いを解く必要はありません。

ただ、遠藤は亜矢に不利な証拠を重視する一方で、田畠の不自然な行動や亜矢以外の犯行可能性を十分に検証しようとしているようには見えません。

ここには、亜矢を犯人だと考えたことで、その結論を裏付ける情報ばかりに注目してしまう危険性があります。

いわゆる「確証バイアス」と呼ばれる心理です。

遠藤が意図的に証拠を隠しているのか、それとも亜矢が犯人だと本気で考えているのかは分かりません。

しかし、どちらの場合でも、別の可能性を排除した捜査は真相から遠ざかることになります。

井上はなぜ小駒を捜査から外した?上層部の圧力を考察

遠藤とは別の意味で気になるのが、小駒の上司・井上の行動です。

井上は小駒に、事件の捜査から外れて通常業務に戻るよう指示しました。

亜矢への疑いに納得できず、別の可能性を調べようとしていた小駒にとって、この指示は大きな障害となります。

亜矢以外の可能性を追う小駒が捜査から外された

小駒が疑問を抱いていたのは、亜矢の証言だけではありません。

田畠が自ら命を絶ったとされる経緯や、その直前の不審な電話、二階堂との関係にも疑問を持っていました。

さらに、警察が田畠の死を自殺として処理しようとしていることにも納得していません。

田畠の死には、娘の乃々に3000万円の生命保険金を残そうとしていたという事情があります。

自殺と判断されれば、契約内容や免責条件によっては保険金が支払われない可能性があります。

娘を守りたいと考えていた田畠が、なぜ保険金を受け取れなくなるかもしれない方法を選んだのか。この矛盾は見逃せません。

田畠の死の直前の電話や娘の写真に関する伏線は、『LOST10』第2話考察|田畠はなぜ飛び降りた?謎の電話と娘の写真で詳しく考察しています。

また、小駒の同僚・淡島からは、出世したければ上層部に逆らわない方がよいという趣旨の忠告もありました。

事件関係者の情報が十分に入らず、行方不明者の捜索が打ち切られるという噂まで出ている状況では、小駒が警察の捜査方針を疑うのも無理はないでしょう。

井上は隠蔽に加担しているのか、それとも圧力を受けているのか

ここで考えたいのは、遠藤と井上が本当に同じ目的で動いているのかという点です。

遠藤は積極的に亜矢の自供を求めています。

一方、井上は小駒を捜査から外していますが、自ら亜矢を犯人に仕立てようとしている場面までは確認できません。

この違いから、2つの解釈が考えられます。

1つ目は、井上も警察内部の秘密を守るため、小駒の捜査を妨げているという見方です。

2つ目は、井上自身も上層部の圧力を受け、組織の方針に従わざるを得ない立場にあるという見方です。

筆者は現段階では、後者の可能性も十分にあると考えています。

井上が積極的に亜矢を追い詰めるというより、問題を大きくしたくない上層部の意向に従っているのであれば、小駒を捜査から外した行動にも説明がつきます。

遠藤と井上の行動が同じ方向を向いているからといって、2人が共謀しているとは限りません。

井上が自分の判断で動いているのか、誰かの指示に従っているのか。この違いは、今後の警察内部の描写で注目したいポイントです。

警察は初動捜査のミスを隠している?小駒と直の会話に注目

第3話で特に意味深だったのが、小駒と保険調査員の直(小栗旬)が東京で交わした会話です。

直から今何を一番疑っているのかと尋ねられた小駒は、警察だと答えました。

つまり、警察への疑惑は視聴者が勝手に想像したものではなく、刑事である小駒自身が抱いている疑問なのです。

小駒が警察を最も疑っている理由

小駒は、警察が亜矢を犯人とする方向へ進んでいることに違和感を抱いています。

田畠の死に不審な点があり、二階堂の保険契約にも謎が残り、ほかの遭難者の行方も分かっていません。

それなのに、警察は亜矢の自供を求め、事件の早期決着を図っています。

小駒にとって警察は、本来なら事件の真相を明らかにするための組織です。

しかし、今回の捜査では、その組織自体が真相解明を妨げているように見えるのでしょう。

小駒が警察官を志した背景にも、過去に不当に警察に連行された経験があると語られています。

不当な捜査への反発から警察官になった人物が、再び警察のやり方を疑う立場に置かれているのです。

筆者には、この人物設定が今回の事件とつながっているように感じられました。

直が過去に覆した捜査方針と今回の事件の共通点

さらに重要なのは、直が過去の警察の捜査について語った内容です。

直は以前、初動捜査のミスを隠そうとした警察上層部が、事実をねじ曲げた事件に関わったことがあると話しています。

