「ザ・ロイヤルファミリー」第5話ネタバレ感想|ロイヤルホープは有馬記念で勝てるのか?父子の断絶と継承の行方

2025年秋ドラマ
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「ザ・ロイヤルファミリー」第5話では、父と子の断絶、ロイヤルホープの日本ダービー出走、そして隠された家族の過去が交錯する重厚な展開が描かれました。

この記事では、第5話のあらすじ、視聴者の感想、そして原作に基づいた次世代への継承のエピソードまでを網羅的に紹介します。

ロイヤルホープは有馬記念で勝つことができるのか。耕造と耕一、親子の関係に変化は訪れるのか。

なお、本記事では原作のネタバレを含む内容を扱っていますので、閲覧にはご注意ください。

この記事を読むとわかること

  • 「ザ・ロイヤルファミリー」第5話のあらすじ
  • 耕一と耕造をめぐる父子の断絶と再会の行方
  • ロイヤルホープと有馬記念に込められた継承の意味

「ザ・ロイヤルファミリー」第5話のあらすじ

山王家に隠された秘密が明らかになり、家族関係や競馬事業に波紋が広がっていく中、日本ダービーという大舞台でそれぞれの思いが交錯する展開となりました。

ホープが3歳馬の頂点・日本ダービーへ向かう! 日曜劇場『ザ・ロイヤルファミリー』11/9 第5話|「日本ダービー」【TBS】

本話では、耕造と美紀子、耕一の関係が露わになり、競走馬ロイヤルホープの命運とともに、家族、ビジネス、そして過去の清算が進みます。

隠し子・耕一の存在が明るみに出る

栗須(妻夫木聡)は、山王耕造(佐藤浩市)に対し、銀座の元ホステス・中条美紀子(中嶋朋子)との間に子供がいるのかを問いただします。

耕造は過去に銀座のホステスたちを競馬に連れて行っており、最後まで付き添っていたのが美紀子でした。

美紀子は息子・耕一(目黒蓮)に父親の存在を明かさず育ててきました。耕造も美紀子と長く疎遠でしたが大学生になった耕一の存在を知ったのです。

栗須は隠し子のことを見損ないながらも、「今後、美紀子様へのサポートはすべて自分が引き受ける」と宣言。

耕造は「期待した以上、俺を絶対裏切るなよ。俺はお前をぶっ殺す」と強い言葉で応じます。

美紀子と京子、2人の女性が交錯する

耕造の妻・京子(黒木瞳)は、病床の美紀子を訪れます。

美紀子は「私が勝手に産んだんです」と語り、京子との間に静かな対話が展開されます。

「私、馬が嫌いなんです。だから私が行ったレースで山王が勝ったことはない」と語る京子。京子は、美紀子が見に行ったレースは勝っていたことを知っての話でした。

すれ違いざまに京子は栗須に「面白い人だったわ」と美紀子について短く言葉を残します。

日本ダービーでの勝負と各人の思惑

ロイヤルホープは皐月賞で16着に敗れたものの、G1・日本ダービーに出場が決まる。

調教師や騎手たちは、耕造への敬意や信頼を語り、長年の馬主としての功績を讃えます。

レース当日、耕一は美紀子とともにレースを観戦。耕一の予想はヴァルシャーレを本命にしていたものの、「勝ってほしいのはロイヤルホープ」と願います。

レースが始まり、ロイヤルホープは、ライバル馬・ヴァルシャーレに鼻差で敗北します。

ゴール直後、美紀子は馬連で馬券を当てており、耕造は「負けることを見越してたのかよ」と吐き捨てます。

断絶の言葉と別れの決意

ダービー後、美紀子が亡くなり、彼女の遺志で栗須は耕造と耕一を引き合わせます。

通夜の場で耕造は「1年前まで何も知らなかった。悪かった」と謝罪し、「困ったことがあったら栗須に相談してくれ」と伝えます。

栗須が差し出した香典の袋の下にあった封筒の厚みに驚く耕一ですが、「結構です」と断り、封筒を耕造に押し返します。

そして、「今後一切、僕にかかわらないでください。二度と会うことはありません」と告げ、耕造との関係に終止符を打ちます。

その場を去ろうとする耕一を追いかけようとした耕造を、栗須が静かに制止します。

後半は次世代への継承の物語(原作ネタバレ)

