『VIVANT』第13話では、別班員の情報流出を追う中で、公安の野崎守が裏切り者として浮上しました。乃木も野崎の名前に強いショックを受け、これまで築かれてきた信頼関係が一気に崩れたように見える展開です。
しかし、野崎は本当に乃木や別班を裏切ったのでしょうか。
第13話時点では、野崎が情報流出に関係していることは示されていますが、本心から敵側へ寝返ったとまでは確定していません。
むしろ前作の「スネイプ社」、野崎ほどの公安にしては証拠を残す行動が不自然なこと、乃木を完全に排除していないことを考えると、裏切りを装って別の任務を進める二重スパイ説も十分に考えられます。
この記事では、第13話で判明した事実を整理しながら、野崎が本当の裏切り者なのか、それとも二重スパイなのかを、根拠と反証の両方から考察します。
- 野崎が第13話で裏切り者と疑われた直接の理由
- 野崎の二重スパイ説を裏付ける伏線と不自然な行動
- 二重スパイ説と本当に裏切った可能性を比較した結論
VIVANT野崎は本当に裏切り者?第13話ではまだ確定していない
第13話では、別班員の情報が海外へ流出した経路を調べる中で、公安内部に疑惑が向きます。そして最終的に、野崎につながる通信の痕跡が浮かび上がりました。
その結果だけを見れば、野崎が裏切り者として提示されたのは間違いありません。ただし、ここで分けて考えたいのが「情報流出に関係したこと」と「乃木や別班を本心から裏切ったこと」です。
現時点で確認できるのは野崎が情報流出に関係していると示されたことまでで、その目的や本当の立場までは明らかになっていません。
第13話で野崎が裏切り者と判断された理由
乃木たちは当初、新庄やチョッキーを追っていました。しかし2人を確保して調べても、別班員の行方につながる決定的な情報は得られません。
そこで別の経路から情報流出を追った結果、公安内部の人物へ疑いが向き、その先に野崎の存在が浮かび上がります。
乃木が野崎の名前を知って涙を見せたことからも、少なくともその瞬間の乃木は「野崎に裏切られた」と受け止めたように見えます。
これまで野崎は乃木の正体を知りながら、ときには協力し、ときには互いの意図を探りながら行動してきました。その野崎が情報流出に関わっていたという事実は、乃木にとって簡単に受け入れられるものではなかったのでしょう。
「情報を流した」と「本当に裏切った」は同じではない
一方で、『VIVANT』は表面上の行動だけでは人物の本当の目的が分からない作品です。
前作でも乃木は別班を裏切ったように見える行動を取りながら、実際には別の目的を持って動いていました。
そのため野崎についても、情報流出に関係したという事実だけで「別班を敵として売った」と結論づけるのはまだ早いと考えます。
重要なのは、野崎が情報を流したかどうかだけではありません。何のために情報を流し、その後どこへ向かい、誰のために動いているのかまで判明して初めて、本当の意味での「裏切り」なのか判断できます。
野崎の二重スパイ説が有力候補になる4つの理由
野崎を二重スパイと考えるのは、「野崎を裏切り者だと思いたくない」という感情だけが理由ではありません。
前作から続く伏線や第13話での行動を整理すると、本当に敵へ寝返った人物としては引っかかる点がいくつかあります。
ここではスネイプの伏線を含め、野崎の二重スパイ説につながる4つの理由を考えていきます。
理由1|前作の「スネイプ社」と今回の野崎が重なる
野崎の二重スパイ説を考えるうえで外せないのが、前作で登場した「スネイプ社」という言葉です。
乃木が別班を裏切ったように見えた場面で残した「スネイプ」という言葉は、『ハリー・ポッター』のセブルス・スネイプを連想させるものでした。
スネイプは敵側にいるように見えながら、実際には別の意図を持って行動していた人物です。『VIVANT』でも前作では、乃木の表面的な「裏切り」と本当の目的が違うことを読み解くヒントになっていました。
そして重要なのは、当時その意味を理解する側にいたのが野崎だったことです。
