ドラマ『DOCTOR PRICE』第6話では、ついに3年前の医療過誤事件の黒幕が明らかになり、物語は新章へと突入します。
黒幕は網野景仁。主人公・鳴木は父の死の真相に辿り着くと同時に、院長選を巡る新たな戦いに巻き込まれていきます。
さらに、夜長亜季の過去と網野の関係にも注目が集まり、物語は「個人の復讐」と「組織の改革」が交錯するスリリングな展開へ。
本記事では、第6話の重要シーンをネタバレありで振り返るとともに、第7話から始まる新章の注目ポイントを徹底的に考察していきます。
- ドラマ第6話で明かされた医療過誤事件の黒幕の正体
- 夜長亜季と網野の過去に潜む因縁と伏線の考察
- 第7話以降の新章展開と登場キャラクターの役割予想
「DOCTOR PRICE」第6話あらすじを解説
『DOCTOR PRICE』第6話では、過去の医療過誤事件に関する新たな証言や密会、親子の確執と再出発、そして物語の鍵を握る黒幕の正体が明らかになっていきます。
各キャラクターの行動が交差しながら、一つの真実に近づいていく様子が緻密に描かれており、シリーズの大きな転機となる回です。
ここでは、第6話の流れをシーンごとに解説していきます。
父の死の経緯を知る鳴木、倉持との再対峙
極東大学病院の天童院長から報告を受けた鳴木は、父・将成の死因について説明を受けます。
患者が現在の状態になったのは、倉持が手術に失敗したからではなく、父・将成がオペを強引に交代したことで、指揮系統に混乱が生じた結果だと説明されます。
鳴木のログデータとの矛盾もなく、倉持に指示を出した人物もいないと主張。背後に指示役など存在しないと言い切られます。
ドイツへ渡る倉持と失われた証拠
依岡から「倉持がドイツに旅立つ」との情報を受けた鳴木は、空港に向かい、再び倉持を問い詰めます。
倉持は、「手術のデータは自分も持っていたが、すでに奪われた」と語ります。
鳴木はその言葉に疑念を抱きつつ、依岡に倉持の経歴調査を依頼します。
石上倫志の登場と、まもりとのすれ違い
北見まもりの父・石上倫志が再びDr.コネクションに訪れ、謙虚にやり直したいと願い出ます。
しかし鳴木は、紹介できるのは研修医からの再出発か、単発バイトのどちらかだと提示。
石上は「バカにしてるのか」と憤り、「自力で転職先を見つける」と出ていきます。
夜長がスティファー社に潜入、密会の情報を入手
夜長は製薬会社スティファー社の報告会に記者として潜入し、営業の廣野に接触。
倉持が辞めたことを匂わせると、廣野は明らかに動揺し、誰かと密会の連絡を取ります。
その様子を夜長は盗み聞きし、極秘情報を手に入れる糸口を掴みます。
北見まもりが父の過去に直面
まもりは鳴木に「なぜ父に厳しくするのか」と抗議に来るも、逆に「彼自身に非がある」と諭されます。
その後、道徳から父・石上倫志の過去を知らされ、不正によって指定医になり、集団訴訟にも加われなかったことを知ることになります。
まもりは父にビンタをし、「信じてたのに…どうして?」と感情を爆発させます。
石上倫志、ついに贖罪と再出発を決意
後日、石上倫志は「富山の病院で研修医として再出発する」と報告に現れます。
まもりの涙、道徳の厳しい言葉を受け、「優秀でいたかった、家族の前では特に」と素直な言葉を口にします。
鳴木が密会現場で網野と対峙
夜長の得た情報をもとに、鳴木は廣野の密会現場に赴きます。
そこに現れたのは、副院長の網野景仁でした。
鳴木は網野に、倉持へ「トパール術の続行」を命じたのが彼であること、そして資料の処分とドイツへの逃亡を手引きしたことを突きつけます。
さらに、網野がスティファー社の株を保有し、金銭的利益を得ていた事実も指摘されます。
鳴木は、「あなたの罪を白日の下にさらす」と宣言しますが、網野は「今日の君はおかしい」とはぐらかし、その場を去ります。
夜長の回想、2年前の出来事との接点
鳴木と網野の対決と同時に、夜長は自室で極東大学病院の古い資料を確認していました。
そこには2年前の症例と執刀医「網野」の名前が記載されており、夜長自身も過去に網野の被害に遭った可能性が示唆されます。
この回想は、夜長が単なるパートナーではなく、「当事者」であるという伏線となり、第7話以降への期待を高める重要な描写です。
3年前の回想と、院長選出馬の報
その後、網野は3年前、トパール術の隠蔽を倉持と将成に要求した当時の記憶を回想します。
翌日、依岡から「網野が院長選に立候補した」と知らされた鳴木は愕然とし、「このままでは全てが闇に葬られる」と危機感を強めます。
一方その頃、天童は将成の墓前で静かに手を合わせていました。
医療過誤事件の黒幕は網野だった!
