映画「ブラック・ショーマン」ロケ地完全ガイド｜赤い橋・旅館・コインの見晴台の撮影地はどこ？【愛知・岐阜・東京】

映画『ブラック・ショーマン』は、東野圭吾による同名小説『ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人』を原作に、福山雅治さんと有村架純さんの共演で話題を集めているミステリー作品です。

2025年9月12日公開予定の本作では、「赤い橋」「旅館」「コインを転がす見晴台」「昭和レトロな中華料理店」など、印象的なシーンが各地で撮影されました。

この記事では、映画の主要ロケ地を愛知・岐阜・東京エリア別に徹底解説し、シーンごとの撮影場所や特徴、住所・観光ポイントまで網羅してご紹介します。

映画を観る前に舞台を巡っておきたい方も、公開後に余韻を楽しみたい方も、ぜひこの記事を参考にロケ地巡礼をお楽しみください。

映画『ブラック・ショーマン』とは？｜あらすじと注目ポイント

『ブラック・ショーマン』は、東野圭吾の人気小説『ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人』を原作とした、本格ミステリー映画です。

主演は福山雅治さん、共演に有村架純さんを迎え、監督は『コンフィデンスマンJP』シリーズの田中亮監督が務めます。

物語の舞台は、コロナ禍で観光客が減り活気を失った地方の町。ある日、元中学校教師・神尾英一が殺害され、結婚を控えていた娘・真世（有村架純）は帰郷。真相を追う中で、かつてラスベガスで名を馳せた元マジシャンの叔父・神尾武史（福山雅治）が現れ、真世とともに事件の謎に挑みます。

