『DOPE 麻薬取締部特捜課』第5話では、陣内が服用していた向精神薬の真相、椿殺害の裏側、才木家に起きた異能力覚醒など、物語の鍵となる衝撃展開が続出しました。
特に「犯人は本郷だった」「戸倉も同罪か?」といった展開や、才木の妹・結衣が時間停止能力を覚醒させる場面は、大きな話題を呼んでいます。
ここではシーンを整理したうえで、あらすじと共に各論点を深掘りします。
- 椿殺害の真相と戸倉の関与の可能性
- 才木結衣が覚醒させた時間停止能力の意味
- 能力者を狙う組織と今後の対立構図
「DOPE」第5話あらすじを整理
第5話は、過去と現在が交錯しながら、物語の核心が少しずつ明らかになる構成で進行します。
複数の人物の背景と内面が浮き彫りになり、各陣営の思惑が錯綜していく中で、才木家を中心とした“異能力”の覚醒が大きな波紋を呼ぶ展開です。
ここでは、そのストーリーを一つひとつのシーンで解説していきます。
陣内、ジウに「才木の予知は使えない」と報告
物語は、陣内鉄平がジウに電話連絡をする。
陣内は才木優人の能力について「あれは単なる予知夢だ。実戦では使えない」と冷静に断言します。
その発言に驚いた泉ルカは、「陣内さんがそんなことを言うなんて」と茶化すように口にする場面が、静かな緊張感を生み出します。
泉ルカと綿貫の因縁が再び交差する
続いて描かれるのは、泉ルカと綿貫光の再会です。
かつて同じ特捜課に所属していた泉は、綿貫から厳しく指導を受けていましたが、パワハラを理由に訴え、課を離れた過去があります。
泉は特捜課を辞めて、「本当の自分を見つけた」「今は幸せ」と言い残して綿貫の前から去る。
おばあさんの介護に追われている綿貫のことを知っており、なんらかの異能力で知ったものを思われる。
椿の死がもたらす疑惑と警察の隠蔽
その後、戸倉俊仁が陣内に椿の死因について報告します。
解剖の結果は「自殺」。椿の自宅パソコンには遺書も残されており、暴力団からの借金で5億円を使い果たしていた事実が明らかに。
しかし、警察は管理官が犯人だったことを世間に公表できず、事件の隠蔽に踏み切るという事実が、組織の闇を浮き彫りにします。
結衣、異能力の存在に戸惑う
場面は変わり、才木の妹・結衣にも異能力があることが判明します。
母・美和子と兄・優人にも力があると聞かされ、戸惑いを隠せない結衣。
才木と美和子は、「副作用や社会の偏見もあるから力は使わないで」と忠告しますが、結衣の内面には複雑な感情が芽生え始めます。
ニコラスが意識不明で発見される
DOPEの捜査で再び犯人グループへの潜入を命じられたニコラスは、病院で意識不明の状態で発見されます。
才木が病室で看病を続ける中、陣内が交代に現れることで、新たな緊張が生まれます。
ニコラスの病室で陣内が刺客と対峙
突如として、怪しい男がニコラスの病室に侵入し、陣内との乱闘が始まります。
男は、「あの日、妊婦用の白い服を着ていた強い女がいた」と語り、陣内の妻・香織殺害との関係を示唆します。
陣内は引き金を引こうとするものの、ジウが現れてその男=加賀を射殺。
加賀は仁龍会に雇われた殺し屋であり、香織を殺したのは別の人物であることが示唆され、謎は深まります。
陣内は向精神薬を服用します。
ジウは「正当防衛として処理しろ」と指示し、「特捜課を飛び出すのはまだ早い」と意味深に陣内を引き留めるのです。
結衣の覚醒と新たな団体の出現
物語の終盤、才木家にバイオ遺伝子研究所の田所が現れ、結衣の力に目を付けます。
このシーンは、人間の能力を“管理”しようとする社会的な枠組みの存在を浮かび上がらせ、次回以降の展開を大きく予感させる重要場面です。
結衣は戸惑いながらも、自身が普通の少女ではなく、“能力者”として追われる立場になった現実に直面します。
「DOPE」第5話の考察・感想
第5話では、それぞれのキャラクターや組織が動き出し、物語全体における核心がゆっくりと輪郭を現してきました。
視聴者の感情を揺さぶる心理描写や能力の代償、組織の不透明な意図など、多層的なテーマが交錯する回だったと言えます。
ここでは、注目された4つのポイントについて深く掘り下げていきます。
陣内が服用の向精神薬の意図と謎
これまで陣内はジウから受け取ったと思われる薬を黙って飲む描写が続いており、「これはDOPEではないか」と疑われてきました。
しかし第5話で、その薬が“向精神薬”であることが明言されました。
この薬が、単なる精神安定剤ではなく、陣内の怒り・復讐心を抑え込み、任務中の冷静さや身体能力を一時的に高める効果を持つ可能性が示唆されます。
椿殺害の真相と戸倉との関係性
第5話では、椿誠司の死が「自殺」と発表される一方で、真犯人は本郷壮一であることが裏で明らかになりました。
これは第4話での椿殺害の犯人の考察が的中した形になりましたが、本郷が戸倉に対し「お前も同罪」と語っていたことから、戸倉にもなんらかの秘密がありそうです。
このことから、戸倉が陣内の妻・殺害事件に関わっていた可能性も否定できないのです。
結衣の能力覚醒は希望か呪いか?