第5話では、家族の断絶と競馬界の挫折が描かれましたが、原作ではこの後、それぞれの「次世代」へと物語が引き継がれていきます。

ここでは、耕造から耕一、佐木から翔平、ロイヤルホープからロイヤルファミリーへと継がれていく軌跡を、原作をもとに順を追って紹介します。

人と馬、それぞれの立場で受け継がれる「意志」と「夢」の形を追っていきます。

耕造から耕一へ:血を超えて託された馬主の夢

原作では、耕造は癌を患い、余命を知る中で自身の馬主としての夢を誰かに託そうとします。

正妻・京子との離婚や、事業における裏切り、そして人間関係の破綻を経て、耕造が最後にたどり着いたのは、婚外子である耕一の存在でした。

耕一は「相続馬限定馬主」制度を使い、父が所有していた馬を引き継ぐことになります。この制度により、馬主資格を持たない耕一でも、耕造の遺した馬たちを所有できるようになります。

耕造の所有馬は、ロイヤルホープやロイヤルワンダー、そして後継となるロイヤルファミリーに繋がっていきます。

表面的には「血」と「馬」が継承された形ですが、父と子の感情的なわだかまりは残されたままで、耕一は父のようにはなりたくないという想いを持ちながらも、その夢だけは受け継ぐことになります

佐木から翔平へ:騎手の意志と責任の継承

佐木隆二郎(高杉真宙)は、ロイヤルホープの主戦騎手として、栗須や耕造とともに競馬の頂点を目指していました。

やがて物語は、耕一が馬主となり、新たな競走馬・ロイヤルファミリーを走らせる展開へと進みます。

ロイヤルファミリーに騎乗するのは、加奈子の息子である野崎翔平です。

翔平はまだ若く、実力も未熟な騎手ですが、大きな舞台である有馬記念に抜擢され、プレッシャーと責任を背負いながらレースに挑みます

結果は惜しくも2着に終わりますが、佐木が培った経験と精神性は、翔平に確かに引き継がれていきます。

技術だけでなく、馬と向き合う姿勢や勝負への覚悟といった目に見えない要素も含めた「騎手の魂」が継承されていく様子が描かれます。

ロイヤルホープからロイヤルファミリーへ:血統と夢の継承

ロイヤルファミリーは、耕造が見出したロイヤルホープと、美紀子が目をつけたロイヤルハピネスの子供として誕生した馬です。

つまり、父・耕造と母・美紀子、それぞれが信じた「馬を見る目」が融合した象徴的存在がロイヤルファミリーです。

この馬がデビュー戦で勝利し、のちに有馬記念に挑戦するという流れは、山王家と中条家の夢を乗せて走る物語そのものです。

有馬記念では、1着のビッグホープ(椎名の所有馬)、3着のソーパーフェクト(椎名の息子の所有馬)と競り合い、ロイヤルファミリーは2着に入りました

この結果に耕一は失望するどころか、「父の声が聞こえた。続けるべきだ」と語り、馬の引退を撤回。その後の快進撃を予感させる形で物語は進みます。

ロイヤルファミリーは、単なる血統継承ではなく、親世代の失われた絆や夢を再生させる存在として、原作の中心に位置づけられています。

「ザ・ロイヤルファミリー」第5話の感想

第5話では、重厚な人間ドラマと白熱の競馬描写が同時に展開され、多くの視聴者がその演出と演技力に心を動かされました。

Yahoo!ニュースのコメント欄には多様な声が寄せられ、共感や称賛、時に戸惑いも含めて、ドラマが強く印象に残ったことが伺えます。

以下では、視聴者の声をもとに、特に多く挙がっていた意見を中心にまとめました。

目黒蓮の「目の演技」が心を掴んだ

耕一を演じた目黒蓮の演技に対する称賛の声が圧倒的に多く、「抑えた表情だけで心情を表現していた」「喉の動きや目の色まで芝居になっていた」といった細やかな演技力が高く評価されています。

「中嶋朋子さんや佐藤浩市さんなど、実力派の中で一歩も引けを取らなかった」という声もあり、若手ながら存在感を発揮したことが印象的だったようです

耕一の「絶縁宣言」に切なさと現実味を感じた

ラストで耕一が父・耕造に対して「今後一切関わらないでください」と告げた場面には、「涙が出た」「現実でもありそうなやりとりで胸が痛い」といった反応が寄せられました。