マジックの技術・観察力・心理誘導を駆使しながら真実に迫る、異色のミステリー×ヒューマンドラマとして注目を集めています。

共演には仲村トオルさん、生瀬勝久さん、成田凌さん、生田絵梨花さん、森崎ウィンさんら実力派が集結。

2025年9月12日劇場公開予定で、東宝配給作品として全国公開されます。

待月橋（愛知県豊田市足助町）｜赤い橋が登場したシーン

映画予告で印象的な「赤い橋」のロケ地は、愛知県豊田市足助町にある「待月橋（たいげつきょう）」です。

登場シーンと演出

予告編にも登場するこの橋では、神尾武史（福山雅治）と真世（有村架純）が対話する重要なシーンが撮影されています。

赤く染まった橋が、登場人物たちの内面の緊張感や葛藤を視覚的に強調し、風景と心情が絶妙にリンクしています。

静かな水の流れや周囲の自然の音も、映像演出の一部として計算されており、映画全体の世界観に深みを与えています。

ロケ地の特徴

待月橋は、香嵐渓の中心に位置する木製のアーチ橋で、巴川にかかる長さ約30メートルの朱塗りの橋です。

この地域は東海屈指の紅葉の名所として知られ、秋には約4,000本のモミジが彩りを添える絶景スポットとして多くの観光客が訪れます。

また、夜にはライトアップが行われ、昼間とは異なる幻想的な雰囲気を楽しむこともできます。

住所情報

〒444-2424 愛知県豊田市足助町宮平１

アクセスは車が便利で、周辺には駐車場や土産物店、軽食処も充実しています。

映画ファンの聖地巡礼だけでなく、秋の観光スポットとしても非常に人気の高い場所です。

香嵐亭（愛知県豊田市足助町）｜「まるみや」旅館として登場

映画の中で登場人物たちが心情を語り合い、物語が大きく動き出す舞台となったのが「まるみや旅館」です。

この旅館のモデルとなったのが、愛知県豊田市足助町に実在する老舗旅館「香嵐亭（こうらんてい）」です。

作品の世界観にぴったりな落ち着いた佇まいが、静けさと人間ドラマを際立たせていました。

登場シーンと演出

「まるみや」は、劇中で神尾武史と真世が滞在する場所として登場し、物語の核心に近づく重要な対話シーンが展開されます。

川のせせらぎや風の音が演出に加わることで、視覚だけでなく聴覚にも訴える印象的な空間に仕上がっていました。

また、内装や調度品も和の趣があり、まるで時が止まったかのような雰囲気が、映画のムードに寄与しています。

ロケ地の特徴

「香嵐亭」は、香嵐渓の巴川沿いに位置する老舗旅館で、目の前には待月橋が広がる絶好のロケーションにあります。

静かで落ち着いた雰囲気と、木造建築の温もりが魅力で、心からリラックスできる空間です。

住所情報

〒444-2424 愛知県豊田市足助町宮平１ 香嵐亭

観光地「香嵐渓」の中にあるため、ロケ地巡りをする際の拠点としても非常に便利です。

時期によっては混雑が予想されるため、事前に営業状況や予約可能かどうかを確認するのがおすすめです。

新橋（岐阜県郡上市八幡町柳町）｜福山雅治と有村架純の会話シーン

神尾武史と真世が物語の核心に迫る対話を交わす印象的なシーンが撮影されたのが「新橋」です。

その舞台となったのは、岐阜県郡上市八幡町にある郡上八幡の「新橋」という石橋です。

郡上八幡ならではの清流と古い町並みが、情感豊かな雰囲気を醸し出しています。

登場シーンと演出

この場所は、神尾武史（福山雅治）と真世（有村架純）が印象的な橋の上で会話するシーンで登場しま。

川沿いの風景や石橋の質感が、2人の心理状態を映し出すように描かれており、映画の中でも屈指の名場面と言えるでしょう。

背景に映る清流吉田川や古い町並みが、郡上八幡の歴史と風情を映像に重ねる演出となっています。

ロケ地の特徴

郡上八幡は、「水の町」として知られ、町の中心を流れる吉田川と、その上にかかる「新橋」は観光名所としても有名です。

この石橋は、江戸時代の城下町の面影を残す風情あるエリアに位置し、映画以外でも多くの映像作品に登場しています。

夏場には郡上踊りが開催され、文化と自然が共存する地域として多くの旅行者を惹きつけています。

住所情報

〒501-4214 岐阜県郡上市八幡町柳町１

周辺には郡上八幡城や古い町並みが広がっており、ロケ地巡りと一緒に歴史散策も楽しめるエリアです。

公共交通機関でのアクセスも可能ですが、映画の聖地を効率的に回るならレンタカーの利用が便利です。

苗木城址・見晴台（岐阜県中津川市）｜コインを転がす印象的なシーン

物語の中でも特に象徴的なシーンとして描かれる「コインを転がす場面」は、多くの観客の記憶に深く残ったことでしょう。

この場面は、静けさと広大な景観を背景に、神尾武史の心の動きを美しく表現する演出となっています。

撮影場所は、岐阜県中津川市にある「苗木城 天守跡 見晴台」です。

登場シーンと演出

このシーンでは、神尾武史（福山雅治）が見晴台でコインを転がしながら、事件の真相や自らの過去と向き合うという、物語のクライマックスともいえる演出がなされています。

背景に広がる中津川の自然や空の広がりが、心の葛藤や静寂を強調する映像美として表現されています。

コインの音が静けさの中に響き渡る演出は、緊張感と余韻を同時に生む印象的な構成となっていました。

ロケ地の特徴

苗木城址は、「日本百名城」にも選ばれた歴史的な山城の跡で、標高432メートルの山頂に築かれていたと言われています。

