NHKドラマ『シバのおきて〜われら犬バカ編集部〜』第2話では、編集部の看板犬・福助が突然の雷に驚いて逃走し、町中をさまようというハプニングが発生。
本記事では、その騒動の一部始終を振り返りながら、「愛犬が逃げたとき、飼い主はどう対処すべきか?」という実用的な学びにも注目して解説します。
さらに、第2話で完成した雑誌『シバONE』第2号の特集内容についても詳しく紹介。ネタバレを含みますが、犬好き・愛犬家・ドラマファンすべての方に読んでいただきたい内容です。
- 『シバのおきて』第2話のあらすじ
- 愛犬が逃げたときの正しい対処法とNG行動
- 雑誌「シバONE」第2号に掲載された特集内容
「シバのおきて」第2話のあらすじを解説
第2話では、「犬の気持ちがわかっている」と自負していた編集長・相楽が、柴犬・福助の逃走騒動を通して、真に向き合うべきことに気づいていく姿が描かれました。
また、新メンバーの加入や第2号の制作といった編集部の動きも重なり、物語は人間関係と犬との関係の両面で大きく展開していきます。
以下、シーンごとに内容を整理してご紹介します。
新メンバー・新藤が編集部に加入
物語冒頭、編集部に現れた青年・新藤陽人は、路上ミュージシャンという変わった経歴を持ちつつも、ライター志望で手先が非常に器用。
彼は手作りの犬用衣装「デコシバ」を持参し、編集長・相楽の目にとまり即採用されます。
犬を飼った経験はないが、犬への愛情と創作意欲を持つ新藤の加入は、編集部に新たな風を吹き込みます。
第2号の企画会議が白熱
編集部では早速、第2号の特集を巡る企画会議が始まります。
相楽は新藤の衣装を使った「デコシバ」特集を猛プッシュ。
一方、石森は「現代の飼い主が求める情報」を意識し、生活密着型の「突撃!隣のシバライフ」を提案します。
相楽と石森の方針の違いが再び浮き彫りになりますが、双方の企画が掲載されることとなり、実力勝負へと展開。
柴犬サッカーやヤンキー撮影に奔走
他にも「柴犬サッカーに挑戦」や「柴犬ヤンキー、街を行く」など個性派企画が採用され、編集部は撮影で大忙しに。
新藤は衣装制作に没頭し、カメラマン三田の撮影も順調。
そんな中で、スタッフたちが犬との時間を楽しみながらも、それぞれが雑誌制作への責任とプレッシャーを感じている様子が見て取れます。
雷鳴の中で福助が大脱走
「柴犬ヤンキー」のロケ中、突然の雷鳴が響き渡り、驚いた福助がパニックを起こして逃走。
町中で姿を消した福助を、編集部員たちは全員で必死に捜索します。
誰が悪いというわけではないが、現場の管理や犬の心理に対する配慮不足が露呈した瞬間でした。
滑沢先生の助言と反省の時間
なんとか福助を保護した後、編集部は獣医師・滑沢先生の元を訪ねます。
滑沢先生は、「首輪もつけず、雷の日に撮影に連れ出したこと」について厳しく指摘。
「犬にも感情がある。無理をさせないこと」という言葉が、編集部員、特に相楽の胸に刺さります。
逃走事件を記事に昇華、第2号完成へ
相楽は今回の失敗を教訓に、「愛犬が大脱走!ドッキドキ捕獲大作戦」という特集記事を企画。
逃走事件を単なるトラブルで終わらせず、学びと教訓を雑誌に反映させた姿勢が、編集長としての成長を感じさせました。
こうして無事に「シバONE」第2号が完成。打ち上げは石森の実家「鬼だいこん」で行われ、編集部の絆が強まります。
しかし…編集部に訪れる暗雲
団結ムードの裏で、相楽には社長から「あと1号で30万部を売らなければ廃刊」というプレッシャーがのしかかります。
その事実を知らなかった石森は、喫茶店のマスターからその話を聞かされ、驚愕。
編集部の未来に不安がよぎる中、メンバーは去っていき第3話への不穏な予感が残されて物語は幕を閉じます。
完成した第2号の内容を紹介
編集部が一丸となって制作した『シバONE』第2号は、バラエティ豊かな企画が揃った、まさに“犬バカ魂”全開の一冊となりました。
第1号の売上が伸び悩む中で、より読者の心をつかむために趣向を凝らした特集が満載です。
ここでは、実際に誌面に掲載された主な企画内容を紹介していきます。
「デコ柴」特集|犬用コスプレで読者を魅了
新藤の特技を活かした目玉企画が「デコシバ」です。
犬用の衣装を自作し、さまざまなコスプレ姿の柴犬たちを誌面で紹介。
読者投稿型の参加コーナーも予定されており、「うちのシバも登場させたい!」という飼い主の熱意を引き出す狙いがあります。
愛犬家の“楽しみながら可愛がる”というニーズを捉えた企画として話題性も十分です。
