2026年1月8日から放送が始まったドラマ『おコメの女』が注目を集めています。
この作品では、国税局の「資料調査課」や「査察部」といった、実在する税務調査の専門部署が登場し、「コメ」や「マルサ」といった聞き慣れない言葉が多く使われています。
しかし、「コメとは何か?」「マルサとどう違うのか?」と疑問に思った方も多いのではないでしょうか。
本記事では、ドラマ『おコメの女』をより深く楽しむために、「コメ」と「マルサ」の違いを初心者にもわかりやすく解説します。
税務調査の仕組みや用語をできるだけやさしく紹介し、実際の国税局の仕事との違いや、ドラマで描かれる「ザッコク(雑国)」の役割についても丁寧に説明していきます。
ぜひ最後まで読んで、“コメ”と“マルサ”の本当の違いをしっかり理解してみてください。
- 「コメ」と「マルサ」の名前の由来と意味
- 任意調査と強制調査の具体的な違い
- ドラマ『おコメの女』に登場する部署のモデルと現実との関係
コメとマルサの名前の由来とは?
ドラマ『おコメの女』に登場する「コメ」と「マルサ」。
どちらも国税局の調査部署を指す言葉ですが、その呼び名にはユニークな由来があります。
まず「コメ」とは、国税局資料調査課という部署の略称です。
この「資料(しりょう)」という漢字の「料」の右側の部分が、「米(こめ)」に似ていることから、内部で「コメ」と呼ばれるようになりました。
職員同士の通称がそのまま定着し、今回のドラマのタイトルにも使われているわけです。
次に「マルサ」は、国税局査察部の通称です。
この呼び名の由来は、「査察」の「査」という文字に「○(まる)」をつけて「○査(まるさ)」と略したことにあります。
この「マルサ」という略称は、業界だけでなく一般社会にも広まり、映画『マルサの女』で一気に有名になりました。
つまり、
- コメ:資料調査課 → 「料」の右側が「米」に似ているから
- マルサ:査察部 → 「査」に「丸」をつけた業界用語から
どちらも正式名称とは少し違いますが、現場で使われる略称として根付いているんですね。
コメとマルサの調査方法の違いをやさしく解説
「コメ」と「マルサ」は、どちらも税金をごまかしている人を見つけるための調査を行う部署ですが、調査のやり方には大きな違いがあります。
まず「コメ」(資料調査課)は、任意調査と呼ばれる方法で調査をします。
これは、調査される人に「調査をさせてください」とお願いし、同意を得てから資料を見せてもらうやり方です。
たとえば、先生が「ノート見せてくれる?」と頼んでくるようなイメージです。
しかし実際には、「任意」と言いつつも、調査を断るのはほぼ不可能なので、実質的にはしっかり調べられます。
一方、「マルサ」(査察部)は、強制調査というもっと厳しい方法で調査します。
これは裁判所の許可(令状)をもとに、会社や自宅に立ち入り、相手の同意なしに調査を進めるものです。
証拠の資料をその場で押収することも可能です。
例えるなら、
- コメ:先生が「ノートを見せてね」と言ってくる宿題チェック
- マルサ:先生が突然「今からテストをやります!」と言って始まる抜き打ちテスト
どちらも大切な調査ですが、使うタイミングや厳しさが違うという点を知っておくと、ドラマやニュースの見方が深まります。
コメ(国税局資料調査課)ってどんなところ?
ドラマ『おコメの女』で描かれている「コメ」とは、国税局資料調査課のことを指します。
この部署は、膨大な税務データや帳簿、銀行取引などの情報をもとに、脱税の兆候がないかを見つけ出すエキスパート集団です。
言わば、税務の「探偵」のような役割を担っているのがコメなのです。
資料調査課の主な仕事は、税務署から送られてくる「気になる案件」のデータを分析し、不自然な点を見つけて調査対象を絞り込むことです。
そのうえで、必要があれば実際に調査に入り、帳簿や資料を見せてもらいながら問題の有無を確認します。
これは任意調査と呼ばれ、事前に「調査に入りますよ」と相手に伝えた上で行われるのが特徴です。
例えば、学校でいうなら、「普段の行動を見て、宿題をサボってそうな生徒を見つけて、ノートを見せてもらう」ような調査です。
本人の協力が基本となりますが、実際にはほとんどの人が断れないので、丁寧だけど確実な調査方法ともいえるでしょう。
また、資料調査課の職員は、数字に強く、法律知識にも長けており、複雑な帳簿や資金の流れを読む能力が求められます。
脱税の手口が年々巧妙化している中で、地道な調査と分析で違法行為を見つけ出すプロフェッショナルです。
ドラマ『おコメの女』では、この部署が舞台となっており、「地味だけど最強」と言われるコメの活躍が描かれています。
正面から突撃するマルサとは異なり、静かに、しかし確実に相手を追い詰めるスタイルが魅力なのです。
マルサ(国税局査察部)は何をするの?