同時に、耕造の「渡したい気持ち」と耕一の「拒絶したい感情」の交差が視聴者の心に深く刺さったことがうかがえます。

中嶋朋子と黒木瞳の対面シーンが静かに重かった

病室での美紀子と京子のシーンには「言葉少ない中に全てが詰まっていた」「女優二人の静かな火花のような演技」と称賛の声が集まりました。

特に「私、馬が嫌いなんです」の台詞に哀しみと後悔が滲んでいたと、多くの人が印象深く感じたようです。

ロイヤルホープの敗北がリアルだった

競馬ファンからは「期待の馬がダービーで負ける展開が現実的」「あそこでヴァルシャーレに鼻差負けするのがリアル」と肯定的な声が多くありました。

また、「勝たせるドラマじゃないところが潔い」「競馬の流れをよく分かっている」といった、脚本とレース演出への評価も目立ちました

「競馬×人間ドラマ」のバランスが絶妙

「馬と人、どちらのドラマにも手を抜いていない」「家族の話と競馬の話が並行して描かれていて贅沢」との声が多く、「日曜劇場らしい濃厚なエンタメ」と受け取られていることが分かります。

特に競馬パートでは実在のジョッキーや専門的な用語の使い方にも好意的な反応が寄せられ、「リアルさが説得力を増している」といった声も多数ありました。

「ザ・ロイヤルファミリー」第6話のあらすじと見どころ

第6話のあらすじ

G1で惜敗を繰り返していたロイヤルホープですが、その人気はむしろ高まりを見せていました。

しかしそんな中、耕造(佐藤浩市)は栗須(妻夫木聡)に対して「次の有馬記念を最後に、自分もロイヤルホープも引退する」と突然宣言します。

日曜劇場『ザ・ロイヤルファミリー』11/16 第6話|「有馬記念」【TBS】

この決断は事前に家族会議でも発表され、耕造は後継者として長男・優太郎(小泉孝太郎)を指名するものの、唐突な通達に優太郎は戸惑いを隠せません。

さらに耕造が、あることを明かしたことで、栗須は耕一(目黒蓮)に会いに行くことになります。

やがて迎える有馬記念当日、雨が降りしきる中、ロイヤルホープのラストランがスタートします。

第6話の見どころ

耕造が語った「引退」の決意は、物語の流れを大きく変える分岐点です。

これまで競馬に全てを注いできた男が「終わり」を口にすることで、夢の継承者探しというテーマが前面に押し出されます。

突然の後継指名を受けた優太郎が、この巨大な責任とどう向き合うのかも注目ポイントです。

また、耕造が栗須に耕一と会うよう促した背景には、希望の継承への意図があるとも受け取れます。

一度完全に決裂したはずの父子が、再び交わる可能性を模索する姿にも注目です。

そして最大の見どころは、ロイヤルホープの最後のレース=有馬記念

重馬場・雨という条件の中で、彼がどんな走りを見せるのか。

勝敗はもちろんのこと、そのレースに込められた「意志」の物語性が、視聴者に大きな感動を与えることは間違いありません。

「ザ・ロイヤルファミリー」第5話のまとめ

第5話では、耕造・耕一・美紀子の隠された関係が明るみに出たことで、家族の断絶と競馬を巡る人間模様が一気に動き出しました。

ロイヤルホープの日本ダービーでの惜敗、耕一の「絶縁宣言」、そして美紀子の死——。

重厚なストーリーの中で、父と子、そして命を背負う馬の存在がドラマチックに交錯しました。

原作をもとに見れば、耕一や翔平へと意志と夢が着実に継承されていく展開が描かれており、「ザ・ロイヤルファミリー」というタイトルにふさわしい多世代の物語が深まっています。

目黒蓮、中嶋朋子、佐藤浩市らの演技も視聴者から高く評価され、感情の機微を丁寧に描く演出が作品全体の完成度を押し上げています

第6話では、有馬記念という大舞台でロイヤルホープがラストランに挑み、物語は次のステージへと進みます。

誰が夢を継ぎ、誰が終わらせるのか——。その「継承」の瞬間をぜひ見届けてほしいです。

この記事のまとめ

  • 耕一が父・耕造に絶縁を突きつける展開
  • ロイヤルホープはダービーで僅差の敗北
  • 美紀子の死が親子の関係に大きな影響を与える
  • 耕造の引退宣言と有馬記念が物語の分岐点に
  • 次世代への継承を描く原作とのリンクも注目

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