前作では乃木が「裏切っているように見える側」で、野崎がその真意を読み解く側でした。ところが第13話では立場が逆転し、今度は野崎自身が「裏切っているように見える側」になっています。
もしこの反転が意図されたものなら、前作では乃木が担った“スネイプ役”を、今回は野崎が担っている可能性があります。
そう考えると、今度は乃木が目の前にある証拠だけではなく、野崎の本当の目的を見抜く番なのかもしれません。
ただし、前作と似た構図だからといって今回も二重スパイとは限りません。「スネイプ社」は二重スパイ説を支える重要な材料ですが、それだけで野崎が味方だと断定することはできません。
理由2|野崎ほどの公安が証拠を残す行動は不自然
もう一つ気になるのが、野崎につながる証拠の残り方です。
野崎は公安の中でも経験豊富で、相手の行動を読みながら先回りする人物として描かれてきました。そんな人物が本気で情報を売り、自分の正体を隠そうとしているなら、追跡につながる証拠を簡単に残すでしょうか。
特に引っかかるのは、ベキを脱獄させた時間帯に使われた携帯電話と野崎とのつながりが追跡できたことです。
もちろん、どれだけ優秀な公安でもミスをする可能性はあります。しかし『VIVANT』という作品で、野崎ほど慎重な人物が分かりやすく足跡を残したと考えると違和感があります。
個人的には、ここは単純に「野崎が証拠を消し忘れた」と見るより、自分へ疑いが向くことまで野崎の計算に入っている可能性を考えたくなる部分です。
ただし、野崎が意図的に証拠を残したと劇中で説明されたわけではありません。あくまで行動の不自然さから考えられる一つの可能性です。
理由3|本当に別班を潰すなら乃木を泳がせる理由が分からない
野崎が完全に敵側へ寝返り、別班を壊滅させることが目的なら、乃木の存在は大きなリスクになるはずです。
野崎は乃木が別班員であることを知っています。それだけでなく、乃木が高い情報収集能力と行動力を持ち、簡単には追跡を振り切れない相手であることも前作から理解しています。
それにもかかわらず、乃木が自由に動ける状態を残したまま情報だけを流しているのだとすれば不自然です。
本当に別班を潰したいなら、乃木まで拘束するか、少なくとも真相を追えない状況に追い込む方が合理的でしょう。
もちろん、乃木を排除できなかった事情がある可能性もあります。しかし「なぜ乃木は残されたのか」という疑問は、野崎の目的が別班の完全な壊滅ではない可能性につながります。
理由4|イスラエルへ渡った後も野崎の行動が続いている
第13話の最後で重要なのが、日本にいるはずの野崎がイスラエルへ移動していたことです。
しかも野崎は現地で何者かと接触しており、情報を流して逃げただけではなく、その後も何らかの目的を持って行動しているように見えます。
ここから考えられるのは、野崎の行動が単純な情報漏洩では終わっていない可能性です。
敵側へ潜入しているのか、別の協力者と動いているのか、それとも本当に日本側を裏切っているのか。第13話だけでは目的を特定できません。
ただ、野崎の物語が「裏切り者は野崎だった」で終わらず、イスラエルでさらに続いていること自体が、もう一段真相が残されていると考える理由になります。
野崎が本当の裏切り者である可能性も消えていない
ここまで見ると二重スパイ説には複数の根拠がありますが、野崎が本当に裏切った可能性を無視することもできません。
第13話は実際に野崎へ疑惑を向ける証拠を提示しています。二重スパイ説に都合のいい材料だけを見るのではなく、反対側の根拠も確認する必要があります。
第13話では実際に野崎につながる証拠が提示された
二重スパイ説への最大の反証は、野崎につながる証拠そのものが出ていることです。
その証拠が意図的に残されたのか、別の任務のためだったのかは分かりません。現時点で確認できる情報だけなら、野崎が情報流出に関係していたと考えるのが自然です。
「野崎ほどの公安だから、わざと証拠を残したはず」と考えることもできますが、それだけでは推測を重ねることになります。
二重スパイ説が成立するためには、今後「なぜ野崎が情報を流す必要があったのか」を説明する材料が必要です。
ジャミーンが野崎に懐かなかった描写はどう見る?