第6話の終盤でついに明かされた、3年前の医療過誤事件の真相。
それは副院長・網野景仁(ユースケ・サンタマリア)が主導していた隠蔽工作によるものでした。
本章では、隠蔽の全貌と網野の動機、その代償について詳しく紐解いていきます。
隠蔽指示と証拠隠滅の全貌
鳴木が密会現場で対峙した相手は、極東大学病院の副院長・網野景仁でした。
倉持に対し「トパール術を続行しろ」と命じたのは網野自身であり、手術の結果重篤な意識障害となった患者の経緯に深く関与していたことが明らかになります。
さらに、倉持が所持していた手術記録などの証拠を処分し、ドイツへの渡航を手引きしたのも網野でした。
こうした工作により、自身の責任が表沙汰にならないよう動いていたことが判明します。
網野が得ていた私利私欲とその代償
網野がトパール術の推進に執着していた理由は、スティファー社の株を保有し、トパール術を広めることで株価を上げ、多額の利益を得ることにありました。
網野は倉持を極東病院に招き、孤高のスター医師として育て上げ、トパール術の導入・普及に大きく貢献させました。
その結果、スティファー社からのリベートや賄賂が流れていた可能性が浮上し、今回の隠蔽行為の背景に私的な経済的利益があったと推察されます。
鳴木は、「父を犠牲にしてまであなたは私利私欲を優先した」と激しく非難し、会見で罪を認めるよう迫ります。
偽りの正義と歪んだ権力構造
網野は「正義感の強い将成が、なぜ隠蔽に加担したのか」と鳴木に問われ、「尊敬する上司の命令だったからだ」と納得します。
これは、病院という閉鎖的な組織の中で、上層部の命令が絶対となる構造の怖さを象徴しており、医療機関における権力と倫理の歪みが露呈した瞬間でもありました。
「またお会いしましょう」と言い残してその場を立ち去った網野の姿には、自らの罪への無自覚さすら感じさせられます。
夜長と網野の関係は?伏線と過去の因縁
第6話では、事務スタッフである夜長亜季の行動が水面下で大きく物語を動かしました。
彼女はDr.コネクションの一員として、高い計算力と資料収集スキルを活かして、独自に極東大学病院やスティファー社の情報を掴んでいきます。
その中で、副院長・網野との接点や、過去にまつわる因縁が暗示される描写もありました。
Dr.コネクションの事務スタッフという立場
夜長亜季は医師ではなく、「Dr.コネクション」の事務スタッフという立場で、鳴木を陰から支える存在です。
一見マイペースで天然気味なキャラに見えながらも、時に核心を突く毒舌を放ち、依頼人や医師たちの本質を突く場面がたびたび登場します。
彼女の行動力と好奇心、そして報酬への強い関心から、第6話ではスティファー社への潜入という危険な任務も自ら買って出ました。
車いすの女性と夜長の過去の描写
第1話で夜長が車いすの女性を押す静かなシーンが描かれており、また第6話でも、似たような女性が登場し、網野が関与する手術を受けるような描写が見られました。
このことから、夜長の家族、特に母親が過去に極東大学病院で網野の執刀を受けた患者だった可能性が浮かび上がってきます。
その手術が成功したのか失敗したのか、詳細はまだ語られていませんが、夜長が極東病院や網野に対して独自に資料を集めている姿は、個人的な関心以上の「理由」があることを示しています。
網野に対する関心と行動力の背景
夜長はただの事務員ではなく、極東病院の過去の症例ファイルや資料を手元に保管し、それを静かに分析している一面を持っています。
第6話では、スティファー社の営業・廣野の様子から密会の情報を盗み聞きし、鳴木が網野と対峙するきっかけを作りました。
この動きの背景には、網野がかつて執刀した手術と、夜長自身の人生に影を落とした出来事との関係があるのかもしれません。
