2025年12月14日に最終回を迎えたTBS日曜劇場『ザ・ロイヤルファミリー』。
栗須栄治とロイヤルファミリーの運命を描いた感動の最終話は、放送直後からSNSや掲示板で大反響を呼びました。
この記事では、最終回のあらすじをネタバレありで解説しつつ、筆者の感想やSNSの反応、Blu-ray情報に加え、引退を撤回したファミリーがその後に収めた驚異の勝ち鞍についても徹底紹介します。
- 『ザ・ロイヤルファミリー』最終回のあらすじと感動の結末
- ロイヤルファミリー引退撤回後の圧巻の勝ち鞍
- 視聴者の反応やBlu-ray発売など最新情報も網羅
『ザ・ロイヤルファミリー』最終回あらすじ|引退をかけた有馬記念と“継承”の物語
『ザ・ロイヤルファミリー』最終回は、物語の核心である「継承」というテーマを鮮やかに描ききりながら、ロイヤルファミリーとその関係者たちの想いが交錯するクライマックスへと突入します。
耕一や栗須、椎名といった主要人物たちが過去と未来の間で揺れ動く中、G1・有馬記念という舞台でファミリーが最後のレースに挑む様子が描かれました。
本章では、有馬記念までの展開を振り返りながら、人間模様をお届けします。
ファミリーの引退決定と有馬記念に向けた挑戦
椎名の馬・ビッグホープには佐木隆二郎が騎乗することが決まり、ホープの血を継ぐ馬たちの活躍が期待されていました。
その一方で、ロイヤルファミリーは札幌記念で復帰を果たすも2着。無敗の3歳馬・ソーパーフェクトを擁する展之にとって、有馬記念は父を超えるための重要な舞台となります。
続く天皇賞でも惜しくも2着に敗れたファミリー陣営は、ジャパンカップでの勝利を唯一の有馬出走条件として臨みます。
椎名と耕一の静かな火花、そして仲間たちとの結束
ジャパンカップ直前、椎名は耕一に「負けていいレースなんてない」と言い放ちますが、耕一は「誰よりも早くゴールを切って、ここで有馬を掴みます」と返します。
この静かな意志のぶつかり合いは、単なる勝負を超えて、それぞれが背負う“想い”や“約束”の重さを浮き彫りにします。
栗須や加奈子、翔平らが共に行動しながら、ジャパンカップではファミリーがライバルのレインボーキャンプを制してついに有馬記念への出走権を手にします。
それぞれの“継承”と葛藤、有馬記念前夜の静寂
天麩羅屋で決起集会が行われる中、耕一は、ファミリーの引退をチームメンバーに告げます。
耕一と栗須はビールと天ぷらを墓前に置き耕造にも報告。耕一の夢と、栗須の老後の馬たちを見守る養老牧場の夢を語る場面が描かれます。
ファミリーVSビッグホープ──衝撃の有馬記念決着
そして迎えた2025年・G1有馬記念。
展之と耕一の対話では、父親からの“継承”に対する受け取り方の違いが明確になります。
展之は「継承は押し付けられるものじゃない」と語り、耕一は「望んで受け取った」と静かに答え、二人の対比がこのドラマの根幹テーマを浮き彫りにします。
全馬 ゲートインしレースがスタート。
ファミリーは好位置からソーパーフェクトを差し、勝利が目前に迫る中、ビッグホープが猛追してきます。
椎名が立ち上がり、耕造との約束「ホープの子供が有馬で勝つ」ことを思い出すと、ゴール前でビッグホープが差し切り、1着はビッグホープ、2着はロイヤルファミリーという結果に終わります。
それは耕造の馬が1・2着を独占した瞬間でもあり、“夢の継承”が二つの形で成就した印象的な場面でした。
“夢”の意味を問い直す、レース後の静かな選択
レース後、耕一は葛藤を抱えながらファミリーの嘶きを聞き、「本当に走りたいのはファミリー自身かもしれない」と考えるようになります。
「引退を決めたのもまた自分のエゴではないか」と悩む耕一に、栗須は「ファミリーに決めてもらいましょう」と背中を押します。
耕一は栗須に頭を下げ、「絶対に僕を裏切らないでください」と涙ながらに訴え、物語は未来へとつながる選択へと動き始めます。
2030年、語り継がれるファミリーの伝説
物語のラストは2030年、会社社長となった耕一が、かつてファミリーと過ごした日々を語るインタビューから始まります。
ファミリーは2026年、大阪杯・天皇賞(春)・凱旋門賞・有馬記念をすべて制覇。
「口取り式」の写真が養老牧場に飾られており、その姿は多くの人々に夢を託し、走り切った名馬の証として残されています。
『ザ・ロイヤルファミリー』の最終回は、ただの引退ではなく、“夢の継承”が次の時代へと続いていく、希望に満ちた幕引きとなりました。
ファミリーが引退撤回後に挙げた驚異の勝ち鞍

有馬記念を最後に引退する予定だったロイヤルファミリーですが、引退を撤回する決断が下されました。
そこからのファミリーはまさに“覚醒”と呼べる走りを見せ、翌年のレースシーンを席巻していきます。
