2025年7月31日に放送された「しあわせな結婚」第3話では、主人公ネルラの過去に迫る新たな手がかりが登場しました。
中でも注目を集めたのは、事件現場で目撃された“第三者の足”の存在と、仏壇に置かれた2つ目の位牌の正体です。
この記事では、ドラマのあらすじを紹介しつつ、話題の考察要素についても深掘りしていきます。
- ネルラの過去と事件の新たな手がかり
- “第三者の足”が意味する真犯人の存在
- 2つ目の位牌が示す家族の喪失と秘密
「しあわせな結婚」 第3話のあらすじを解説
第3話では、ネルラの過去に深く関わる事件の新たな事実が浮かび上がり、幸太郎との夫婦関係に大きな転機が訪れます。
家族との温泉旅行、ウェディングフォト、そして15年前の記憶が蘇る中で描かれるのは、「信じる」とは何かという重い問いです。
以下に、3話のストーリーを振り返り解説していきます。
事件の詳細が明らかに――臼井からの報告
弁護士・原田幸太郎(阿部サダヲ)は、大学時代の同級生・臼井義男から事件の真相に迫る報告を受けます。
15年前に起きた元婚約者・布勢夕人(玉置玲央)の転落死――
遺体の頭部には二か所の傷、2階には血痕と争った形跡がありました。
もみ合いの末に階段から落下、その後さらに2発殴られた可能性が浮上。
目撃者もおらず、ネルラの「記憶喪失」の供述のみが証言となる状況に、幸太郎は苦悩します。
弟・五守の死とネルラの罪悪感
ネルラは幸太郎に、自分の人生を変えたもう一つの過去――弟・五守の死について語ります。
6歳で亡くなった五守は、母を亡くして1年後に、勝浦の海で失踪。
わずか2時間後、4キロ先の沖で遺体となって発見されました。
この出来事がネルラに強い罪悪感と家族への執着を植え付けていたのです。
鈴木家の温泉旅行――父・寛の告白
家族恒例の温泉旅行に参加した幸太郎は、父・寛(段田安則)からネルラの人生について打ち明けられます。
絵に目覚め芸大に進んだネルラは、母と弟を相次いで亡くし、心を閉ざす時期もあったと言います。
しかし、幸太郎との結婚を機に笑顔を取り戻し、人生に光が差し込んだとも。
「君が与えてくれたあの子の幸せを君の手で守ってやってくれ」――寛の涙ながらの言葉に、幸太郎も思わず涙を流します。
ウェディングドレスと写真撮影での異変
帰宅後、弟のレオがネルラのためにデザインしたウエディングドレスが披露され、撮影が行われることに。
撮影は著名な写真家が担当し、華やかなはずのイベントが一転。
フラッシュの光をきっかけに、ネルラは倒れ、事件当日の記憶が断片的に蘇ります。
彼女の視界に映ったのは、血を流す布勢と、その向こうに立つ“第三者の足”。
再び沈黙するネルラとすれ違う夫婦
目を覚ましたネルラは、突然口をきかなくなり、家庭でも職場でも沈黙を続けます。
幸太郎との会話も避け、視線すら合わせない。
ウェディングフォトを一人で見つめる幸太郎は、なぜネルラが真実を黙っていたのか、その理由を問うことにします。
記憶の断片と“第三者の足”の証言
「誰かが歩いてた。足が見えた。たぶん男の足」
ネルラは事件の夜、気を失う直前に“第三者の足”を見たと語ります。
「もみ合った時、布勢はまだ生きていた。でも、目を覚ました時には死んでいた」と。
この証言から、幸太郎は第三者が真犯人である可能性を強く疑います。
すれ違いからの決裂、そして別れ
しかし、ネルラの「尋問しないで」という言葉に、夫婦の対話は一気に崩れます。
幸太郎は「警察とは違う。君のために聞いてるんだ」と訴えるも、「検事と被疑者みたい」とネルラが返し、決定的な溝が生まれます。
「俺もう無理だ」――そう言って幸太郎は家を出て行きます。
号泣するネルラ、去る幸太郎
エレベーターに乗る幸太郎。ネルラは「行かないで」と言わない。
マンションの2階の窓を見上げる幸太郎の顔は、言いようのない葛藤と悲しみに染まっています。
残されたネルラは声を上げて泣き、幸太郎は一人暮らしを始めます。
物語はここで大きな転換点を迎え、第4話では「第三者」の正体と夫婦の再接近が注目される展開となるでしょう。
2つ目の位牌の正体が明らかに
「しあわせな結婚」第3話で、ついに仏壇に置かれた“2つ目の位牌”の正体が明らかになりました。
この場面は、物語全体の核心に迫る大きな伏線回収となり、第2話での考察が的中した瞬間でもありました。
