『もしがく』第6話ネタバレ感想|演技バトル白熱の裏で…増えすぎる登場人物と停滞する物語に不満続出?

2025年秋ドラマ
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『もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう』(通称:もしがく)第6話は、二階堂ふみと浜辺美波の演技バトルが繰り広げられた一方で、登場人物の急増や物語の停滞感に視聴者からの疑問も集まった注目回となりました。

本記事では、第6話の詳しいあらすじや演技シーンの見どころに加え、SNSやレビューサイトでも話題になっている「キャラが多すぎて話が進まない」という声についても触れながら、ストーリーの本質をわかりやすく解説していきます。

さらに、第7話のあらすじや新展開「冬物語」の見どころまで、今後の展開を読み解くヒントもあわせてお届けします。

この記事を読むとわかること

  • 『もしがく』第6話のあらすじと展開
  • 二階堂ふみVS浜辺美波の演技対決の評価
  • 増え続ける登場人物と物語の混沌ぶり

『もしがく』第6話のあらすじと展開まとめ

第6話は、演劇という舞台の裏にある人間関係と、誇りや嫉妬が交差する群像劇として濃密に描かれました。

打ち上げを通して起こる心の衝突、世代交代の痛み、そして新たな波乱の兆し──。この回では、群像劇ならではの多層的な物語が進行しました。

10月水10『もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう』第6回11/5(水)60秒予告

ここでは、そのストーリーを整理して振り返ります。

過去の痛みと向き合う久部とリカの静かな対話

リカ(二階堂ふみ)は久部(三成/菅田将暉)に、なぜ以前の劇団を辞めたのかと問いかけます。

久部は「面白くない芝居をしたから」と語り、芝居への後悔と自責を明かします

それを聞いたリカは、ここは八分坂であるとしたうえで、「まずは客を呼ぶ。それから好きなことをやればいい」と、現実を見据えた姿勢を伝えます。

久部は巫女の江頭樹里(浜辺美波)の元へ向かい、舞台の感想を聞きに行きます。感想をメモにまとめていた樹里に、久部は「君は幸せな人だ」と微笑みます。

別れ際に久部は樹里に「打ち上げに来ればいい。関係者だ」と誘い、彼女は父親を連れて神社に帰っていきます。

打ち上げで交錯する言葉、芝居をめぐる価値観の衝突

打ち上げ会場に樹里が現れるも、久部はうる爺(井上順)に呼び出され、その場を離れます。

うる爺は真剣に芝居の練習に打ち込んでおり、自らの居場所を守ろうと必死でした。

一方その頃、会場ではリカが樹里に絡み始めます。樹里が「役者さんが楽しそうだった」と述べると、リカは「楽しそうだったかどうか、あなたには分かるの?」と問い詰めます。

さらには、「普通のシェイクスピアも見たくなった」という樹里の発言に、「芝居は祝祭なの。今日のが正しい。もう少し勉強しなさい」と圧をかけ、会場の空気が張り詰めていきます。

傷ついた樹里は父を連れてその場を去り、「この街を出たい」と呟くのでした。

うる爺の涙と決断、そして劇団に落ちる影

打ち上げの中、劇団員の大瀬(戸塚純貴)が、うる爺のセリフを真似て披露します。

「もう大瀬でいいんじゃないか?」と笑いが起きる中、その様子を見ていたうる爺は静かに傷つき、役を降りる覚悟を決めます

「俺を降ろすんなら直接言ってくださいよ」と支配人に言い残し、記念に台本を持って笑顔で退場していきます。

うる爺が必死でセリフを覚えていたことを知ったケントちゃん、蓬莱、伴工作らは後を追いますが、その姿はもう見えません。

その直後、劇団員たちは「老人が車に轢かれた」という情報を聞きつけ、病院へと急ぎます。

一方で、舞台裏では久部が劇場オーナーに是尾礼三郎(浅野和之)を紹介し、劇団に新たな風を吹き込もうとする姿も見られます。

崩壊寸前の劇団と、それでも前を向こうとする意志

久部に対しオーナーは「あんたが来なければうる爺は怪我しなかった」「芝居ごっこはもうおしまい」と告げて立ち去ります。

絶望する久部に、風呂須(小林薫)が「みんな大人だ。自分の人生は自分で生きている。劇団ってのはそういうもんだ」と声をかけます。

その言葉に少しだけ表情を取り戻す久部。リカは外で派手なシャツを着た謎の男(生田斗真)と遭遇します。男は彼女に親しげに声をかけるのでした。

久部はおばばのもとを訪れ、「劇団は解散するしかない」と告げられる。

しかしそこへ、ひょうろくが駆け込み、「うる爺さんは命に別状なく、全治2ヶ月」との連絡が入ります

「それまでは休演だわ」とおばばが告げ、久部が外へ出ると、そこには道路工事の誘導員として働く是尾の姿がありました。

二階堂VS浜辺の演技合戦に対する視聴者の声は?

