『大追跡』第7話|ネタバレ感想&考察:歩容認証とOSINTで犯人特定!久世官房長官の「あの事件」とは?

2025年夏ドラマ
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『大追跡~警視庁SSBC強行犯係~』第7話は、最先端の捜査技術「歩容認証」と「OSINT(オシント)」が、顔の映らない映像から犯人を特定する鍵となった緊迫のエピソードでした。

さらに、物語のラストには名波の伯父でありSSBC創設者でもある久世官房長官が登場し、「あの事件が俺をつくった」と意味深な発言を残します。

本記事では、第7話のあらすじを整理しながら、SSBCチームの捜査技術、町沢教師の真実、そして久世官房長官にまつわる“過去の事件”の伏線についても徹底考察します。

この記事を読むとわかること

  • 歩容認証とOSINTによる犯人特定の詳細
  • 教師・町沢の真実とその壮絶な最期
  • 久世官房長官の過去とSSBC創設の伏線

『大追跡』第7話のあらすじ

第7話は、静かな日常から突如として事件に巻き込まれる導入から、教師の信念、半グレとの関係、そして現官房長官の過去を匂わせる終幕まで、緻密な構成で描かれました。

人間関係の深層と、最新の捜査技術が交錯するこの回は、シリーズの核心に一歩踏み込むきっかけとなる重要なエピソードです。

ここでは、シーンごとに振り返ります。

父と娘の再会直前、事件が発生

伊垣修二は娘・美里と久々に会う約束をしていました。

しかし、出かける直前に、SSBCのメンバーである彼と青柳遥のスマホに同時に入ったのは「学校で遺体発見」の一報

現場は美里の通う中学校のプール──事件の衝撃は、父親としての伊垣に重くのしかかります。

プールに浮かぶ教師の遺体

中学校のプールで発見された遺体は、数学教師・町沢圭一。

彼の身体には無数の殴打痕があり、転落による外傷も確認されます。

周辺の雑居ビル上層階から転落したと推測され、ビル内の血痕やスマホの発見から、事件性が確定します。

異常な電話帳、娘との接点に動揺

町沢のスマホのデータ復元により、約1000件にも及ぶ生徒の連絡先が保存されていたことが判明。

その中に美里の番号が含まれていたことから、伊垣と遥は言葉を失います。

名波が冷静に美里から事情を聴くと、「町沢が危ない人たちに関わっているという噂があった」という証言が得られました。

町沢に薬物疑惑、教師の裏の顔

さらに捜査が進む中、町沢が違法薬物を横流ししていたとの証言が浮上。

SSBCはその真偽を確認すべく、町沢の最期の足取りを追います。

そして、渋谷の防犯カメラ映像から、町沢がある怪しげな店に出入りしていたことが判明します。

渋谷のクラブで半グレと接触

伊垣と名波が向かったその店で遭遇したのは、半グレグループ「海堀組」でした。

映像には、町沢がそのグループの前で深々と頭を下げ、土下座している姿が映っていました。

当初は美里の知人が絡んでいる可能性も疑われましたが、土下座の理由は元生徒・矢野にありました。

町沢が土下座した本当の理由

矢野は1年前に卒業した生徒で、現在は海堀グループに加担していました。

町沢はその事実を知り、矢野を心配して何度も説得。

しかし矢野が聞く耳を持たなかったため、町沢はなんと自ら海堀たちのもとへ出向き、矢野を庇って土下座していたのです。

教師として生徒を救おうとした行動が、最悪の結末に繋がってしまったという構図が明らかになります。

歩容認証とOSINTが捉えた真犯人

監視カメラには、顔をフードで隠した人物が映っていましたが、SSBCは歩容認証を導入し、彼の動作パターンから個人を特定。

さらにOSINTにより、花火大会の見物客がアップしたSNS動画の照合で、犯行現場のビルにいた人物の中に海堀もいたことを突き止めます。

顔が映っていなくても、姿勢・歩き方・行動記録が犯人を暴くという、現代捜査の新たな突破口が描かれました。

久世官房長官の“過去”が浮上する

事件解決後、名波は内閣官房長官であり伯父の久世俊介と、いつもの小料理屋で会話を交わします。

年齢の話題から、名波が久世の過去を思い出したとき、彼はふと口をつぐみます。

その反応に、久世は穏やかな口調でこう語るのです──

「ある意味、あの時、あの事件が俺をつくった…」

明言されなかったその事件が何であったのか。

視聴者にとっては、久世のキャリアに関わる“重大な過去”の存在が初めて強く示唆されるシーンとなりました。

第7話で犯人逮捕に活躍したシステム

第7話では、顔が映らない映像から容疑者を特定するという難題に、SSBCは最新の技術で挑みました。