街中でトラックにひかれそうになった少年を見て、「止まれ」と念じた瞬間に時間が静止──才木結衣の“時間停止能力”が劇的に発現しました。
この能力は、戦闘力というよりも状況の制御・回避を可能にする極めて戦略的な力であり、今後の展開に大きな影響を与えると考えられます。
家族も異能力者であったことも知り、結衣は明らかな精神的・身体的ショックを受けており、ネットでも「代償が大きすぎる」と話題になりました。
祝福にも呪いにもなりうる能力──結衣の成長と選択が今後の物語の感情的な核となることは間違いありません。
組織の絡みと今後の展開
結衣の覚醒により、新たな団体が本格的に動き出したのも第5話の大きな転換点です。
まず現れたのは、「特殊機関工作員」の寒江と藤川。彼らは結衣の存在を明確に“ターゲット”として捉えており、その意図は敵対・回収・排除いずれの可能性も排除できません。
さらに、「バイオ遺伝子研究所」の田所が結衣のアパートに接触している描写から、能力を科学的に解析・操作しようとする動きが出てきました。
この2つの勢力が結衣に対して何を企んでいるのかはまだ明かされていませんが、「異能力の所有=国家管理の対象」という近未来的ディストピアの輪郭が浮かび上がります。
今後、才木兄妹がこの世界にどう抗い、どの立場を選択していくのか──その“倫理と力の選択”が物語の本質へと近づいていくでしょう。
「DOPE」第5話のまとめと今後の注目点
第5話は、過去の伏線を回収しつつ、新たな対立構造を提示することで物語を次なるステージへ導く“転換点”となる回でした。
それぞれの登場人物にとっての転機が訪れた今、視聴者はより広い世界観と深い心理描写に向き合うことになります。
ここでは、今回の要点をまとめつつ、今後の注目ポイントを整理していきます。
第5話の重要ポイント
- 陣内が服用していた薬の正体がDOPEではなく“向精神薬”だったと明示され、彼の行動や感情のコントロールが薬物によるものだと判明。
- 椿殺害の実行犯は本郷で、戸倉にもまだ秘密がある可能性を示唆。
- 才木結衣の時間停止能力の覚醒が描かれ、“意志で発動する能力”として新たな局面に突入。
- 特殊機関と研究機関という2つの組織が結衣に接触し、異能力を巡る新たな争奪戦の火蓋が切られる。
今後の注目点
- ジウと陣内の関係の深化──ジウは陣内をどう使おうとしているのか? 陣内の復讐心はどこへ向かうのか?
- 本郷と戸倉の過去──椿を“排除”した背景にある5億円事件と警察内部の闇とは?
- 結衣の能力の行方──彼女は能力を受け入れ戦うのか、それとも拒むのか? 組織は彼女をどう扱おうとするのか?
- DOPEの供給元とジウの本当の目的──薬物と能力の支配構造が明らかになるのはいつか?
第6話に向けて
第6話では、ニコラスの潜入がバレた原因が“ハッキング”だったことが判明し、情報戦の要素が本格的に浮上します。
才木と陣内が取り調べに関与するはずだった矢先、ジウから「香織の死に関係する人物が判明した」と連絡を受けた陣内が独断行動を開始。
陣内にとっては、職務よりも妻・香織の死の真相が最優先であり、その行動が今後、彼自身と特捜課の命運にどう影響を及ぼすのか注目です。
一方で才木は、母・美和子からDOPEを所持していた事実を告げられ、大きな衝撃を受けます。
さらに、美和子が「結衣の病気を治すために使おうとした」と打ち明けた瞬間、才木がDOPEに触れることで“謎の映像”が彼の脳内に流れるという新展開が描かれる予定です。
この映像が何を意味するのか、DOPEと異能力、そして過去の出来事をつなぐ新たな鍵となるのか──第6話では物語の「真実の扉」がついに開かれそうです。
- 椿殺害の真犯人は本郷であり、戸倉の関与も示唆される
- 才木結衣が時間停止能力に覚醒し、精神的動揺を見せる
- 特殊機関と研究所が結衣を巡り動き出す
- 陣内の服薬はDOPEではなく“向精神薬”だった
- ジウと陣内の関係に新たな緊張感が走る
- 香織殺害の謎が深まり、陣内の復讐が加速
- DOPEの正体と供給元が物語の核心に迫る
- 結衣の力を巡る争奪戦と国家的管理の影が浮上
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