善悪の境界で揺れる視線
夜長は、常に鳴木のそばにいながらも、彼のことを「完全な善」とは見ていません。
だからこそ、彼に付き従いながらも、自分なりに真実を見極めようとする冷静な視点を失っていません。
今後、網野との過去、母親の真実、鳴木の本性――それぞれが夜長の視点を通して一つに繋がっていく展開が期待されます。
第7話以降の新章展開を予想
第6話で医療過誤事件の黒幕が明らかになったことで、物語は「真相の解明」と「巨悪への対抗」へと大きく動き出します。
今後は、網野との直接対決、院長選、企業との癒着、そして夜長の過去といった複数の軸が絡み合いながら、クライマックスへと向かっていくでしょう。
ここでは、第7話以降に予想される重要展開について、5つの視点から考察していきます。
院長選の行方と鳴木の思惑
網野が正式に院長選に立候補したことで、病院内の権力構造は激しく揺れ始めます。
鳴木はこの動きを阻止するため、現院長の天童に接触し、「網野がスティファー社と癒着している」という核心情報を伝えます。
さらに、「自分と手を組んで内部から改革しないか」と持ちかけますが、天童は静かに『必要ありません』と突き放します。
このやり取りは、天童自身が何らかの戦略を持って動いていることを示唆し、今後、独自の方法で院長選に挑む可能性を感じさせます。
網野の悪事をどう暴くのか?
現時点で鳴木は、トパール術を巡る網野とスティファー社の利権構造、倉持への指示、証拠隠滅といった事実を掴みかけています。
しかし、それを公に証明するには、決定的な物的証拠や証言が必要です。
鍵を握るのは、スティファー社、EXトラベル、そして極東病院内部に残された記録。
第7話以降は、これらをどう収集し、確実に網野の不正を世間にさらすのかというプロセスが描かれていくでしょう。
夜長の過去が真相とどう交差するのか
第6話の描写から、夜長の母親がかつて網野の執刀手術を受けていた可能性が浮かび上がっています。
夜長はDr.コネクションの事務スタッフとして、毒舌と現実主義を武器に動いてきましたが、内には復讐にも似た個人的な動機を秘めているようにも見えます。
彼女が所持していた極東病院の症例ファイルや、スティファー社への潜入行動は、自分の過去と網野を直接つなぐ「真実」に迫るための手段だったとも考えられます。
第7話以降、夜長の過去が明かされた時、それは鳴木との関係性にも影響を与える大きな転換点になるかもしれません。
ゲストキャラクターたちの役割と連鎖する真実
第7話からは、産婦人科医・水戸花実(村川絵梨)や、EXトラベル社長・日和一路(青柳翔)など、新たな利権と癒着構造の関係者が登場します。
今後登場予定のゲストも含めて、以下のような構造が想定されます:
- 水戸花実:女性医師の待遇問題を通じて、EXトラベルの不透明な契約実態が暴かれる可能性
- 日和一路:網野やスティファー社と繋がる“金の通路”を握るキーマン
- 因島善治、川辺千鶴、芝浦誠一郎:それぞれの医療機関・関係会社を通じて、極東病院の隠蔽体質が浮き彫りに
これらのゲストキャラが、点と点をつなぐ重要な証言者・証拠保持者となり、鳴木たちの戦いを一気に加速させることになるでしょう。
天童、石上、北見との連携による最終戦
これまでに登場した天童院長、石上道徳、北見まもりは、それぞれ異なる立場で鳴木と対峙または協力してきました。
天童は将成の死をめぐって誠実な対応を見せつつも、院長という立場ゆえの慎重な姿勢を崩さずにいます。
石上道徳は転職エージェントの社長として、鳴木と同じ土俵で競い合うライバル関係にありますが、極東病院の不正構造を冷静に分析する有能な人物でもあります。
一方、北見まもりは労働基準監督署の職員として、最初はDr.コネクションに臨検を行うなど、鳴木と敵対関係にありました。