その中でもとりわけ注目されたのが、「歩容認証」と「OSINT(オシント)」システムの導入です。

いずれも現実社会でも実用化が進む技術であり、今回の事件解決の鍵を握る存在となりました。

歩容認証の有効性と特徴

歩容認証とは、人それぞれ異なる歩き方のパターン──例えば、歩幅、姿勢、腕の振り方など──から人物を識別する生体認証技術です。

顔や声と異なり、遠距離からでも映像さえあれば解析できるため、顔を隠した人物の特定にも有効です。

大阪大学・八木研究室の研究によれば、6万人以上の歩行データを活用したAIが、様々な角度や荷物所持などの条件変化にも対応可能な認証モデルを実現しています。

この技術は、2016年には日本国内で裁判の証拠として正式採用された実績もあり、警察の捜査における信頼性が確立されつつあります。

第7話での歩容認証の使われ方

本エピソードでは、町沢が突き落とされたとみられる雑居ビル近辺の防犯カメラに映った、怪しいワンボックスカーが捜査の糸口となります。

このワンボックスカーが盗まれた際の防犯カメラの映像には、顔をフードで隠した2人組が捉えられていましたが、顔が見えず特定は困難。

しかしここでSSBCは、歩容認証技術を用いて2人の動作パターンを解析し、彼らが盗難車を使用していた海堀グループの構成員であることを特定します。

顔を一切見せていないにもかかわらず、歩き方や体の揺れなどの微細な情報から個人が浮かび上がる──この場面は、視聴者に強い衝撃を与えました。

OSINT(オープンソース・インテリジェンス)の意義と威力

OSINT(オシント)とは、SNSや動画投稿サイト、掲示板、Web記事などの公開情報を合法的に収集・解析する技術です。

特に近年は、一般ユーザーのスマホ動画や目撃投稿などが、犯罪の状況を映す“証拠”になることも増えています。

第7話では、SSBCがこの技術を駆使して、花火大会当日のSNS投稿から犯行現場の映像を発見。

これにより、町沢先生をビルから突き落とした3名の犯行が立証されました。

現実でも注目される監視・解析技術

歩容認証とOSINTはいずれも、現実の警察やセキュリティ業界でも導入が進んでいる分野です。

大阪大学では、混雑した環境下での人物追跡や動線の分析技術持ち物の有無を考慮した認証など、実践的な研究が日々行われています。

第7話の描写は、そうした技術の進化と社会への影響を、リアルに視聴者へ提示したものでした。

伯父・久世官房長官にかかわるあの事件とは?

第7話のラスト5分──名波と久世官房長官が小料理屋で語らう、穏やかでありながら張り詰めた空気の中に、物語の核心が隠されていました。

一見すると何気ない会話の中で、久世が口にした一言が、視聴者の胸に深い余韻を残します。

第8話の予告を通じて、“あの事件”の正体が徐々に明かされる展開となることが示唆されています。

久世が語った「俺をつくった事件」とは

久世俊介は、小料理屋で名波と語らいながら、ふと過去のある一件について言及します。

「あの時、あの事件が俺をつくった…」と、意味深に語ったその出来事について、名波は詳細を聞こうとはせず、言葉を飲み込みます。

その態度は、名波もすでに事件の存在を知っている、あるいは触れてはいけない何かを察していたことを示していました。

第8話で浮かび上がる“22年前の事件”

第8話の予告によると、ある元警察官が銃撃される事件が発生し、その銃が22年前の「ホームレス射殺事件」で使用された拳銃と同一であることが判明します。

しかもその拳銃は、かつてその元警察官──加茂雄作から奪われたものであり、今回の加茂銃撃事件と直接つながっていきます。

この情報から、久世が言及した「あの事件」とは、まさに加茂の拳銃が使われた“22年前の事件”である可能性が極めて高いと考えられます。

しかも久世は、加茂の容体を気にして病院を訪れており、単なる政界人としての立場を超えた個人的な因縁も感じられます。

久世の「原点」が示すもの──SSBC創設との関係

久世官房長官がその事件を「自分をつくった」と語る背景には、あの事件を通じて何かしらの政治的決断、あるいは個人的な覚悟があったことが読み取れます。

その後、久世は警察組織の枠を越えた最先端の捜査支援部隊、SSBCを創設。

この決断が、過去に起きた未解決、あるいは組織の闇に埋もれた事件を再発させないという使命感から来ている可能性は否定できません。

名波、伊垣、遥が久世に迫る日は近い

第8話では、伊垣と遥が名波に「久世官房長官に話を聞きたい」と願い出る描写も予告されています。

それはつまり、“家族”という枠組みを超えて、名波自身も久世の過去と向き合う覚悟を固めることを意味します。

久世の正義とは何か? なぜあの事件が、彼の“原点”なのか?