第6話で大きな注目を集めたのが、倖田リカ(二階堂ふみ)と江頭樹里(浜辺美波)による“打ち上げシーンでの対話”です。

それは、ただの言い合いではなく、演劇に対する理解・熱量・立場の違いがむき出しになる場面でもありました。

演出上も“静かな火花”を意図したような構成となっており、視聴者の間では賛否を呼んでいます。

「演劇は祝祭」リカの言葉が鋭く刺さる

打ち上げの場面で、リカは芝居を観て感想を述べる樹里に対し、「普通のシェイクスピアを見たくなった? 芝居って祝祭なのよ。今日のが正しい。もう少し勉強なさい」と、語気強く指摘します。

リカにとって芝居は日常を超えたものであり、演者にも観客にもそれを受け入れる姿勢が求められるという信念が、ストレートに表現されていました。

一方で、素朴な感想を述べただけの樹里に対するリカの強硬な態度に、「圧がすごい」「言い過ぎでは?」という声もSNS上に見られました。

視聴者の中で評価が分かれた“女の対決”

このシーンはネットでも話題となり、「バッチバチの演技合戦」「朝ドラヒロイン同士のガチバトル」として多くの反響を呼びました。

二階堂ふみの重厚な台詞回しや圧力ある演技に圧倒されたという意見も多くありましたが、一方で「説教臭くてキツかった」「ドラマとして自然さに欠ける」といった声も上がりました。

特に、リカの強さが際立つことで、浜辺美波演じる樹里の存在が“無力”に見えてしまったという見方も一部にはあります。

演技としては高評価、一方でドラマ構成への疑問も

演技の質としては「二人ともさすが」「役に入り込んでいた」と肯定的な声も多く見られました。

しかし一方で、「演劇論争のような会話が長すぎる」「ドラマとして何を見せたいのか曖昧になってきた」と、本筋の進行が止まっているように感じた視聴者も少なくありませんでした。

キャラクター同士の“対立構造”が深まったという意味では意義深いシーンでしたが、その描写バランスについては今後の構成で整理されていく必要があるかもしれません。

登場人物がまだ増える?混乱するストーリーに視聴者も困惑

第6話では、メインキャストの内面描写に加え、新たな登場人物の追加と過去キャラの再登場が続きました。

しかし、すでに多数のキャラクターが入り乱れる本作において、この“追加投入”が物語の整理をさらに難しくしているとの指摘も少なくありません。

視聴者からは、「話が進まない」「誰が誰だか分からない」といった困惑の声が相次いでいます。

生田斗真のサプライズ出演に驚きと戸惑い

今回新たに登場したのが、生田斗真演じるリカの元恋人“トロ”という男です。

スーツに派手なガラシャツという出で立ちでリカの前に現れた彼は、過去の因縁を感じさせる存在であり、今後の人間関係に波紋を呼ぶことが予想されます

三谷作品らしい“再登場キャラ”による物語のねじれは面白さでもありますが、視聴者の中には「これ以上増やさないで」「関係性が整理できない」という反応も見受けられました。

既存キャラの掘り下げが追いつかないという声も

また、新キャラだけでなく、主要人物の過去や関係性の描写が浅く感じられるという声も上がっています。

たとえば、王子はるお(大水洋介)の父がトニー田中(堺正章)だと明かされる場面では、「突然すぎる」「これ伏線あった?」と疑問視する視聴者も少なくありませんでした。

物語を厚くするための設定である一方、本筋である“劇団の再生”に集中してほしいという声も多く寄せられています

群像劇としての魅力と混乱の紙一重

本作は群像劇として、さまざまな立場の人物が入り乱れる構成が特徴です。

ただし第6話では、リカと樹里の対立、うる爺の離脱、是尾の登場、トロの再会、はるおの家族問題など、多くのトピックが一気に盛り込まれた印象があります。

結果として、「誰が主軸なのか分からない」「何が今回の焦点だったのか見えづらい」といった意見も散見されました。

今後は、登場人物を絞り込みつつ、それぞれのストーリーラインに明確な方向性が示されることを期待したいところです。

「時間経過の密度」と「空間の限定性」に対する視聴者の賛否

賛成意見:濃密で舞台的な“会話劇”の醍醐味を味わえた

第6話は、これまでと同様に時間軸が大きく進むことなく、わずか数時間の“打ち上げ”を舞台にした密度の高い描写が続きました。

一見すると静的な構成ではあるものの、登場人物たちがジャズ喫茶「テンペスト」に次々と現れ、会話を通じて心情や人間関係を露わにしていく様子は、まさに舞台劇そのものでした。