「マルサ」は、正式には国税局査察部といい、税金の世界で最も厳しい調査を行う専門部署です。
その役割は、悪質な脱税や不正な資金の流れを暴き、証拠を集めて検察に告発することです。
簡単に言えば、税金の世界の「捜査機関」のような存在です。
マルサが行うのは「強制調査」です。
これは、調査を受ける側の同意がなくても、裁判所から出された「令状」に基づいて強制的に調査を行うことができます。
たとえば、会社に突然乗り込んで帳簿やパソコンのデータを押収したり、自宅に立ち入って金庫の中まで調べたりします。
こうした調査は、税務調査の中でも最終手段であり、準備に数カ月から半年以上かけることもあります。
調査対象となるのは、明らかに不正をしている、あるいはその疑いが極めて濃いケースです。
そのため、マルサが動くというのは、「ただ事ではない」状態とも言えます。
中学生でもイメージしやすいように例えると、
マルサは「いきなり教室に来て抜き打ちテストを始める先生」のような存在です。
生徒の準備や同意は関係なく、「ちゃんとやってるか調べますよ!」と突入してくるのです。
また、マルサのゴールは調査で終わりではありません。
証拠がそろえば、そのまま検察に告発して裁判に持ち込むことを目指します。
つまり、ただの調査ではなく、犯罪を立証するための捜査に近い性質を持っています。
映画『マルサの女』で一躍有名になったこの部署は、今でも多くの企業や個人にとって“恐れられる存在”です。
しかしその分、社会の公平さを守るという重要な使命を背負った、国税局のエリートチームでもあるのです。
『おコメの女』で描かれるコメの仕事とは
ドラマ『おコメの女』は、国税局資料調査課、通称「コメ」で働く主人公たちが、脱税の真相を暴く姿を描いた社会派ドラマです。
主人公の米田正子(演:松嶋菜々子)は、国税局の中でもエースとして活躍している調査官です。
彼女が立ち上げた新たなチームが「ザッコク(雑国)」と呼ばれる部署です。
このザッコク(正式名称:複雑国税事案処理室)は、ドラマオリジナルの架空の部署ですが、
実際の資料調査課の仕事をベースに、よりドラマチックな演出が加えられた設定になっています。
他の部署では対応できないような、複雑で見えにくい脱税の手口を扱う、いわば“特命チーム”として描かれています。
このチームには、法務・会計・情報分析などに精通したクセのある優秀なメンバーたちが集められ、
一筋縄ではいかない案件を、地道な調査と鋭い洞察力で解決していくストーリーが展開されます。
証拠の裏付けや関係者の証言、数字の不自然さを突く頭脳戦など、見応えのある展開が続きます。
特に注目すべきは、ドラマ内で使われる専門用語の多さです。
「タマリ(=証拠資料の保管場所)」や「明示の承諾(=調査への同意)」など、実際の税務調査の現場で使われるリアルな言葉が、
視聴者に自然に伝わるような脚本で登場し、“知る楽しさ”を感じさせてくれます。
このドラマでは、強制調査を行うマルサのような派手さではなく、
数字や資料をもとに、静かに相手を追い詰めていく「コメ」ならではの知的な捜査スタイルが描かれています。
地味だけれども、確実に脱税を暴いていく姿が、まさに“現代の税務探偵”のように映るのです。
おコメの女 マルサ コメ 違いのまとめ
ドラマ『おコメの女』をきっかけに、「コメ」や「マルサ」という言葉を初めて知った人も多いのではないでしょうか。
どちらも国税局に所属する税務調査のプロ集団ですが、その役割や調査のスタイルは大きく異なります。
ここで、今回の記事の内容を整理しておきましょう。
まず「コメ」とは、正式には国税局資料調査課のことで、
税務署などから集められた情報をもとに、税金の申告に不自然な点がないかを見つける仕事をしています。
調査は任意調査と呼ばれ、相手の同意を得てから行うのが基本です。
一方の「マルサ」は、正式には国税局査察部といい、
悪質な脱税をしていると疑われる個人や企業に対して、裁判所の令状を得て強制調査を行う部署です。
こちらは証拠の押収や告発まで行う、まさに“税務の捜査官”とも言える存在です。
2つの違いを簡単にまとめると、以下のようになります。
| 部署名 | コメ(資料調査課) | マルサ(査察部) |
| 調査の種類 | 任意調査(同意が必要) | 強制調査(裁判所の令状が必要) |
| 目的 | 不自然な申告の洗い出し・分析 | 悪質な脱税の摘発・告発 |
| イメージ | 先生が「ノートを見せて」と頼む | 先生が「抜き打ちテストするぞ!」と突入 |
このように、どちらの部署も税金のルールを守らせるために大切な役割を担っていますが、
そのアプローチや立場が違うという点を知っておくと、ドラマやニュースの見方も変わってきます。
ドラマ『おコメの女』では、この「コメ」の活躍にスポットが当てられ、
目立たないけれど非常に重要な“裏の主役たち”の仕事が描かれています。
社会の仕組みや税金の大切さに触れるきっかけとして、子どもから大人まで楽しめる作品となっているのも魅力です。
- ドラマ『おコメの女』で注目の税務用語を解説
- 「コメ」と「マルサ」の名前の由来を紹介
- 任意調査と強制調査の違いを具体例で説明
- コメ(資料調査課)の実際の役割と特徴を解説
- マルサ(査察部)の調査方法と目的を紹介
- ドラマオリジナルの部署「ザッコク」についても触れる
- 初心者にもわかるよう丁寧に解説



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