フジテレビ「土曜プレミアム」で放送される『世にも奇妙な物語 35周年SP・2025秋の特別編』が、2025年11月8日(土)夜9時より放送されます。
今回は、山田涼介、川口春奈、伊藤淳史らが主演を務める新作3本に加え、役所広司主演の感動傑作「ハッピーバースデー・ツー・マイホーム」が34年ぶりに傑作選として復活。
本記事では、全4話のあらすじ・キャスト・見どころ・配信情報を一挙にまとめてご紹介します。
「止まらなければ生きられないゲーム」「あなた博物館」「七階闘争」など、話題のエピソードの詳細を知りたい方や、見逃し配信があるかどうか気になる方もぜひチェックしてください。
35周年という節目にふさわしい、豪華キャスト×奇妙な世界観の傑作短編集を、事前にしっかり把握しておきましょう。
- 2025年秋放送の「世にも奇妙な物語」全4話のあらすじ
- 出演キャストの役柄と注目ポイント
- 見逃し配信や再放送の有無と視聴方法
新作1「止まらなければ生きられないゲーム」山田涼介が挑む“奇妙なデスゲーム”の結末は?
あらすじ:借金と絶望の先に届いた謎の招待状
>主人公・徳永正夫(山田涼介)は、友人の会社の保証人になっていたことで、会社の倒産に巻き込まれます。
その結果、逆恨みによって暴行を受けて入院し、さらに妻・ユノ(柳ゆり菜)からは「借金を背負ったままなら別れる」と宣告されます。
絶望のなかにいた徳永のもとに届いたのは、差出人不明の「だるまさんが転んだ」ゲームへの招待状。
そのルールは、「合図のあと、30秒間止まれ。最後まで残った者には賞金30億円が与えられる」というもの。
ゲームをクリアするたびに口座に報酬が振り込まれ、現実離れしたその状況に徳永は次第にのめり込んでいきます。
やがて、友人の稲垣(渡辺大知)も同じゲームに参加していると知り、徳永の運命はさらに予想外の展開へと進みます。
キャストと役柄:山田涼介、柳ゆり菜、渡辺大知の演技に注目
主演を務めるのは、Hey! Say! JUMPの山田涼介。
彼が演じる徳永は、借金・暴行・離婚と人生のどん底にある男で、短編ながら感情の振れ幅が大きい難役です。
妻・ユノ役には柳ゆり菜、徳永の友人・稲垣役には渡辺大知が出演。少人数ながら密度の高い演技で作品に深みを与えています。
脚本はJU JIN、演出はベテランの土方政人が担当しています。
見どころ:現代的テーマと異色の国際コラボが光る
本作は、韓国の制作会社WEMADとの共同開発による作品という点も大きな特徴です。
山田涼介は「こういう作品を短編としてやれるのは『世にも』ならでは」と語っており、本人にとっても挑戦的な役だったことがうかがえます。
また、前半はコメディタッチ、後半は恐怖がじわじわと増していく構成で、視聴者を飽きさせません。
演出の土方政人は「どこででも始まるゲームに翻弄される山田さんの演技に注目してほしい」とコメント。
日常と非日常の境界が曖昧になっていくような緊張感が、まさに『世にも奇妙な物語』らしい魅力です。
新作2「あなた博物館」川口春奈が体験する“自分の記憶”が展示された空間
あらすじ:偶然たどり着いた“博物館”に並ぶのは、自分自身の人生
恋人とのドライブ中、道に迷った篠田美咲(川口春奈)と井東健介(笠松将)は、夜道にぽつんと現れた建物「あなた博物館」を訪れます。
案内もなく館内に入ると、そこには美咲の幼少期の写真や学生時代の制服、日記など、本人の記憶をそのまま再現したような展示品が並んでいました。
最初はサプライズかと期待した美咲ですが、展示物は二人の交際の記録にまで及び、やがて違和感を覚えるようになります。
そして次の部屋には、元恋人の人数を答えるクイズコーナーが設置されており、健介は軽く楽しんでいる様子ながら、美咲は徐々に恐怖を募らせていきます。
出口が見えないまま進む館内で、二人の関係と記憶は次第に歪み始めます。
キャストと役柄:川口春奈が魅せる“恐怖と混乱の表情”
本作で初めて「世にも奇妙な物語」主演を務める川口春奈は、篠田美咲というごく普通の女性が奇妙な世界に巻き込まれていく様子を、リアルな表情で丁寧に演じています。
恋人役の井東健介には笠松将、そして博物館の館長には螢雪次朗が配役されています。
登場人物は少ないものの、それぞれのやり取りが物語に不気味さと深みを与えており、濃密な空間劇に仕上がっています。
脚本は原野吉弘、演出は植田泰史が担当し、“奇妙な世界”の入口としての舞台設定にこだわりが見られます。
見どころ:静かな狂気と感情の揺れを描いた“奇妙らしさ”の真骨頂
演出の植田泰史は、「『いつもの帰り道、違う角を曲がったらそこは奇妙な世界だった』という、番組初期のキャッチコピーを思い出しながら演出した」とコメントしています。
本作は、幸せなカップルが偶然入り込んだことで巻き起こる静かな異変を描いており、まさに“奇妙な物語”らしい設定です。