小駒は、その直が警察の捜査方針を何度も覆してきたことを知っていました。

この会話は、今回の支樺岳事件にも同じ構造があるのではないかと考えさせます。

仮に警察が初動捜査で重要な事実を見落としていた場合、それを認めれば捜査本部や上層部の責任が問われる可能性があります。

そのため、すでに証拠のある亜矢を犯人として事件を終わらせたいという組織的な思惑が生まれたのかもしれません。

ただし、ここで区別しておきたいことがあります。

警察が捜査ミスを認めたくないという事情と、事件の犯人をかばっているという事情は同じではありません。

前者なら、組織の保身や判断の誤りによって事件の真相が見えなくなっている可能性があります。

後者なら、警察内部の人物が事件関係者とつながっていることになりますが、そこまで示す証拠はまだありません。

筆者は現時点では、警察が事件に直接関与しているという説よりも、初動捜査の誤りや組織の責任を認めたくないという説の方が、確認できる描写に合っていると考えています。

もちろん、第3話までの情報では隠蔽自体も未確定です。

それでも、直の過去の経験がこのタイミングで語られたことには、今回の警察の捜査を見直すという物語上の役割があると読めます。

門伝の生存が警察の捜査を覆す可能性

第3話のラストでは、事件の前提を揺るがす事実が明らかになりました。

山で遭難し、行方不明になっていたはずの門伝(兵頭功海)が、東京・渋谷の防犯カメラに映っていたのです。

これは単なる生存確認以上の意味を持ちます。

遭難していると思われていた人物が東京にいたのなら、そもそも遭難事故として説明されてきた出来事の一部が、意図的に仕組まれていた可能性が出てきます。

門伝は自分の意思で山を離れたのか。それとも、誰かに指示されて東京へ向かったのか。

どちらにしても、門伝の行動を調べなければ、事件の全体像は見えてきません。

一方で、警察本部は亜矢への容疑を強め、行方不明者の捜索も打ち切られるという噂が出ていました。

もし門伝が意図的に失踪していたのであれば、警察の捜査は重要な前提を見誤っていたことになります。

もっとも、門伝が生きていたからといって亜矢の無実が証明されるわけではありません。

亜矢と門伝が何らかの形で関係している可能性も、現段階では排除できないからです。

それでも、亜矢の自供によって事件を早期に終わらせようとする警察の方針は、改めて検証する必要があるでしょう。

第1話で直が語った「すべてを疑え」という考え方を、今度は警察の捜査そのものに向ける展開になったとも考えられます。

今後、門伝の証言によって警察が把握していなかった事実が明らかになれば、遠藤や井上の行動の意味も変わってくるかもしれません。

『LOST10』第3話考察まとめ|警察が亜矢を犯人にしたがる理由

『LOST10』第3話で警察が亜矢を犯人にしたがる理由として、まず確認できるのは事件の早期幕引きを図っているという事実です。

亜矢には指紋や借金など疑われる材料がありますが、それらだけで犯行を証明できるわけではありません。

それにもかかわらず、遠藤は小駒の希望部署への推薦を条件に自供を要求し、井上は疑問を持つ小駒を捜査から外しています。

筆者が特に注目したのは、小駒自身が警察を疑っていることと、直が過去に警察上層部による初動捜査のミスの隠蔽を覆した経験を語ったことです。

この2つの場面を合わせると、今回も警察が捜査の誤りや組織の責任を認めたくないために、亜矢への容疑を強めている可能性が考えられます。

ただし、遠藤や井上が事件に直接関与している証拠はなく、組織的な隠蔽が行われているかどうかも未確定です。

そして第3話の最後には、遭難中のはずの門伝が東京で見つかりました。

この事実は、警察が進めてきた捜査の前提を見直すきっかけになるはずです。

筆者は、今回の第3話で最も重要だったのは、疑惑の対象が亜矢だけでなく、事件を捜査する警察自身にも広がったことだと考えています。

この記事のまとめ

  • 警察本部は第3話で、事件の早期幕引きを図っていた。
  • 亜矢の指紋や借金は疑う材料だが、犯行を直接証明するものではない。
  • 遠藤は小駒の希望部署への推薦を条件に、亜矢の自供を求めた。
  • 井上は小駒を捜査から外したが、隠蔽への関与は明らかになっていない。
  • 小駒と直の会話から、警察による初動捜査のミスの隠蔽が考察の焦点となる。
  • 門伝が東京で生存していた事実は、これまでの捜査方針を見直す重要な材料となる。

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