2025年8月21日に放送されたフジテレビの人気ドラマ「最後の鑑定人」第7話では、歩容解析を用いた最新の科学捜査によって、冤罪事件の真相が明らかになる衝撃の展開が描かれました。
本記事では、「最後の鑑定人」 第7話のあらすじを振り返りながら、話題となっている「大追跡~警視庁SSBC強行犯係~」との共通点やリンクについても深堀りします。
歩容解析やY-STR法などの専門的技術が物語にどう活かされているのか、さらには第8話への注目ポイントまでを一気に解説します。ネタバレを含みますのでご注意ください。
- 「最後の鑑定人」第7話のあらすじと事件の真相
- 歩容解析とY-STR法の科学捜査が物語で果たす役割
- 他ドラマとのリンクや視聴者の反応・考察の紹介
「最後の鑑定人」第7話のあらすじを解説
第7話では、元恋人を殺した疑いで起訴された青年と、その背後に隠された家族の秘密が浮かび上がる展開となりました。
歩容解析やDNA鑑定といった科学的手法が駆使される一方で、“家族とは何か”を問いかけるドラマ性が加わり、視聴者の心を強く揺さぶります。
シーンごとに物語を追いながら、その展開と真相に迫っていきましょう。
誕生日サプライズから始まる静かな幕開け
物語は、土門(藤木直人)と尾藤(松雪泰子)が、高倉柊子(白石麻衣)の誕生日を祝うサプライズからスタートします。
リラックスした雰囲気のなか、科学鑑定チームの温かな一面が描かれましたが、この和やかな空気が一転、事件の報告で緊張感を帯びていきます。
河川敷で発見された女性遺体と疑われた元恋人
河川敷で横手紘奈(葉月ひとみ)の遺体が発見され、捜査線上に浮かんだのは元恋人・北尾洋介(濱田龍臣)。
被害者の唾液からは洋介のDNAが検出されており、検察は有罪をほぼ確信していました。
しかし、洋介は一貫して無実を主張します。
歩容解析の映像が導く“真犯人ではない”証明
土門は現場近くで野鳥観察用カメラの存在を知り、映像を入手。
フードを被った男が紘奈に接近する様子が映っており、その動きを解析します。
歩容解析の結果、映像の男と洋介は別人であることが判明し、弁護士・相田(迫田孝也)が喜び勇んで洋介に報告しますが、洋介は突然「自分がやった」と自供。
DNA鑑定を再検証するための禁断の行動
歩容解析では別人と証明された洋介でしたが、DNAの再鑑定を裁判所は却下。
追い詰められた都丸(中沢元紀)は証拠保管庫からサンプルを持ち出そうとしますが、三浦(阿部亮平)がそれを代行し、土門の元に唾液サンプルが届けられます。
この時、洋介の弟・憲幸が自殺未遂を起こし、ドラマは急展開を迎えます。
唾液に含まれた“レジン”が語る第三者の存在
再鑑定の結果、唾液から歯科用樹脂「レジン」が検出されました。
しかし、被害者も洋介も歯の治療歴がなかったため、これは第三者の関与を示す重要な手がかりとなります。
それでもDNAが一致しているという現実は重く、検察側の論拠には揺らぎがありません。
裁判で明かされるY-STR法の盲点
証人として立った土門は、Y-STR法によるDNA鑑定の限界を説明します。
Y-STR法は父系の遺伝情報を受け継ぐため、親子・兄弟間では完全一致してしまうため、個人の特定には適さないのです。
洋介と父親の歩容解析は一致していないと証明され、裁判は一転。
法廷で暴かれた“兄を庇った弟”の真実
土門の証言の最中、傍聴席から「僕がやりました!」と叫ぶ声。
それは洋介の弟・憲幸の告白でした。
彼はかつて兄の恋人であった紘奈に恋心を抱き、告白を断られた後、衝動的に犯行に及んでしまったのです。
面会室で交わされた“家族の縁”の会話
拘置所での面会にて、相田弁護士は「もう家族の縁を切ってくれ」という憲幸の言葉を預かります。
しかし、洋介は「俺たちは家族だ」と語りかけ、憲幸を見捨てることなくその罪を共に背負う覚悟を示します。
その姿は、科学では計り知れない“人間の情”を象徴していました。
歩容解析でまたリンク!大追跡との共通点とは?
第7話で重要な役割を果たした歩容解析ですが、実は同日に放送された「大追跡~警視庁SSBC強行犯係~」第7話でも同じ技術が用いられており、視聴者の間で話題となりました。
それだけでなく、キャストやストーリー展開の面でも不思議なリンクがあり、「偶然とは思えない」とSNSを中心に考察が飛び交っています。
ここでは、「最後の鑑定人」と「大追跡」に共通する要素を整理して見ていきましょう。
前回は地理的プロファイリング、今回は歩容解析
実は、「最後の鑑定人」と「大追跡」は、以前にも“科学的捜査手法”の類似がありました。
数週前、「大追跡」第4話で使われた地理的プロファイリングが、「最後の鑑定人」でも同日に登場。
そして今週は、両作品ともに歩容解析が真犯人特定のカギとなっており、視聴者の間で「もはやリンクドラマなのでは?」という声も。
どちらも“科学捜査”が真相に迫るカギ
「最後の鑑定人」では土門が、「大追跡」ではSSBCの捜査官たちが、最新の科学技術を駆使して事件を解決しています。
しかも、どちらの作品も単に犯人を特定するのではなく、人間ドラマを通じて“科学の限界”や“正義の在り方”を問う点で共通しています。
これは近年のミステリードラマが、単なるトリック解明ではなく、感情や倫理との融合を目指している表れとも言えるでしょう。
濱田龍臣の出演も共通!キャスティングの妙
さらに注目すべきは、両作品に濱田龍臣さんが出演していることです。
「最後の鑑定人」では容疑者の兄・北尾洋介役、「大追跡」では犯人を演じており、今期の“犯人俳優”としての存在感が際立っています。
両作のオンエアが重なったこともあり、視聴者の間では「また濱田龍臣が犯人か!?」「いや今回は違う!けど結局弟だった!」といった驚きと混乱の声も。
偶然か戦略か?フジ×テレ朝の“奇妙なシンクロ”
「最後の鑑定人」はフジテレビ、水曜22時。
「大追跡」はテレビ朝日、水曜21時。
つまり、同じ夜に“科学捜査ドラマ”が連続して放送されており、しかも内容に共通点が多いという“偶然”が、業界内外で話題となっています。
もちろん局は異なりますが、制作スタッフや脚本家の間での何らかの影響がある可能性も、視聴者の憶測を呼んでいます。
視聴者の感想:科学は真実を導くが、感情を救えるか?