現在は天守などの建物は残っていないものの、石垣や礎石、そして圧倒的な見晴らしを誇る展望台が整備されており、訪れる人々を魅了しています。

見晴台からは中津川市街や木曽川、遠くの山々まで一望できる絶景スポットとしても有名です。

住所情報

〒508-0101 岐阜県中津川市苗木2799−2−1

車でのアクセスが便利で、郡上八幡からのルートを使えば一泊二日のロケ地巡りに組み込みやすい場所です。

駐車場や観光案内所も整っているため、映画の余韻に浸りながら歴史探訪も楽しめます。

美濃白鳥駅（岐阜県郡上市白鳥町）｜「名もなき町」の駅シーン

映画予告で「名もなき町」のテロップの駅として登場するのが、美濃白鳥駅です。

どこか懐かしさを感じさせるこの駅の風景は、作品の舞台設定に自然と溶け込んでいました。

そのロケ地は、岐阜県郡上市白鳥町にある「長良川鉄道・美濃白鳥駅」です。

登場シーンと演出

駅のシーンでは、神尾武史たちが町を訪れた際に下車する場面が印象的に描かれています。

ローカル線特有の穏やかで静かな雰囲気が、町の持つ素朴さやミステリアスな空気感を演出しています。

駅に降り立った瞬間の広がる空、風の音、そして足音のみが響く演出が、映画全体のトーンを象徴するようなシーンとなっています。

ロケ地の特徴

美濃白鳥駅は、長良川鉄道の終点に近い小さな無人駅で、自然豊かな環境に囲まれています。

周辺には高鷲町や白鳥温泉などもあり、のどかな風景と旅情が味わえるエリアとして知られています。

駅舎はシンプルながらも、昭和の面影を残す木造建築で、映画のノスタルジックな雰囲気を支える大切な要素になっていました。

住所情報

〒501-5121 岐阜県郡上市白鳥町白鳥

駅のすぐそばには広めの駐車場もあり、車でのアクセスにも対応しています。

時刻表は本数が限られているため、鉄道で訪れる際は事前のスケジュール確認がおすすめです。

中華料理 龍苑（東京都江東区南砂）｜昭和レトロな町中華シーン

映画の中で、どこか懐かしい雰囲気が漂う町中華のシーンは、作品に温もりと人情を加える印象的な場面です。

この撮影に使われたのが、東京都江東区南砂にある中華料理店「龍苑（りゅうえん）」です。

昭和の香り漂う外観と店内は、映画の世界観に自然に溶け込み、見る人の心を和ませました。

登場シーンと演出

秋山寛貴さん演じるキャラクターが登場するやり取りの場面で、この町中華が背景として使用されました。

赤い丸椅子や年季の入ったメニュー表、湯気の立ち上る厨房の音など、五感を刺激するリアリティある描写が印象的です。

まるで実際にその場で食事をしているような臨場感があり、観客にとっても感情移入しやすいシーンとなっていました。

ロケ地の特徴

「龍苑」は、地域に根ざした昭和レトロな中華料理店で、常連客に愛され続けている名店です。

中華鍋を振るう音、炒飯の香ばしい匂い、瓶ビールと餃子といった、日常の風景がそのまま映画の舞台になったような空気感が魅力です。

今でも撮影当時のまま営業しており、映画の雰囲気をそのまま体験したいファンにはぜひ訪れてほしい場所です。

住所情報

〒136-0076 東京都江東区南砂２丁目３−１６

最寄り駅は東京メトロ東西線「東陽町駅」または「南砂町駅」で、どちらからも徒歩圏内です。

混雑を避けたい場合は、ランチタイムを外した時間帯に訪れるのがおすすめです。

映画「ブラック・ショーマン」ロケ地まとめと巡礼のすすめ

映画『ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人』は、美しい日本の風景と物語が融合した作品です。

ロケ地に実際に足を運ぶことで、物語の臨場感や登場人物の心情により深く触れることができます。

ここでは、聖地巡礼におすすめのルートや楽しみ方をご紹介します。

一泊二日で巡れるルートも紹介

愛知県豊田市の足助町（待月橋・香嵐亭）を起点に、岐阜県郡上市（新橋・美濃白鳥駅）と中津川市（苗木城址・見晴台）へ向かうルートは、映画ファンにとって理想的な聖地巡礼コースです。

移動はレンタカーがおすすめで、各地の風景を堪能しながら効率よく回ることができます。

所要時間や見学所要時間を考慮すると、一泊二日プランが最も現実的で充実した行程になります。

映画を観る前でも観た後でも楽しめる

映画公開前にロケ地を訪れれば、作品の舞台を先取りして楽しめる体験が可能です。

また、公開後に巡ることでシーンの記憶をたどりながら没入感を味わえるのも大きな魅力です。

人気のロケ地は混雑が予想されるため、早めの計画・予約をおすすめします。

聖地巡礼の楽しみ方

ロケ地の撮影スポットでの写真撮影はもちろん、実際の風景の中で登場人物の気持ちに思いを馳せることで、映画の魅力が一層深まります。

各地域にはグルメや観光名所も点在しており、映画だけでなく旅としての楽しみも充実しています。

この機会に、あなたも「ブラック・ショーマン」の世界をリアルに体験してみてはいかがでしょうか。

今後のロケ地情報にも注目

現在、CMやメイキング映像に登場する一部のシーンが千葉県木更津市で撮影されたという未確認情報もあります。

今後、公式発表や現地情報が明らかになり次第、こちらの記事にも随時追記していきます。

映画公開後には新たなロケ地が判明する可能性も高いため、引き続きチェックしていただければ幸いです。