『ブラックトリック~裁きを操る弁護人~』最終話では、本人役のYOSHIKIが浦真鷲を訪ね、普通に会話するのではなくルービックキューブを使って意思疎通するという不思議な場面が描かれました。
YOSHIKIの登場自体にも驚きますが、さらに気になるのが「なぜルービックキューブだったのか」という点です。
現時点では、ルービックキューブに込められた意味について、公式から明確な説明は確認できません。
ただし、「一面だけでは全体が見えない」「一度形を崩し、別の動かし方で答えを組み直す」というパズルの特徴は、見えている真実を疑い、嘘を使って真相を暴いてきた浦真鷲のやり方と重なって見えます。
この記事では、YOSHIKIと浦真鷲の“交信”を振り返りながら、ルービックキューブが『ブラックトリック』の「嘘と真実」を象徴していた可能性と、もっとシンプルな別の見方を考察します。
- YOSHIKIと浦真鷲がルービックキューブで何をしていたのか
- ルービックキューブと「嘘・真実」という作品テーマの共通点
- 深い意味ではなくGACKT×YOSHIKIの遊びだった可能性
ブラックトリック最終話YOSHIKIのルービックキューブの意味は?
結論からいうと、YOSHIKIと浦真鷲がルービックキューブで意思疎通した理由について、公式から明確な答えは示されていません。
そのため「ルービックキューブにはこの意味がある」と断定することはできませんが、作品全体を振り返ると、あのパズルが浦真鷲を象徴するアイテムのようにも見えてきます。
ルービックキューブを「見えている一面だけで判断せず、一度形を崩しながら本当の答えを組み直すもの」と考えると、浦真鷲が繰り返してきた“ブラックトリック”とよく似ているからです。
『ブラックトリック』は、依頼人を救うためなら嘘も使う浦真鷲が、世間から真実だと思われているものを疑い、その裏側を暴いていく物語でした。
公式も作品を「嘘で歪められた真実を、嘘で取り戻す」という言葉で表現しています。
正面から真実を探すだけではなく、ときには嘘や罠を仕掛け、それまで出来上がっていた構図そのものを崩してしまう。それによって別の真実を浮かび上がらせるのが、浦真鷲のやり方です。
そう考えると、最終話の最後にルービックキューブを持ってくる演出には、『ブラックトリック』らしさがあります。
ただし、これは制作側が明かした公式設定ではありません。作品のテーマと最終話の描写を照らし合わせた場合に成立する考察です。
YOSHIKIと浦真鷲はルービックキューブで何をしていた?
まず整理しておきたいのが、YOSHIKIの登場そのものです。
YOSHIKIは最終話に本人役で出演し、浦真鷲を訪ねてきます。GACKTとYOSHIKIがドラマ作品で共演するのは今回が初めてでした。
ところが、これだけ大きく告知された共演にもかかわらず、YOSHIKIの出演は非常に短いものでした。
浦真鷲を訪ねたYOSHIKIは、長い会話を交わすわけではありません。2人はルービックキューブを動かし、それを介して意思疎通しているような姿を見せます。
放送後の報道でも「ルービックキューブを通じて意思疎通を図る」という内容で紹介されており、画面に登場した時間は約1分とされています。
つまり、YOSHIKIが重要な情報を長いセリフで説明する場面ではなく、GACKT演じる浦真鷲との独特な関係を見せるための演出だったと考えるほうが自然です。
しかも、普通に話せば済みそうなところを、わざわざルービックキューブでやり取りしています。
この「なぜ普通に話さないの?」という違和感こそ、あの短い場面が強く印象に残った理由の一つでしょう。
ルービックキューブは「嘘で真実を取り戻す」物語の象徴?
では、なぜルービックキューブだったのでしょうか。
公式な説明がない以上、ここからは劇中で描かれてきた浦真鷲の考え方と、ルービックキューブというパズルの特徴を重ねた考察になります。
一面だけを見ても「全体の真実」は分からない
ルービックキューブは、一方向から見ているだけでは全体の状態を把握できません。
正面から見えている面がきれいにそろっていたとしても、裏側や横側まで完成しているとは限らないからです。
この特徴は、『ブラックトリック』が繰り返し描いてきた「見えているものが本当に真実なのか」という問いと重なります。
浦真鷲は、世間やメディアが悪人だと判断した人物についても、その評価をそのまま信じる人物ではありません。
公式の作品紹介でも、浦真鷲は「自分の目で確かめるまではどんな世間の評価も信じない」主人公として説明されています。
誰かが「これが真実だ」と言ったから信じるのではなく、角度を変えて裏側まで確かめる。その結果、最初に見えていたものとは別の真相へたどり着きます。
ルービックキューブも同じように、一面だけを見て完成したとは判断できません。
「一つの面だけでは全体の真実は分からない」という点は、浦真鷲が事件を見る姿勢と重ねて読むことができます。
一度崩してから「本当の答え」を組み直す
もう一つ注目したいのが、ルービックキューブは単純に色をそろえていくだけではなく、完成へ向かう途中で現在の配置を動かしながら全体を組み直していくパズルだという点です。
目の前にある形を固定したままではなく、手を加えながら最終的な答えへ近づいていきます。
ここも浦真鷲の「ブラックトリック」に似ています。
浦真鷲は正しい証拠だけを集め、正攻法だけで事件を解決する典型的な弁護士ではありません。
