『じゃあ、あんたが作ってみろよ』第7話は、顔合わせを通して描かれた“親の価値観”と“自分の意志”のぶつかり合いが大きな話題を呼びました。
勝男が父のようになりたくないと願い、鮎美が母の期待から自立しようとする姿は、多くの視聴者に「親の呪縛からの解放」という深いテーマを突きつけました。
特に勝男の涙と、鮎美の決意に「共感の声」がSNSで続出し、「家族とは何か」「自分の人生をどう選ぶか」を考えさせられる内容となっています。
この記事では、第7話のネタバレを含めたあらすじを丁寧に解説しながら、注目シーンや視聴者のリアルな感想、次回第8話への展開も詳しくご紹介します。
- 『じゃあ、あんたが作ってみろよ』第7話のあらすじと展開
- 親の呪縛と性別の固定観念に向き合う登場人物の葛藤と成長
- 視聴者から共感を集めた勝男の涙と鮎美の決断の背景
『じゃあ、あんたが作ってみろよ』第7話あらすじ|顔合わせで崩れる関係
第7話では、勝男と鮎美がすでに別れているにもかかわらず、両家の“顔合わせ”に臨むという、複雑な状況から物語が始まります。
それぞれの親に別れを伝えるための機会だったはずが、家族の価値観や思惑が交錯し、さらに関係がこじれていく様子が描かれました。
物語は、顔合わせという建前の場から逃げずに向き合ったふたりが、それでも伝えられなかったことに葛藤しながら、徐々に“自分の人生を自分で決める”覚悟を固めていく展開となっています。
決意とは裏腹に、言えない本音
結婚式に出席した勝男と鮎美は、その帰り道で「顔合わせの場で、別れたことを伝えよう」と決めます。
翌日、ホテルの宴会場に両家が集まり、勝男は「俺から切り出す」と言いながらも緊張と躊躇に揺れ、なかなか言い出せません。
食事が始まると、会話は両家の間で噛み合わず、勝男の父が話を遮ったり、鮎美の父が釣りで遅れてくるといった事態が発生し、空気は最悪に。
勝男は「鮎美は誰かに選ばれなくても生きていける強い人」と涙ながらに語りますが、結局、別れの事実を明確に伝えることはできず、顔合わせは中途半端な形で終わります。
過去と向き合い、自分の中の“理由”を思い出す
顔合わせ後、ふたりは「言えなかったね」と話しながら廊下を歩きます。鮎美はふと、幼いころに母が「父の死を願っていた」記憶を思い出します。
そこから「私は絶対に幸せな家庭を作る」という強い思いが芽生えたことに気づき、今まで結婚にこだわってきた理由がはっきりします。
家に帰りたくないという鮎美に勝男は遊園地に誘い一緒に向かいます。
兄一家との交流が、勝男に変化をもたらす
遊園地では、勝男の兄一家と会い、ジェットコースターに乗って怖がっていた勝男に対し、姪の「男のくせに怖いの?」という言葉に対して、義姉が「男でも女でも怖いものは怖い」と諭します。
このやり取りや、義姉が手作りしたお弁当を囲む中で、勝男は自分が父親の価値観を無意識に真似ていたことに気づきます。
兄との会話で、「真鳥(姪)は女の子だけどキャッチボールが好き。それだけでいい」という発言に触れた勝男は、家族の中に残る性別への偏見に改めて違和感を抱きます。
家族に“自分の決断”を伝えるふたり
勝男は、ついに実家で両親に「鮎美とは結婚しない。もう別れている」と告白します。
しかし父からは「お前には何も期待しちょらん」と突き放され、関係はさらに悪化します。
一方、鮎美も実家で母と対峙。「家柄のために結婚させようとしていたのでは」と指摘し、「私は私の人生を自分で決めたい」と力強く主張。
母親は動揺しつつも去り、姉からは「初めて自分の気持ちを言った」と驚きの声があがります。
“別れ”の先に残った、静かな余韻
翌朝、勝男の実家では父からの反応はなく、母からは「お父さんは結婚することを喜んでたんだよ」と言われます。
キッチンで見つけたフリーズドライの味噌汁に対し「親父こういうの嫌いだったよね」と話す勝男に、母は「黙っておいて」と言い、両親の夫婦関係も危ういことが示唆されます。
東京に戻った後、勝男は柏倉椿と飲みながら、「もしや鮎美と地元で会って再燃したな?」と問われるも、「違うよ」と答えます。
帰宅した勝男の部屋には灯りが点き、スリッパが並べられている描写でエピソードは幕を閉じました。
『じゃあ、あんたが作ってみろよ』第7話の感想