第7話は、科学捜査の緻密さと家族の情の狭間で揺れる構成が高く評価される一方で、倫理的な違和感や冷めた声も多く見られました。
特にSNSでは「歩容解析出過ぎでは?」「大追跡と同じ分析手法って偶然?」といった反応が相次ぎ、内容の“既視感”にも注目が集まりました。
ここでは、放送直後に噴出した視聴者の本音を見ながら、第7話の反響を整理します。
歩容解析の連続使用にツッコミ殺到
「最後の鑑定人」と「大追跡」が同じ日に“歩容解析”を使用したことに、多くの視聴者が即座に反応しました。
「さっきも見たよ?」「歩容認証被りすぎて笑う」「もうコラボしちゃえよ」など、SNSはツッコミの嵐。
「地理的プロファイリング」→「歩容解析」と同じ分析技術が続いており、「さすがにネタ被り多すぎ」という声が相次ぎました。
弟を庇う兄の姿に“納得”より“疑問”が先行
物語終盤、兄・洋介が無実であることを証明されながらも弟を庇い続ける展開には、視聴者の間で意見が大きく割れました。
「兄貴、いい人すぎ」「家族思いで泣ける」と感動する声もある一方、「いやいや隠蔽だろ」「殺人を庇うのは違う」との冷静な反応も目立ちました。
特にSNSでは、「むしろなんで兄のほうが逮捕された?」「弟、何も同情できるとこなくて草」といった辛辣な声が多く見られました。
動機に共感できない視聴者の冷めた声
弟・憲幸の動機が「兄の恋人に恋をして振られた」ことだったため、「え、それだけ?」「そんなことで殺す?」と疑問を抱く声が多発しました。
「もっと同情できる背景があるかと思ったら全然なかった」という意見が続出し、感情移入の余地の少なさが物語の評価を左右した印象です。
視聴者の多くが、被害者や遺族への配慮が薄く、加害者家族ばかりにスポットが当たっていた点に違和感を抱いたことも、ドラマへの距離感に繋がっています。
「最後の鑑定人」第7話のまとめと第8話の見どころ
第7話では、元恋人殺害事件の容疑者となった青年が、歩容解析とDNA再鑑定によって冤罪であることが証明されました。
事件の真犯人は弟であり、兄が庇っていたという事実が判明。科学が真実を導く一方で、家族の感情や倫理の問題が浮き彫りになった回でした。
そして次回、第8話では舞台を一新し、遺言書の筆跡鑑定をめぐる新たな謎が展開されます。
第8話の見どころ:DNAから筆跡鑑定へ、新たな事件が幕を開ける
土門の研究員・高倉柊子(白石麻衣)は、科学者としての未熟さを指摘され落ち込む中で、自身の存在意義を問い直すことになります。
そんな折、顧問弁護士・相田が兄妹間の遺産相続トラブルを抱えた依頼を持ち込んできます。
亡き父・西脇清蔵の遺言書が2通存在し、どちらも真逆の内容。これにより土門と高倉は、筆跡鑑定と写真修復に取り組むことになります。
「どちらも本物」? 鑑定結果が引き起こす新たな混乱
鑑定の結果、2通とも本物の遺言書であることが判明し、相続問題はさらに混迷を深めます。
遺産は兄妹で平等に分け合うことになりますが、その矢先に現れたのは、清蔵の隠し子を名乗る女性・春日由紀(松岡里英)。
新たな登場人物が加わり、遺産相続という家族の絆を揺るがすテーマが浮かび上がります。
高倉の成長と土門の師弟関係にも注目
鑑定作業の中で、高倉は独自に便箋や万年筆、写真の痕跡から筆圧痕の鑑定を提案。
当初は土門に一蹴されますが、科学者として自立していく高倉の成長が描かれると同時に、土門との信頼関係にも変化が生まれる展開です。
第8話では、科学のスキルだけでなく人間ドラマの深化にもぜひ注目したいところです。
- 歩容解析が冤罪を覆す鍵に
- Y-STR法の盲点が裁判を揺るがす
- 兄を庇う弟の衝撃の自供
- “家族とは何か”を問う人間ドラマ
- 同日放送「大追跡」との技術的リンクが話題
- 濱田龍臣が両作に出演し視聴者騒然
- 歩容解析の連続使用にSNSで賛否両論
- 弟の動機に共感できない視聴者多数
- 科学と感情の狭間を描いた第7話
- 第8話は筆跡鑑定と家族の相続トラブルが焦点
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