SSBCの創設理由と、警察官の倫理、そして官僚の使命が交差するその真相は、第8話で大きく動き出すことになるでしょう。

『大追跡』第7話の感想(技術とキャラの深みが際立った回)

第7話は、最先端の捜査技術が緻密に描かれただけでなく、登場人物たちの「人間らしさ」が随所に表れた濃密な回でした。

ドラマとしての完成度はもちろん、SNSやコメント欄でも「考察が止まらない」「感情が揺さぶられた」と、多くの反響が寄せられています。

技術・演出・人物描写がバランスよく融合した、シリーズを代表するエピソードだったと感じます。

歩容認証×OSINT=最強の布陣

視聴者からは、「SSBCチーム完璧すぎる」「歩容認証で犯人を突き止めるってすごい」といった声が多数上がりました。

防犯カメラの映像で顔が映っていない中、歩き方だけで犯人を割り出す技術に驚いた人は多く、現実でもここまで進んでるの?という驚嘆も見られました。

加えて、SNS動画などから情報を抽出するOSINTの力も、今後の捜査ドラマにおける新スタンダードとして注目されそうです。

町沢先生、ほんとうはどんな人だったのか

物語を通して視聴者の印象が大きく変わったのが、被害者である町沢圭一でした。

初めは「薬物を横流ししていた」「裏の顔がある」と疑惑が語られていましたが、実際は卒業した教え子の行く末を案じ、命を賭けてでも救おうとしていた教師でした。

コメント欄には「土下座して説得って泣ける」「卒業生のことまで気にかけていた」という感想が並び、SNSでは「“ヤバい先生”っていうのは作られた話だったんじゃ…」と、世間の噂の怖さにも言及する声もありました。

伊垣という“父”の姿に共感と笑い

今回もっとも“人間臭さ”が出ていたのが、伊垣修二。

娘の名前を町沢のスマホから発見し、動揺を隠せず、取調室では感情が爆発。海堀に殴りかかろうとした場面は、刑事としてではなく、父親としての本能があらわでした。

しかしその後、遥に「また同じことを繰り返すの?」と冷静に止められたことで一気に現実に戻るシーンには、視聴者からも「愛がある…」「元夫婦の信頼が感じられた」と称賛の声が。

さらに、娘に「最低だ。帰る」と正論をぶつけた直後、「嫌われた…」と頭を抱える“即オチ”伊垣の姿に、「父親の情けなさがリアルで愛しい」とクスッとする感想も目立ちました。

名波と一課長、そして久世との対比

名波が父のように慕う久世官房長官との会話では、普段冷静な彼が言葉を詰まらせる珍しい一面が描かれました。

視聴者からは「久世さんのあの発言、名波くんがSSBCに入った理由と関係あるよね?」といった考察も出ており、いよいよ“家族の物語”も核心に迫ってきました。

また、SNSでは「『はうっ』って名波くんに言っちゃう一課長、やっぱり面白い」というように、シリアスの中に垣間見えるキャラ同士の掛け合いも愛されている様子がうかがえます。

まとめと第8話の見どころ

第7話は、捜査技術の進化と、登場人物たちの人間的な葛藤が緊密に絡み合った名エピソードでした。

歩容認証やOSINTといった現代的な解析技術がリアルに描かれる一方、教師としての矜持、父としての怒り、政治家としての過去──あらゆる立場の“正義”が浮き彫りになった回でした。

そして何より、物語全体の核心へと繋がる「久世官房長官の過去」がついに動き出したことで、視聴者の期待は一気に加速しました。

第8話は、SSBC誕生の“原点”が明かされる

次回、第8話では元警察官・加茂雄作が何者かに銃撃され、彼が持っていた拳銃が22年前の「ホームレス射殺事件」で使われたものであることが判明します。

しかもその拳銃は、かつて加茂自身から奪われたものであったという衝撃の事実が明かされます。

この一件により、「あの事件が俺をつくった」と語った久世官房長官の過去が、SSBC創設の原点とどう交わっていたのかがついに浮き彫りになるのです。

名波の決断と久世との対峙に注目

伊垣と遥は、事件の真相を追うため、名波に久世官房長官に直接話を聞かせてほしいと願い出ます。

名波は、公的な捜査官として、そして甥としての自分の立場にどう向き合うのか。

これまで久世を「尊敬すべき政治家」として見ていた名波が、その“光と影”を初めて見つめ直す局面がやってきます。

すべてが繋がる「最終章」へ突入

次回予告では「最終章」の文字が表示され、物語がクライマックスへ向けて大きく動き出すことが示唆されています。

町沢事件をきっかけに、名波・伊垣・遥の3人は強く結びつき、SSBCという組織そのものが、過去の傷と未来の使命の交差点であることが明らかになろうとしています。

あの事件とは何だったのか。なぜSSBCは作られたのか。そして名波は、久世にどんな「真実」を問うのか──

第8話は、単なる事件解決を超えた、シリーズ全体の“核心”に迫る決定的な回となりそうです。

この記事のまとめ

  • 歩容認証とOSINTで顔の映らない犯人を特定
  • 教師・町沢の土下座の真意と壮絶な最期
  • 海堀組との接点が事件の核心に
  • 伊垣の“父”としての苦悩と成長が描かれる
  • 久世官房長官の過去が物語の鍵に
  • 「あの事件」がSSBC創設の原点か
  • 22年前の拳銃事件と現在がつながる伏線
  • 名波が久世の“光と影”に迫る覚悟を固める
  • 次回から最終章、シリーズの核心へ突入

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