第7話は、両家の顔合わせという重たいテーマを描きながらも、それぞれのキャラクターが自分の内面と深く向き合う印象的な回となりました。
視聴者からは「親との関係」「自己決定」「男女の価値観」といったテーマへの共感が多く寄せられ、コメント欄はまさに“今の家族”を見つめ直すような意見であふれていました。
ここでは、特に多かった3つの感想を紹介します。
勝男の成長に対する称賛の声が多数
多くのコメントで共通していたのは、勝男の成長を実感したという意見です。
「料理を通して他人の気持ちを理解し始めた」「鮎美への言葉が真っ直ぐで泣けた」など、かつての未熟さから脱却しようとする姿に胸を打たれたという反応が目立ちました。
特に、「鮎美は誰かに選ばれなくても生きていける人」というセリフに対しては、「一番印象に残った」「ストレートでよかった」との声が多く上がっていました。
“親からの呪縛”に共感、特に鮎美の母への反発が集中
第7話の中で最も多くの反響を呼んだのが、鮎美とその母との対立シーンでした。
コメント欄には「母親がこじらせすぎ」「家柄に縛られてるのが古すぎる」といった声が殺到し、「あんな母親なら反発したくもなる」という共感のコメントも多く見られました。
また、「親の価値観に振り回されず、自分で決めるってすごく大事」と、鮎美が自分の人生を選んだ姿勢に拍手を送るコメントも複数ありました。
“男らしさ・女らしさ”という固定観念を壊すメッセージが響いた
もうひとつ大きな反響を呼んだのが、ジェンダーに関する価値観の描写でした。
「男のくせに怖いの?」「女の子だからお人形遊び」といったセリフに対し、義姉が「怖いものは怖い」「好きなことを自由に選んでいい」と返した場面に、多くの共感が寄せられました。
「このやり取りに救われた」「これが普通になればいいのに」といった意見が多く、親が子どもの選択をどう尊重するかというテーマにも関心が高まっていました。
『じゃあ、あんたが作ってみろよ』第8話のあらすじと見どころ

第8話のあらすじ
勝男のもとに突然やってきたのは、父・勝との喧嘩をきっかけに家出してきた母・陽子。
心配しつつも、勝手に家事を進める母親の振る舞いに勝男はイラ立ちを隠せません。
さらに母は、調理器具を新調したり、洗濯物を出したりと次々に“善意”を発揮。その行動が親子の距離を近づけるどころか、微妙な溝を生んでしまいます。
一方の鮎美は、親友の渚に頼まれて、太平が経営するバーで行われる「メキシカンフェス」に出す料理を担当することに。
料理に取り組む中、偶然バーで椿と再会。椿から「勝男はいまも鮎美を想っている」と告げられ、さらに「気持ちは本当に終わったのか?」と問いかけられた鮎美は、戸惑いながらも自分の気持ちと再び向き合うことになります。
第8話の見どころ
今回のテーマは、「親との距離」と「終わったはずの想い」です。
勝男と母・陽子の関係は、今まで描かれてきた父との軋轢とは違い、“気を使われること”の苦しさや、自立を阻む優しさの裏に焦点が当たっています。
母親としての役割を果たそうとする陽子と、自分の領域に踏み込まれたくない勝男の対立は、“親離れ・子離れ”という課題を現代的に描く展開として注目です。
一方、鮎美は料理を通じて新たな居場所を見出そうとする中で、再び勝男の影を感じ始めます。
椿という第三者の目線を介した言葉によって、鮎美自身の“本音”が揺らぎ始める瞬間は、第7話で別れを決意した彼女にとって重要な分岐点。
今後に向けて注目すべきポイントは以下の3つです:
- 母・陽子との同居は、勝男にどんな変化をもたらすのか
- 料理を通じて再び動き出す鮎美の想い
- 椿との会話が“再会”への伏線となるのか
“別れ”のその先に待つのは再スタートなのか、それともさらなる決断なのか──第8話ではふたりの再接近の兆しと家族との新たな摩擦が重なり合い、物語はさらに加速していきます。
『じゃあ、あんたが作ってみろよ』第7話のまとめ
第7話は、「別れ」を軸にしながら、親との関係性・価値観・そして自分の人生をどう選ぶかという深いテーマを多層的に描いた印象的な回となりました。
両家の顔合わせという場面で、勝男と鮎美は“本当の気持ち”を伝えることができずに葛藤します。
しかしその後、それぞれが過去と向き合い、家族との衝突を経て、ようやく「自分で選ぶ」ことの意味を言葉にしていきます。
視聴者からも、勝男の成長、鮎美の自立、そして両親への葛藤に対する共感の声が多く寄せられました。
また、性別役割の固定観念や、家族という枠の中での「生きづらさ」といった社会的テーマにも触れ、単なる恋愛ドラマを超えたリアルな描写が高く評価されていました。
結末では、ふたりが正式に別れを告げ、互いに一歩踏み出したように見えながらも、まだどこかに残る未練や感情の揺れが感じられるラストでした。
この“本当の意味での別れ”が、ふたりの未来をどう変えていくのか──次回への伏線としても見応えのあるエピソードでした。
- 両家の顔合わせで“別れ”を言えなかった勝男と鮎美
- 親の価値観や期待に翻弄される二人の葛藤を描写
- 鮎美は母との対立を経て「自分で生きる」と決意
- 勝男は父との確執に気づき、自分の変化を模索
- 性別役割や家族像など“呪縛”からの解放がテーマ
- 視聴者からは「共感した」「泣けた」と反響多数
- 第8話では母・陽子との同居と再会の余韻が動き出す




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