その歩みは、単なる復活ではなく、現代競馬の歴史に名を刻む快進撃となっていきました。
ここでは、原作に掲載されているロイヤルファミリーの成績を紹介します。(原作では引退撤回後の年は2018年)
大阪杯、凱旋門賞、ジャパンパップ、有馬記念の2着はいずれもソーパーフェクトで有馬記念が雨だったことも泣けます。
ロイヤルファミリー|引退撤回後の勝ち鞍と主な成績
| 日付 | 開催 | レース名 | 人気 | 着順 | 距離 | 1着馬(2着馬) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2018/4/1 | 阪神 | 大阪杯(GI) | 2 | 1 | 芝2000 | (ソーパーフェクト) |
| 2018/4/29 | 京都 | 天皇賞・春(GI) | 1 | 1 | 芝3200 | (リックヴァンドール) |
| 2018/9/16 | ロンシャン | フォワ賞(GII) | 3 | 2 | 芝2400 | ザエロマ |
| 2018/10/7 | ロンシャン | 凱旋門賞(GI) | 4 | 1 | 芝2400 | (ソーパーフェクト) |
| 2018/11/25 | 東京 | ジャパンカップ(GI) | 1 | 1 | 芝2400 | (ソーパーフェクト) |
| 2018/12/23 | 中山(豪雨) | 有馬記念(GI) | 1 | 1 | 芝2500 | (ソーパーフェクト) |
筆者が感じた『ザ・ロイヤルファミリー』最終回の深い意味

『ザ・ロイヤルファミリー』最終回は、単に競走馬の引退や勝敗を描いた物語ではなく、「継承」という重厚なテーマを通じて、人が何を背負い、何を手放すのかを問いかける深いドラマでした。
本章では、筆者が印象に残った最終話の要素を振り返りながら、この物語が何を伝えようとしたのかを紐解きます。
「継承」という言葉に込められた多面的な意味
ドラマのキーワードとも言えるのが「継承」です。
誰かの夢を受け継ぐという行為は、一方でプレッシャーや義務ともなり得ます。
耕一や展之は、それぞれ父から受け継いだ想いや遺志をどのように“自分のもの”として昇華させるかに葛藤しながら、有馬記念という大舞台に立ちました。
その対比が実に鮮やかで、受け継ぐものは「負債」ではなく「誇り」でもあり得ると教えてくれます。
ビッグホープ1着・ファミリー2着が示した理想的な継承の形
勝利したのは椎名の馬・ビッグホープ。ファミリーは2着に敗れたものの、その1・2フィニッシュは耕造が夢見た“ホープの血が有馬を制する”という願いの実現でした。
この結末には、ただ勝つことだけでなく、世代を超えて受け継がれる志の象徴としての意味が込められており、深い感動を呼び起こします。
結果を知った耕一が叫んだ「ちくしょー!!」という声には、悔しさだけでなく、父の想いを継いだことへの誇りと安堵が入り混じっていたように感じられました。
ドラマならではの選択──原作を超えなかったことで生まれた納得感
ドラマではファミリーが有馬記念を制する流れも想定されていた中で、あえて「原作通りの2着」という結末にした点は非常に印象的でした。
視聴中はファミリーの勝利を期待していた筆者自身も、日高の馬がホープの血を継ぎ、1・2着を独占するという結果に、「この形で良かった」と心から思えたのです。
勝敗を超えた場所に物語の意義を置いたことで、フィクションでありながらリアリティある“競馬”の結末となりました。
主題歌「ファンファーレ」に託された未完の夢
『ザ・ロイヤルファミリー』の主題歌である玉置浩二の「ファンファーレ」は、毎話のラストで流れることで、物語の余韻を高める重要な役割を果たしてきました。
しかし、最終回では視聴者が最も期待していた有馬記念のラストシーンでは流れず、代わりにジャパンカップ勝利時のシーンで使用されました。
筆者としては、「ファンファーレ」が流れる中で、ロイヤルファミリーが勝利を掴む有馬記念のゴール──そんな映像が見たかったという思いがありました。
それでも、楽曲がジャパンカップという中間点で流れたことにより、物語の中で「ファミリーが頂点へ向かう過程」に重きを置いた意図も感じられました。
だからこそ、最終回の静かな結末とファミリーの嘶きが、言葉以上の“続き”を予感させ、視聴者に夢の続きを託すようなラストになったのかもしれません。
視聴者の反応から読み解く最終回の評価

1・2着がホープの子供という結末に涙と賞賛が集まる
ロイヤルファミリーが2着、ビッグホープが1着という結末に対して、「継承の物語として最高の終わり方だった」という意見が多数見られました。
特に「ホープで勝つという耕造の夢が、ファミリーとビッグホープの子どもたちで叶った」とする声が多く、父から子への物語の構造に深い感動が寄せられていました。