しかし彼女もまた、純粋な正義感を持つ人物であり、父・石上倫志の過去に対しても正面から向き合ってきた姿勢が印象的です。
今後の展開では、鳴木が集めた証拠や情報をもとに、それぞれの立場を超えて「網野の罪を暴く」目的で共闘していく可能性があります。
特に、まもりと道徳が鳴木の行動を「監視」する中で、真の目的を理解し協力へと転じる展開は十分に考えられます。
立場や価値観の違いを超えて、彼らが同じ方向を向いた時、網野の築いてきた偽りの権力構造は崩壊に向かうことになるでしょう。
DOCTOR PRICE第6話のまとめと第7話の注目点
第6話では、3年前の医療過誤事件の黒幕が網野であることが明かされ、物語がついに核心に迫る大きな転換点を迎えました。
鳴木は父の死の真相を追い、夜長と共にスティファー社や倉持への調査を進める中で、網野と製薬会社との癒着、そして隠蔽工作の構造にたどり着きます。
その一方で、極東病院内では網野が次期院長選に出馬を表明し、さらなる波乱が予想される中、物語は第7話の新章へと突入します。
第7話の注目ポイント①:女性医師・水戸の転職に隠された真実
第7話の主な依頼者は、産婦人科医・水戸花実(村川絵梨)。
高年俸を条件に転職を希望する彼女の背景には、単なるキャリア形成ではなく、勤務先でのトラブルや職場環境の問題が関係していることが判明していきます。
水戸の案件を通して、女性医師が抱えるキャリア形成の難しさや、医療現場におけるハラスメント構造にも光が当てられそうです。
第7話の注目ポイント②:旅行会社「EXトラベル」の闇
転職交渉の過程で浮上するのが、医療系リクルート企業「EXトラベル」。
社長・日和一路(青柳翔)は、医師の海外研修や講演に便宜を図る一方で、賄賂の温床となっている疑惑があります。
この企業は、スティファー社や網野との金銭的繋がりを持つ可能性が高く、鳴木と夜長が追う巨悪構造のもう一つのピースとして浮かび上がります。
第7話の注目ポイント③:天童との駆け引きと裏切りの兆し
鳴木は、網野の院長選を阻止するため、天童院長に接触。
「網野がスティファー社と癒着している」と告げ、共闘を持ちかけますが、天童の返答は『必要ありません』という冷たい一言でした。
この一件から、天童が独自に動いているのか、それとも別の策略があるのかという疑念が生まれ、今後の展開に緊張感が高まります。
第7話の注目ポイント④:夜長の動向と過去の断片
水戸の転職交渉やEXトラベルの調査においても、夜長亜季の情報収集能力と行動力が大きな役割を果たします。
彼女が抱える過去と網野との因縁が、第7話でも断片的に描かれる可能性が高く、「個人的な復讐」と「仕事上の任務」の境界線がさらに曖昧になっていくでしょう。
次回以降の展開にも注目
今後は、水戸やEXトラベルの情報を足掛かりに、スティファー社・網野・極東病院を結ぶ「金と権力のトライアングル」の解明が本格化していきます。
さらに、石上道徳、北見まもり、天童らがそれぞれの立場から動き出すことで、「個」から「連携」へと物語のフェーズが移行していくのは間違いありません。
第7話は、その転換点として大きな意味を持つエピソードになりそうです。
- 医療過誤事件の黒幕が網野であると判明
- 網野はスティファー社と癒着し私利私欲を追求
- 夜長の過去に網野が関与していた可能性が浮上
- 鳴木は院長選を阻止すべく新たな戦いへ
- 夜長の行動が真実解明の鍵を握る展開に
- 天童や石上、北見との連携にも注目
- 第7話からは利権と腐敗の構造が本格化
- 新章では「復讐」と「改革」が交錯する
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