川口春奈は、「没入して、あっという間だったと思えるように見てほしい」と語っており、視聴者を引き込む没入感の強さが見どころのひとつです。
また、カメラワークや照明によって、不安や違和感が徐々に高まっていく演出は秀逸。
記憶と恋愛、そして「知らない自分」に向き合わされる心理的ホラーとして、多くの共感と恐怖を呼ぶことでしょう。
新作3「七階闘争」伊藤淳史主演、“七階”に立ち向かう異色の市民運動
あらすじ:国が「七階」を撤去? 不条理に立ち向かう住民たちの物語
主人公・森崎北斗(伊藤淳史)は、会社から自宅マンションの七階へと帰宅したところ、市役所の職員から突然の退去命令を受けます。
理由は、全国の七階で不可解な事件が多発したため、政府がすべての建物から「七階」を撤去することを決定したというもの。
納得できない森崎は、同じく七階に住む同僚・並川希(与田祐希)に誘われ、「七階市民」と呼ばれる住民グループの活動に参加します。
住民たちは“七階死守”を掲げて団結し、理不尽な制度に抗おうとする中で、森崎と並川の距離も徐々に近づいていきます。
しかしある日、七階市民の中心人物であるリーダー(西田幸治)が警察に拘束され、事態は予期せぬ方向へと動き始めます。
キャストと役柄:個性派キャストが揃った群像劇的な構成
主演の伊藤淳史が演じる森崎は、平凡なサラリーマンでありながら、国家の不可解な施策に巻き込まれていく市民代表のような存在。
並川希を演じるのは、乃木坂46の与田祐希。控えめながら芯のある女性像を繊細に表現しています。
さらに、お笑いコンビ・笑い飯の西田幸治が、七階市民のカリスマ的リーダー役で出演。
原作は三崎亜記による同名小説(集英社文庫『廃墟建築士』収録)、脚本は相馬光、演出はアベラヒデノブ(BABEL LABEL)が担当しています。
見どころ:不条理な社会に対する“非常識の復讐”
演出のアベラヒデノブは、「子供の頃、恐怖が楽しい体験になると教えてくれたのが『世にも奇妙な物語』だった」と語っています。
本作は、現実社会ではありえない設定を、リアルな演出で描くことにより、視聴者に“奇妙さ”と“共感”を同時に与える異色作です。
「七階」という限定された空間が、住民のアイデンティティそのものとなっており、国家権力との対立構造が物語の骨格を成しています。
笑いと恐怖、正義と狂気が混ざり合い、ラストまで展開が読めない作品です。
キャスト・スタッフともに実力派が揃い、社会風刺を含んだ“奇妙なドラマ”として強い印象を残す一編となっています。
傑作選「ハッピーバースデー・ツー・マイホーム」34年ぶり復活の名作に涙
あらすじ:亡き父と向き合う、静かで深い“和解”の物語
物語の主人公・坂口(役所広司)は、郊外に新築の一軒家を購入し、妻(岩崎良美)と娘と3人で新たな生活を始めます。
そんなある日、父親(河原崎建三)の遺品であるスケッチブックの中に、購入したばかりの新居が描かれていたことに気付き、不思議な感覚にとらわれます。
さらに、姉夫婦から送られてきた古い大きなテーブルには、かつて父がいつも座っていた“あの席”がありました。
思春期に父親に強くあたってしまった過去を持つ坂口は、亡き父への想いを抱えながらも、家族と向き合おうとします。
そして迎えた新築祝いの日、誰も招待客が来なかったその夜、坂口の前に現れたのは――死んだはずの父でした。
キャストと演出:役所広司が静かな熱演で魅せる、家族の再生ドラマ
主演は名優・役所広司。多くを語らずとも内面を感じさせる演技で、父と息子の間にある“わだかまりと赦し”を見事に表現しています。
妻役に岩崎良美、父親役に河原崎建三と、落ち着いた配役も作品全体の静けさと温かさに寄与しています。
脚本は「踊る大捜査線」シリーズなどで知られる君塚良一、演出は「世にも奇妙な物語」初期から関わる落合正幸が手掛けています。
落合監督は、「親になった今、ようやく理解できる父の想いと赦しを描いた」と語っており、まさに時間を超えた家族の物語が丁寧に描かれています。
見どころ:“奇妙”の中にある、普遍的な愛と感動
本作は1991年「冬の特別編」で放送され、34年の時を経て、一夜限りの“復活傑作選”として再び脚光を浴びることとなりました。
「世にも奇妙な物語」としては珍しい、心温まる感動系のエピソードであり、視聴者からも「涙が止まらなかった」「今でも一番好きな回」と高く評価されている名作です。
演出はシンプルで静かですが、そのぶん家族の関係や記憶に焦点が当てられ、深い余韻を残します。
エンディングでは、亡き父と再会し酒を酌み交わすという“奇跡”が訪れ、主人公はようやく本音を打ち明けることができます。
普遍的な家族愛と親子の和解というテーマは、今を生きる多くの人の心に静かに響くことでしょう。
放送・配信情報|「世にも奇妙な物語35周年SP 秋の特別編」はいつ見られる?