前作を振り返ると、ジャミーンが野崎に対して距離を取っていたことも気になります。
この描写を第13話と結び付ければ、「野崎の裏側を以前から示していた伏線だったのでは」と考えることもできます。
ただし、ジャミーンが人物の善悪を完全に見抜けると公式に明言されているわけではありません。ジャミーンの態度だけで野崎を本当の裏切り者と断定するのは難しいでしょう。
それでも、野崎を最初から完全な味方だったと考えた場合に少し引っかかる過去の描写として、本当の裏切り説を考える材料にはなります。
スネイプ展開をもう一度使うとは限らない
二重スパイ説については、前作ですでに「裏切ったように見えて実は別の目的だった」という展開が使われていることも反証になります。
前作を見ている視聴者ほど、野崎が裏切り者と判明すれば「またスネイプでは?」と考えやすくなります。
制作側がその予想まで織り込んでいるなら、スネイプを連想させながら、今回は本当に野崎が裏切っているという逆方向の展開もあり得ます。
つまり「前作にスネイプの伏線があった」という事実は二重スパイ説を強める一方で、同じ展開を二度使うのかという疑問も生みます。
現時点では野崎の二重スパイ説をやや有力と考える
第13話だけを見ると、野崎は確かに裏切り者として提示されています。しかし、情報流出への関与が示されたことと、本心から乃木や別班を裏切ったことは同じではありません。
前作の「スネイプ社」と今回の立場の反転、野崎ほどの公安にしては証拠を残す行動が不自然なこと、乃木を完全に排除していないこと、イスラエルへ渡った後も行動を続けていること。これらを重ねると、二重スパイ説には複数の根拠があります。
そのため現時点では、野崎は完全な裏切り者ではなく、裏切ったように見せながら別の目的で動いている可能性をやや有力と考えます。
特に前作では乃木の「偽装された裏切り」を野崎が理解しました。今回それを反転させ、野崎の行動の真意を乃木が見抜く展開になるなら、2人の関係を生かした構成としても自然です。
一方で、これは第13話までの描写を根拠にした考察です。二重スパイだと確定する決定的な証拠はまだありません。
野崎が誰のために動いているのか、情報を流した本当の目的は何なのか、イスラエルで何をしようとしているのか。この3点が明らかになれば、野崎の裏切りが本物なのか偽装なのかも見えてくるはずです。
『VIVANT』第13話まとめ
『VIVANT』第13話では、別班員の情報流出を追った結果、野崎守が裏切り者として浮上しました。ただし第13話時点で確認できるのは、野崎が情報流出に関係していると示されたことまでです。
前作の「スネイプ社」と今回の立場の反転、証拠を残す行動の不自然さ、乃木を完全に排除していない点、イスラエルでその後も動いている点を考えると、野崎が裏切りを装う二重スパイである可能性は十分にあります。
一方、第13話では実際に野崎につながる証拠が提示されているため、「すべて野崎の作戦だった」と決めつけることもできません。
現時点では二重スパイ説をやや有力と見ますが、野崎は味方だと断定できる段階ではなく、情報流出の目的とイスラエルでの行動が真相を判断する重要な材料になります。
- 第13話では公安内部の情報流出から野崎が裏切り者として浮上した
- 情報流出への関与と、本心から乃木や別班を裏切ったことは同じではない
- 前作の「スネイプ社」と今回の立場の反転は二重スパイ説の重要な根拠になる
- 野崎ほどの公安が追跡につながる証拠を残した点には不自然さがある
- 乃木を完全に排除していないことも本当の裏切り者と考えると引っかかる
- 二重スパイ説には根拠がある一方、本当に裏切った可能性も否定できない
- 現時点では二重スパイ説をやや有力と見るが、野崎の目的が判明するまでは断定できない



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