競馬ファンも唸ったレース演出のリアリティ
競馬ファンからは、最終回の有馬記念の演出に「実況がなくても息を飲む展開だった」という声が多く上がりました。
また、「坂を登ってからの脚の伸び」「14番枠で勝ち負けになるリアリティ」など、馬券視点からのリアクションも見られ、ドラマとしての競馬描写に高評価が集まりました。
黒木瞳(山王京子)と椎名社長の存在感が圧倒的だった
コメントでは、黒木瞳演じる山王京子の気高さと重厚感、そして沢村一樹演じる椎名の静かな伏線演出が「神がかっていた」という評価も多数。
「全てを仕組んでいた大人たちの勝負に若者たちが挑む構図が面白い」「静かな演技の中に壮大なドラマがあった」と、ベテラン勢への称賛の声が目立ちました。
視聴後の喪失感と「もっと見たい!」という声が続出
「本当に終わってしまったのが信じられない」「日曜夜の楽しみがなくなってしまった」との投稿が相次ぎ、最終回放送後には“ロス状態”になるファンが続出しました。
中には、「劇場版を作ってほしい」「続編やスピンオフ希望」といった要望も多数見られ、作品が多くの人の心に深く残ったことが明らかです。
実在の競馬関係者の登場に驚きと感激の声
坂井瑠星騎手、矢作芳人調教師らのカメオ出演に、「マジで声出た」「リアルすぎて興奮した」といった反応が殺到。
競馬ファンからは「矢作厩舎の馬・レインボーキャンプという設定も胸熱」「本物の世界とつながっているようで鳥肌が立った」という声が特に多く、作品と現実の融合を感じる視聴者が多かったようです。
『ザ・ロイヤルファミリー』Blu-ray&DVD発売情報
日曜劇場『ザ・ロイヤルファミリー』のBlu-ray BOXが、ついに発売決定。
感動の最終回を迎えた本作を、もう一度じっくりと楽しめる完全保存版として、自宅で堪能できるチャンスです。
予約特典やTBSオリジナル特典も付属し、ファン必携の豪華仕様となっています。
リリース情報
- 発売日:2026年4月10日(金)
- 発売元:TBS/TBSグロウディア
- 販売元:TCエンタテインメント
製品仕様
- 収録内容:本編+特典映像(収録分数未定)
- 音声仕様:リニアPCM 2ch ステレオ
- 画面サイズ:16:9 1080i High Definition
- 字幕:バリアフリー日本語字幕(本編のみ)
- 収録話数:全10話
- ディスク構成:4枚組(本編ディスク3枚+特典ディスク1枚)
- ディスク仕様:1層
豪華特典にも注目
特典内容は今後順次公開予定ですが、TBSショッピング限定のオリジナル特典や早期予約特典が用意されているとのこと。
本作の世界観をさらに楽しめる映像やビジュアルが収録される可能性が高く、ファンにとっては見逃せないアイテムです。
数量限定となる可能性もあるため、確実に手に入れたい方は早めの予約をおすすめします。
ロイヤルファミリーの軌跡をもう一度
競馬と人間のドラマが交差する『ザ・ロイヤルファミリー』。
Blu-ray BOXであの名場面、感動の対話、そして夢のゴールシーンをもう一度味わってください。
家族での視聴や、大切な人へのギフトにも最適な一作です。
『ザ・ロイヤルファミリー』最終回まとめ|“継承”というテーマが残したもの
『ザ・ロイヤルファミリー』は、ただの競馬ドラマではありませんでした。
馬と人、親と子、志と想いを“継承”していく姿を軸に、人間ドラマとして深い感動を残す物語となりました。
最終回では、血を繋いだ馬たちが有馬記念で1・2着を取るという胸熱の展開に、多くの視聴者が涙し、物語の完結にふさわしい幕引きが描かれました。
また、主人公たちが自分の夢を見つけ、馬とともに進む決意を固めた姿は、視聴者の心にも深く響いたはずです。
引退と復活、敗北と勝利、父と子の葛藤──すべての選択が「継承」という一本の線でつながれていたことに気づいたとき、このドラマの奥深さを実感します。
競馬を知る人も知らない人も、きっとどこかに共鳴できる“想い”があったことでしょう。
これからも語り継がれる名作として、そしてBlu-rayで再びその世界に触れることができる作品として、『ザ・ロイヤルファミリー』は永く記憶に残り続けるに違いありません。
- 最終回では父と子、夢と継承が交差する有馬記念が描かれる
- ロイヤルファミリーは2着で敗れるも熱い展開に視聴者号泣
- 引退撤回後のファミリーは2026年にG1を総なめする快挙
- 原作通りの展開と“夢の継承”に多くの称賛と感動の声
- Blu-rayは2026年4月10日発売、特典付きで予約受付中




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