放送日時とチャンネル
「世にも奇妙な物語35周年SP 秋の特別編」は、2025年11月8日(土)21:00〜23:10に、フジテレビ系「土曜プレミアム」枠で放送されます。
ストーリーテラーはおなじみのタモリが務め、今回も奇妙な世界への案内人として登場します。
配信の有無と注意点
現時点では、FOD(フジテレビオンデマンド)などの公式配信サービスでの見逃し配信は予定されていません。
2025年春に放送された「35周年春の傑作選」でも見逃し配信が行われなかった前例があり、今回も“リアルタイムでの視聴が唯一のチャンス”となる可能性が高いです。
また、TVerや他の民放系配信プラットフォームにおいても配信情報は出ていないため、録画またはリアルタイムでの視聴が推奨されます。
再放送やディスク化の可能性は?
現時点で再放送やBlu-ray/DVD化の情報は発表されていません。
過去の傑作選が年単位で再放送されたケースもありますが、35周年SPは記念回としての“プレミア感”が重視されており、すぐの再放送は期待できない状況です。
確実に視聴したい方は、11月8日(土)21:00の放送をお見逃しなく。
世にも奇妙な物語35周年SP秋の特別編の全4作まとめ
35周年にふさわしい、多彩で“奇妙”なラインナップ
今回の「世にも奇妙な物語35周年SP 秋の特別編」は、新作3本と傑作選1本という充実の構成で届けられます。
山田涼介が命がけのゲームに挑む「止まらなければ生きられないゲーム」、川口春奈が奇妙な展示空間に迷い込む「あなた博物館」、
そして伊藤淳史が理不尽な制度に立ち向かう「七階闘争」と、それぞれ異なるテイストの“奇妙”が凝縮された3本は、まさにシリーズの真骨頂。
さらに、役所広司主演による感動作「ハッピーバースデー・ツー・マイホーム」が34年ぶりに蘇り、長年のファンにとっても見逃せない一夜となります。
“奇妙”の原点と進化を感じられる特別編
初期の頃から続くテーマである“日常にひそむ非日常”という軸を持ちつつ、現代的な社会背景やテクノロジーを取り入れたストーリーが目立ちます。
日韓共同制作や原作小説の映像化など、新しい挑戦も取り入れられており、35年続いたからこそ描ける“今の奇妙”がそこにあります。
初めて見る視聴者にとっても、1話完結の形式ゆえに入りやすく、幅広い世代が楽しめる構成となっています。
リアルタイムでしか味わえない“この夜限り”の体験を
現在のところ、見逃し配信の予定は発表されておらず、今回も「この夜しか見られない」プレミアムな放送となる可能性が高いです。
シリーズ35周年の節目を飾るこの特別編は、“奇妙な世界”を愛する全ての人にとって特別な夜になることでしょう。
11月8日(土)21時、テレビの前で“奇妙な扉”が開く瞬間をぜひ体験してください。
- 「世にも奇妙な物語」35周年SPが2025年11月8日に放送
- 新作3本と傑作選1本の全4話構成
- 山田涼介、川口春奈、伊藤淳史など豪華キャストが集結
- 各話のあらすじと見どころを詳しく紹介
- 34年ぶりに復活した感動の名作も注目
- 作品ごとの演出・テーマの違いが魅力
- 地上波放送のみで、配信は予定されていない
- 今しか見られない特別編として見逃し厳禁




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