特に、限られた空間の中で展開される群像会話劇の緊張感は、これまで以上に本作のコンセプト「もしこの世が舞台なら…」を体現していたと感じられます。

「空間の狭さが逆に濃密さを生んでいた」「一人一人の台詞が際立っていた」と、演出の巧みさや構成の演劇的魅力を評価する声も見られました。

否定的意見:展開の停滞感と情報過多にストレスも

一方で、ストーリーがまたも数時間の出来事にとどまっていた点に対し、「さすがに進まなすぎる」との声も多く上がっています。

第4話が前日、第5話が初日、第6話が打ち上げ…と、3話連続で“1日ずつの出来事”を描いている構成に対して、テンポの悪さを感じたという視聴者も少なくありませんでした。

さらに、同じ喫茶店内でキャラが入れ替わり立ち替わり登場し、会話劇が連続する構成に「誰が主役なのか分からない」「会話に疲れる」という感想も。

「もう少し場面を動かしてほしい」「舞台的すぎてドラマとしては単調」と、空間の限定性がもたらした閉塞感や視聴疲労を指摘する声もありました。

『もしがく』第7話のあらすじと見どころ

久部三成(菅田将暉)は、大御所俳優・是尾礼三郎(浅野和之)を迎えたことで、新たな挑戦へと踏み出していました。

「夏の夜の夢」初日から1週間が経過しましたが、観客動員数は伸び悩み、売上も目標の半分以下という厳しい現実が劇団に重くのしかかっています。

それでも久部はあきらめることなく、次の演目にはシェイクスピア後期の名作「冬物語」を選び、新たな舞台を準備していきます

10月水10ドラマ『もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう』第7回11/12(水)60秒予告

一方、支配人・浅野大門(野添義弘)の妻・フレ(長野里美)は、「逃げるが勝ち」として田舎への帰郷を提案。

しかし、「是尾の復活は演劇界にとっても大きな出来事だ」と熱弁する久部の真っ直ぐな情熱に心動かされた大門は、「もう一度、あんたに賭けてみる」と再び劇団に希望を託す決断を下します。

翌朝、劇場オーナーのジェシー才賀(シルビア・グラブ)が登場。

支配人・大門が差し出す売上封筒には、何らかの“小細工”が仕込まれている様子で…。

見どころ①:新たな舞台「冬物語」と是尾の演技

第7話では、これまでの「夏の夜の夢」とは対照的に、よりシリアスで陰影のある「冬物語」という作品に挑戦する点が大きな見どころです。

舞台としての空気感も一変し、是尾の復帰によって舞台の深みや緊張感がどう変化するかに注目が集まります。

見どころ②:劇団の存続をめぐる葛藤

「逃げるが勝ち」と言い放つフレと、「演劇を信じる」と貫く久部。

信念か現実か――支配人夫婦の動向や、売上金の小細工など、劇団の存続に関わるシリアスな局面が描かれていくことになります。

見どころ③:それぞれの“再出発”のかたち

登場人物たちの心の動きにも注目です。

久部、リカ、樹里、はるおたちが、それぞれの葛藤を抱えながらも前に進もうとする姿が描かれる中で、演劇を続ける意味とは何かが再び問われていく展開となるでしょう。

次回は、「混乱と崩壊」から「再生と覚悟」へとドラマが動き出す重要な回になりそうです。

『もしがく』第6話のまとめ

『もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう』第6話は、舞台の打ち上げという限られた時間と空間の中で、登場人物たちの感情が複雑に交錯するエピソードでした。

リカと樹里の衝突、うる爺の降板、そして劇団解散の危機と、物語は大きな岐路に差し掛かった印象があります。

同時に、新キャラクター・トロの登場や、是尾礼三郎の本格的な参加など、今後の物語を左右するキーパーソンたちも次々と顔を見せ始めました。

密室的な会話劇に賛否はありましたが、演出としての演劇的手法が強調された点ではシリーズ中でも異色の回と言えるでしょう。

観客数や劇団の経営問題など、現実的な課題も徐々に浮上する中で、「演劇とは何か」「誰のために、なぜやるのか」という根本的な問いも浮き彫りになってきました。

すれ違いと不安定な人間関係を経て、物語はいよいよ“再出発”の段階に入っていきます。

第7話では、新たな演目「冬物語」と共に、再びひとつの舞台に向かって集結する劇団員たちの姿に注目したいところです。

この記事のまとめ

  • 第6話は打ち上げの数時間を舞台に展開
  • 二階堂ふみと浜辺美波の演技対決が話題
  • 登場人物の増加に視聴者から困惑の声
  • うる爺の降板と劇団崩壊の危機が描かれる
  • 是尾礼三郎の参加で物語は新たな局面へ
  • 次回はシェイクスピア「冬物語」を上演

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