依頼人を救うためなら嘘やハッタリ、罠まで利用し、相手が信じている状況を意図的に揺さぶります。
公式が掲げている「嘘で歪められた真実を、嘘で取り戻す」という言葉も、単純に「嘘は悪、真実は善」と分ける作品ではないことを表しています。
すでに出来上がっている「真実らしいもの」を一度疑い、必要なら崩し、別の角度から組み直して本当の答えへ近づく。
その意味では、ルービックキューブは浦真鷲という人物にかなり似合うアイテムです。
個人的には、最終話で普通の会話ではなくパズルを使わせたことで、浦真鷲の思考そのものを視覚化しているようにも感じました。
ただし、制作側が「その意味でルービックキューブを選んだ」と説明しているわけではありません。あくまで作品全体のテーマから読み取れる一つの解釈です。
YOSHIKIだからルービックキューブだった?別の見方もできる
ここまで考えるとルービックキューブが非常に意味深に見えてきますが、別の可能性も考えておく必要があります。
それは、深い伏線ではなく、GACKTとYOSHIKIだから成立する遊び心のある演出だったという見方です。
そもそもYOSHIKIの出演は、GACKTとのSNS上のやり取りをきっかけに実現しています。
ドラマの情報解禁後、GACKTがYOSHIKIへ出演を呼びかけ、それにYOSHIKIが反応したことから実際の出演につながったと公式から説明されています。
つまり、物語上どうしてもYOSHIKIという人物が必要だったから登場したというより、現実世界でのGACKTとYOSHIKIの関係をドラマへ持ち込んだ特別出演という面が強いわけです。
そう考えると、2人が普通に「久しぶり」「元気だった?」と会話するよりも、なぜかルービックキューブを動かすだけで通じ合っているほうが、この2人らしいシュールさがあります。
しかもYOSHIKIは本人役です。
浦真鷲というフィクションの人物と、現実世界のYOSHIKIが同じ空間にいる時点で、最終話の中でもかなり特殊な場面になっています。
「作品を象徴する重要アイテム」と決めつけるより、「浦真鷲の世界観にYOSHIKIを入れたら、普通の会話では終わらなかった」という遊びの演出だった可能性も残しておくべきでしょう。
むしろ、意味がありそうなのに説明されないところまで含めて、浦真鷲らしい場面だったように思います。
YOSHIKIとルービックキューブのラストが印象に残る理由
あの場面が印象に残った理由は、ルービックキューブそのものだけではありません。
放送前からGACKTとYOSHIKIのドラマ初共演が告知され、YOSHIKIにとって約26年ぶりの月9出演になることも発表されていました。
それだけに、「最終話でどんな重要人物を演じるのだろう」と期待した人もいたはずです。
ところが実際には本人役で現れ、長い説明もせず、浦真鷲とルービックキューブで意思疎通。出演時間も報道によれば約1分でした。
この事前の期待と実際の登場方法とのギャップが、強いインパクトを生んでいます。
放送後の記事では、2人のやり取りを“交信”として面白がる反応や、想像以上に独特な共演だったことへの驚きも紹介されました。
ただし、確認できた投稿だけから「視聴者全体が同じ意味に受け取った」「SNSで大反響だった」とまでは判断できません。
むしろ面白いのは、答えが説明されなかったことです。
「ルービックキューブには重要な意味があるのか」「ただ2人が遊んでいただけなのか」と考えられる余白が残っています。
すべてを説明せず、見る側に「これは何だったんだ?」と思わせて終わる。そのつかみどころのなさも、最初から最後まで独特だった浦真鷲という人物には合っています。
「ブラックトリック最終話」まとめ
『ブラックトリック』最終話でYOSHIKIと浦真鷲がルービックキューブを使って意思疎通した理由について、公式から明確な説明は確認できません。
そのため、暗号や重要な伏線が仕込まれていたと断定することもできません。
一方で、ルービックキューブの「一面だけでは全体が分からない」「形を動かしながら答えを完成させる」という特徴は、見えている真実を疑い、嘘まで利用して本当の答えへたどり着いてきた浦真鷲と重なります。
ルービックキューブは『ブラックトリック』の「嘘で歪められた真実を、嘘で取り戻す」という世界観を象徴するものとして読むことはできますが、それが公式の答えだと断定はできません。
同時に、現実でも交流のあるGACKTとYOSHIKIだからこそ、普通に会話させるのではなく、パズルだけで通じ合うようなシュールな場面にしたという見方もできます。
個人的には、この二つはどちらか一方だけが正しいというより、両方が重なったからこそ『ブラックトリック』らしいラストになったように感じました。
- YOSHIKIは最終話に本人役で登場し、浦真鷲とルービックキューブで意思疎通した
- ルービックキューブを使った意味について公式の明確な説明は確認できない
- 一面だけでは全体が分からない構造は、見えている真実を疑う浦真鷲の姿勢と重なる
- 形を動かして答えを組み直す点も「嘘で真実を取り戻す」という作品テーマと相性がいい
- 作品を象徴する演出という解釈はできるが、公式設定として断定はできない
- GACKTとYOSHIKIだから成立するシュールな遊びの演出だった可能性もある
- 意味を説明しきらないことで、最終話に「何だったのか」と考えられる余白が残った




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