ここでは、その位牌の意味、ネルラの弟・五守との関連、そして家族が抱えてきた“喪失の記憶”について深掘りしていきます。
第2話で考察した“もうひとりの兄弟”説が的中
第2話の考察記事では、仏壇に置かれた2つの位牌について「母ともう一人の兄弟ではないか?」という考察をしていました。
右側の位牌「法空日五信士」は、名前からして男性であり、命日や宗派の背景からしても「家族の誰か」と考えられる――。
この予想は第3話で確定し、その人物がネルラの弟・五守であることが正式に描かれました。
弟・五守の存在と事故の詳細
ネルラは幸太郎に対し、自分が6歳の弟・五守を守れなかったことを涙ながらに語ります。
母を亡くした翌年、少しでも元気づけようと連れて行った勝浦の海。
ほんのわずかに目を離したその瞬間、五守は姿を消し、2時間後、4キロ沖で遺体となって見つかったのです。
この出来事が、ネルラに「守れなかった命」という深い罪悪感を刻み込みました。
仏壇に置かれた小さな位牌の意味
鈴木家の仏壇には、母親と弟・五守の位牌が並んでいます。
とくに小さな位牌は、五守の短すぎた人生と、語られることのなかった“もう一人の家族”の存在を象徴するものでした。
家族全体がその死を口にすることを避けてきた理由は、喪失の重さと、癒えない傷にほかなりません。
沈黙の家族と、語られぬ過去の重み
第2話でも、幸太郎が位牌について話題を振ろうとした場面で、家族全員が無言で応じるシーンが描かれていました。
この“沈黙”こそが、鈴木家に刻まれた喪失の記憶と、語ってはならない過去の象徴です。
ネルラの内に秘められた感情が明らかになったことで、なぜ彼女が「誰かを守る」ことに異常なほど執着していたのかが、ようやく理解できる構成になっていました。
2つの位牌は、単なる供養ではなく、この物語全体に流れる「死と再生」「家族の再構築」というテーマの鍵となる存在なのです。
フランキー堺が演じた検事とは?
第3話の温泉旅行の夜、寛や考たちとの食事中に、幸太郎が「どうして検事になろうと思ったのか?」と聞かれるシーンがありました。
そのとき幸太郎が答えたのが、「フランキー堺の検事ドラマを見て憧れた」という一言。
若い世代にはなじみが薄いかもしれませんが、この言葉には、日本の法廷ドラマ史に残る名作へのオマージュが込められています。
「赤かぶ検事奮戦記」とは?
『赤かぶ検事奮戦記』は、作家・和久峻三の小説を原作とし、1980年からテレビ朝日系でシリーズ放送された法廷ミステリードラマです。
主演は昭和を代表する名俳優・フランキー堺。彼が演じた検事・柊茂(ひいらぎ・しげる)は、赤かぶ漬けが大好物で、地味で控えめながらも、庶民に寄り添う温かなまなざしを持つ検察官でした。
刑事ドラマにありがちな派手な演出ではなく、事件の背景にある人間ドラマや加害者の動機に丁寧に寄り添う姿勢が、多くの視聴者の共感を呼びました。
人間味にあふれた“理想の検事像”
赤かぶ検事は、「悪を断罪する」よりも「弱さを抱える人間を理解し、どう向き合うか」を重視する検事でした。
ときには涙を流し、正義と情の間で揺れる姿が強く印象に残っています。
こうしたキャラクターは、第3話の幸太郎の葛藤――“検事としての倫理”と“夫としての愛情”の間で揺れる姿と見事に重なります。
幸太郎が語った“憧れ”の理由
「あのドラマを見て検事になりたいと思った」
そう語る幸太郎の言葉は、単なるノスタルジーではなく、正義を振りかざすのではなく、人間を理解しようとする姿勢への共感から来ています。
ネルラに対して「警察じゃない、君のために聞いてるんだ」と訴える場面でも、“赤かぶ検事”の精神が生きているように感じられます。
第3話でこの発言を入れたことは、幸太郎という人物像に“理想の検事”像を重ねる重要な伏線とも言えるでしょう。
昭和の名優フランキー堺が演じた“赤かぶ検事”の魂は、時代を超えて、「しあわせな結婚」の中にも確かに息づいています。
記憶のフラッシュバックと事件現場の“足”の正体は?
第3話では、ネルラの口からついに「第三者の足を見た」という衝撃的な証言が飛び出しました。
血だまりの向こう側に“誰か”がいたという記憶――それは、15年前の転落死事件に新たな登場人物が関与していた可能性を示すものです。
この“足”の正体をめぐり、視聴者の考察が一気に加速しています。
目撃された“足”は男?女?