「突撃!隣のシバライフ」|リアルな飼い主の声を届ける
石森が提案した実用派企画が「突撃!隣のシバライフ」。
読者からの「うちの子も出して!」という声に応える形で、一般の飼い主とその柴犬たちの生活に密着。
カメラマン・三田の撮影技術と、編集部の丁寧な取材で、読者にとって親しみやすく、実践的な情報を盛り込んだ読み応えある企画になりました。
「柴犬ヤンキー、街を行く」|破天荒キャラでインパクト大
福助が着用したヤンキー風コスチュームをきっかけに生まれたこの企画。
“ツッパリ風柴犬”という斬新なビジュアルで撮影された本特集は、視覚的なインパクトも抜群。
犬雑誌としては異色ながら、遊び心とユーモアに溢れており、写真を見るだけでも楽しい内容となっています。
「柴犬、サッカーに挑戦!」|動きのある写真で躍動感を
新藤が手がけたサッカーユニフォームを着た柴犬たちが、実際にボールを追いかけてプレーする様子を特集。
編集部員の上村が手伝いに入り、“犬×スポーツ”という新しい切り口でのチャレンジが実現しました。
かわいいだけでなく、元気で活発な柴犬の魅力が引き出された企画です。
「愛犬が大脱走!ドッキドキ捕獲大作戦」|実録体験をそのまま記事に
第2話で実際に起こった福助の逃走騒動を活かし、リアルなドタバタ劇をそのまま特集に。
獣医師・滑沢のアドバイスも交えながら、「犬が逃げたときの対処法」「やってはいけないこと」などの注意点を解説。
読者にも役立つ“知識としての価値”と、読み物としてのドラマ性を兼ね備えた秀逸な企画となりました。
読者参加型の雑誌へ進化
第2号全体を通して見えてきたのは、単なる犬の可愛さを紹介するだけでなく、「飼い主と犬の関係性」「犬との暮らし」にフォーカスした編集方針の変化です。
読者の参加を促しつつ、感情に寄り添う記事づくりが試みられ、雑誌としての魅力が大きく進化した印象を受けました。
第2話で学べたポイントを解説
第2話では、福助の逃走というトラブルを通じて、犬との正しい関わり方について多くの学びが描かれました。
特に「やってはいけない行動」と「正しい対処法」が明確に示されたことで、視聴者にとっても非常に実用的な内容になっています。
ここでは、飼い主が知っておくべき2つの重要なポイントを整理して解説します。
愛犬にもしてはいけないこと
雷に驚いた福助が逃げた際、相楽は慌てて名前を叫びながら追いかけるという行動を取ってしまいます。
しかしこれは、犬にとっては恐怖や不安をさらに煽る「やってはいけない行動」でした。
獣医師・滑沢先生のアドバイスを通じて、以下の3つの行動が逃げた犬に対して絶対に避けるべきNG行動であることが示されました。
- 大声を出す
─ 犬は怒られていると感じて、さらに逃げたくなる - 手を伸ばす
─ 捕まえられると思い、警戒心が強まる - 追いかける
─ 本能的に「逃げなきゃ」と思わせ、かえって距離が広がる
飼い主が焦ってしまうのは当然ですが、犬の視点に立った行動を意識することが大切です。
「自分が驚いてパニックのとき、どんなふうに接してほしいか」という視点が、犬との信頼を築く第一歩になると改めて感じさせられました。
逃げた時の対処法
では、逃げた犬にどう対応すればよいのでしょうか? 第2話では、滑沢先生のアドバイスや編集部員の行動を通じて、以下のような実践的な対処法が紹介されました。
- いつも通りの口調でコマンドを出す
─ 落ち着いた声で「おいで」「こっちだよ」と呼びかけることで、犬に安心感を与える - その場でゆっくりしゃがむ
─ しゃがむ姿勢は犬にとって敵意のない動作として伝わりやすい - 犬を追いかけず、反対方向へ走る
─ 飼い主が逃げるように見せることで「ついて行きたい」という本能を刺激する - ご褒美を見せびらかす
─ おやつや好きなおもちゃを見せて、安心して近づける状況をつくる
追いかけるのではなく、犬から戻ってきたくなる環境を作ることが大切です。
日頃から信頼関係を築いておくことで、いざという時も犬が安心して飼い主のもとに戻ってこられるようになります。
感想|犬との関係性を見直すきっかけになる良作回
第2話は、柴犬・福助の可愛さと大脱走事件のドキドキ、そして犬と人との関係性を深く見つめ直すきっかけをくれた感情豊かな一話でした。
SNSでも「福ちゃん逃げちゃって、あぁー😭って思ったけど無事でよかった!」「ボムと福ちゃんの挨拶シーン最高だった!」という声が多数。