ネルラは、「眩しい光の中で誰かが歩いていた。足が見えた。たぶん男の足だった」と語っています。
事件の記憶が徐々に蘇る中でのこの証言は、彼女の中にまだ“顔や人物像の一部”が断片的に残っている可能性を示唆します。
視聴者の中には、ネルラが“顔も思い出しているが、あえて話していないのではないか”とする鋭い考察も見られます。
鈴木家の中に犯人がいる可能性
事件現場は鈴木家が管理していた建物であり、家族であれば自由に出入り可能だったという点は見逃せません。
そしてもし、ネルラが“足”だけでなく顔の記憶まで少しでも思い出していたとすれば、それが鈴木家の誰かであった可能性も出てきます。
その場合、ネルラが口を閉ざした理由にも整合がつきます。
「家族を守るため」「家族を告発できない」という心理的葛藤が、沈黙という選択を生んだのかもしれません。
ただし、鈴木家が“怪しい”描写はされていない
一方で、レオや父・寛がネルラの話に対して怯える、動揺するといった描写は特に見受けられませんでした。
むしろ彼らは一貫してネルラを気遣っており、事件との関与を思わせる描写は今のところ排除されています。
この点から、「鈴木家の誰かが犯人」とするのは、やや飛躍した仮説にも映るという見方もできます。
鈴木家以外の“外部犯”説も有力
布勢は生前、精神的な不安定さを抱えており、画廊関係者との金銭トラブルがあった可能性もあります。
そのため、彼を逆恨みしていた人物や、利害関係のもつれから現場に現れた第三者が犯人という見方も強まっています。
特に、事件当時に起きた“通り魔事件”との時系列の一致が、偶然ではないとする考察も根強いです。
“足”が語る沈黙の記憶
ネルラの記憶が完全に戻る日はまだ来ていませんが、足の存在という“物的なイメージ”が蘇ったことで、真相への扉がわずかに開かれたのは確かです。
その足の主が鈴木家の一員なのか、あるいは布勢の周囲にいた誰かなのか。
次回以降、さらなる記憶の断片と新たな証言が、この“足”の正体を明らかにしていくことでしょう。
「しあわせな結婚」第3話まとめと第4話への注目ポイント
第3話では、ネルラの記憶に浮かび上がった“第三者の足”と、幸太郎との激しい口論の末の別居という、物語の大きな転機が描かれました。
夫婦の信頼関係に深いヒビが入り、事件の真相もいよいよ核心に近づきつつある中、第4話では“新たな火種”が幸太郎の前に現れます。
ここからは、注目すべき展開を整理して見ていきましょう。
① 黒川刑事の「奥さんは嘘つき」発言の真意
第4話で最も衝撃的なのは、黒川刑事が幸太郎のもとを訪れ、「奥さんは嘘をついている」と断言する場面です。
この“嘘”が意味するのは何なのか?
ネルラの証言に隠された新たな矛盾、あるいは彼女が意図的に隠していた真実が浮き彫りになる可能性があります。
② 別居がもたらす“距離”と“再確認”
幸太郎とネルラは、「別れたくないが、一緒にいるのがつらい」という心理的な苦しみの中で、一時的な別居を選択します。
この“距離”が2人の関係を冷却させるのか、それとも新たな信頼を取り戻す契機になるのか――夫婦関係の再構築が大きな焦点です。
③ インターホンに映る“まさかの人物”とは?
鈴木家の食事会に突如鳴り響いたインターホン。
モニターに映し出された「まさかの人物」は誰なのか?
新キャラクターの登場か、過去の関係者の再出現か。
この訪問者が物語にどう影響を及ぼすのかが、視聴者の最大の関心事となっています。
④ ネルラが再び口を閉ざす理由と、記憶の断片
事件の記憶がよみがえる中で、ネルラがなぜ“誰にも話せなかったのか”という点は、なお謎に包まれています。
“誰か”の姿を認識していた可能性、あるいは記憶の一部を意図的に封じていた疑惑も含めて、彼女の沈黙が再び物語を揺るがします。
⑤ 再捜査の圧力と黒川の真の目的
冷静さを失いつつある黒川刑事の行動にも注目です。
なぜ今、改めて幸太郎に接触したのか?
彼の“執念”が事件の真相にどこまで迫れるのか、そして黒川自身が持っている“まだ語っていない情報”があるのか――緊張感が高まる局面です。
第4話では、事件の解明に向けた大きな一歩が踏み出されるとともに、信頼・疑念・愛情・恐怖といった感情が複雑に交差する展開が期待されます。
- 第3話ではネルラの過去が本格的に明かされる
- 事件現場に現れた“第三者の足”の謎が浮上
- 弟・五守の死と仏壇の2つ目の位牌の真相が判明
- ネルラが沈黙する理由と夫婦のすれ違いが描かれる
- 「赤かぶ検事」へのオマージュで幸太郎の信念が示唆
- 事件の真犯人は家族か、外部の人物かで考察が分かれる
- 第4話は「奥さんは嘘をついている」の発言が鍵に
- 夫婦の別居と新たな来訪者の登場が転機をもたらす
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