福助の魅力と、登場人物たちの成長が共に描かれたことで、視聴者の共感と愛着が深まった回だったことは間違いありません。
「犬の気持ちをわかってるつもり」が危ういという気づき
編集長・相楽は、自分が一番犬の気持ちを理解していると思っていました。
しかし、雷に驚いた福助を大声で追いかけてしまったことで、その思い込みが犬に不安と恐怖を与える結果になったと痛感します。
ある視聴者の投稿でも「うちの子も逃げたことがあって、大声で追いかけて失敗した」と実体験を重ねて共感している様子が見られました。
“わかっているつもり”ではなく、“わかろうとする気持ち”の大切さが、物語を通して強く伝わってきます。
キャラクターたちの成長とチームの絆
石森が徐々に福助に心を開き、「犬嫌いを克服できそう」との声もあがっています。
また、新メンバーの新藤は、初登場時は不安視されながらも、犬とファッションへの熱意と真面目な仕事ぶりで「一気に好きになった!」という感想が多数。
編集部がバラバラになりそうな危機感と、それでも仲間として向き合う姿勢に、感情移入した視聴者も多かった印象です。
「せっかく仲間意識ができてきたのに、またバラバラに…福ちゃんも不安そう」という感想が、それを象徴しています。
演出と演技の魅力も光った一話
SNSでは演技に関する声も多く、「大東駿介さんの相楽、強く見えて“ごめんな”って感じもにじんでて人間味があった」という意見が印象的でした。
また、福ちゃんの表情と、柄本時生さんの優しい声の組み合わせに癒されたという人も。
「松坂慶子さんの声が耳に心地いい」「ひとみちゃんの声優さんにも期待!」と、音声演出への満足度も高く、全体として温かく丁寧なドラマ作りが伝わる回となりました。
“犬好き”だけでなく、すべての人に響く物語
「共感できないこともあるかもしれない。でも、やっぱり人間も犬も、“わかろうとすること”が大事」という投稿がありました。
まさにこの第2話は、犬との関係を超えて、「他者の気持ちに寄り添うとはどういうことか」を考えさせてくれる良作回でした。
そして、編集部メンバーたちの奮闘を見守ることで、視聴者自身も「誰かと共に何かを作る喜び」「不安と向き合う勇気」に背中を押されたのではないでしょうか。
『シバのおきて』第2話のまとめと第3話の見どころ
第2話は、柴犬・福助の大脱走という事件を通して、編集部メンバーが犬との接し方を見直し、本当の意味で“犬の気持ち”に寄り添うとは何かを学ぶきっかけとなった回でした。
新メンバー・新藤の加入、デコシバや隣のシバライフなどの企画誕生、そして第2号の完成と、物語は“犬バカ編集部”の奮闘をコミカルかつ温かく描いてくれました。
一方で、相楽が誰にも明かしていない「30万部売れなければ廃刊」という現実が影を落とし、物語は新たな局面に向かいます。
第2話のまとめ
- 犬の心理に寄り添うことの大切さを編集部全員が痛感
- 逃走事件から生まれた「捕獲大作戦」企画で、経験を誌面に昇華
- 編集部の絆とチームワークが一時的に深まる
- しかし、相楽だけが知る「廃刊までのカウントダウン」が始まる
第3話の見どころ|“本当にやりたいこと”に挑むラストチャンス
次回・第3話「シバの気持ちは、シバに聞け」では、いよいよ編集部が崖っぷちの状況を迎えます。
30万部という絶望的なノルマを前に、「最後だからこそ、自分たちが本当にやりたいことをやる」という覚悟のもと、それぞれが想いを込めた企画に挑戦する姿が描かれる予定です。
予告では「入稿直前に雑誌に4ページの穴が開く」というトラブルも明かされており、波乱の展開が予想されます。
ボムと福助のコンビや、石森や新藤らの関係性もさらに深掘りされることが期待され、人間ドラマと犬ドラマがどう交差するのか、ますます目が離せません。
第3話では、「犬の気持ちは犬に聞け」というテーマがどう描かれるのか。
視聴者にとっても、“誰かの気持ちに寄り添う”とはどういうことかを改めて問いかけられることになりそうです。
- 福助が雷に驚いて逃走する騒動が発生
- 犬が逃げたときの正しい対処法を学べる
- 「大声で追う」はNG行動として描写
- 新藤の加入で編集部に変化が生まれる
- 雑誌「シバONE」第2号がついに完成
- デコシバや脱走特集など個性派企画が満載
- 編集部の仲間意識が芽生え始める回
- 一方で廃刊の危機が静かに迫る展開も
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