ドラマ『あにいもうと』第3話では、外泊許可が出た絵里(宮﨑優)が兄・修司(赤楚衛二)の新しい家を訪れ、久しぶりに病院の外で過ごす姿が描かれました。
しかし、修司と奈緒(榮倉奈々)の親しげな様子を見た絵里は、突然「海に行きたい」と言い出します。
海に着くと走り出し、二人に向かって自分の苦しみを訴えた絵里。その行動には、単なる嫉妬やわがままでは片付けられない複雑な心境が隠れているように感じられました。
今回は、修司の新居と絵里が感情を爆発させた海のロケ地を紹介するとともに、絵里が抱えていた孤独や、修司に本当は伝えたかった思いを考察します。
- 修司の新居「城山青年会館」と絵里が走った海「丹ヶ浦」のロケ地情報
- 絵里が突然「海に行きたい」と言い出した理由と奈緒への嫉妬
- 絵里が修司に怒った理由と、病気を抱える孤独や不安の考察
『あにいもうと』第3話|修司の家のロケ地は城山青年会館
修司が新たに暮らす家の外観に使用されたのは、千葉県いすみ市にある「城山青年会館」です。
第2話から修司の引っ越し先として登場している建物です。
第3話では、治験によって病状に改善の兆しが見えた絵里が、修司の家への外泊を希望します。
祖母・さと江を火災で亡くした修司と絵里にとって、新しい家はこれからの生活を築いていく場所でもあります。
なお、祖母の家の火災については、第2話で亮介が口にした「祝融の災い」という言葉や、不動産会社による土地買収との関係も気になるところです。
火災が単なる事故だったのか、土地買収と関係しているのかについては、第2話の「祝融の災い」と亮介の放火疑惑を考察した記事で詳しく紹介しています。
兄との外泊を楽しみにしていた絵里
絵里が修司の家に泊まりたかったのは、単に病院から離れたかったからではないでしょう。
長い入院生活を送ってきた絵里にとって、兄と普通に過ごせる時間は何よりも貴重だったと考えられます。
翌日は、病気のため卒業できなかった学校を訪れることも楽しみにしていました。
ところが、そこへ奈緒が現れ、一緒に出かけることになります。
自分を心配してくれる奈緒の優しさは理解できても、兄と二人だけで過ごしたいという思いがあったのではないでしょうか。
『あにいもうと』第3話|絵里が走った海のロケ地は丹ヶ浦
絵里が修司と奈緒を連れて訪れた海のロケ地は、千葉県いすみ市の「丹ヶ浦」です。
丹ヶ浦は太平洋に面した海岸で、岩場のある海辺の景観が特徴的な場所です。
修司の新居として登場した城山青年会館とも近い場所に位置しています。
また、ドラマの舞台となる架空の港町「汐見崎」には、同じ千葉県いすみ市の大原漁港も使用されています。
第1話では、修司と祖母・さと江が会話する場面や、奈緒と修司の距離が縮まる場面など、複数のシーンで大原漁港が登場しました。
詳しい撮影地点やアクセスについては、『あにいもうと』大原漁港のロケ地4か所を紹介した記事も参考にしてください。
なお、丹ヶ浦には足場が不安定な場所も考えられるため、訪れる際は波や足元に十分な注意が必要です。
絵里はなぜ突然「海に行きたい」と言い出したのか?
兄・修司と奈緒の親しげな姿に嫉妬した?
絵里は、修司が奈緒の同行をうれしそうに受け入れる姿を見て、複雑な表情を浮かべていました。
修司にとって奈緒は、妹の治療を支えてくれる医師であり、次第に特別な存在になりつつあります。
しかし、絵里の立場からすればどうでしょうか。
これまで自分のために懸命に働き、いつもそばにいてくれた兄が、別の女性に心を向け始めているように見えたのかもしれません。
絵里の嫉妬は、奈緒が嫌いだからというよりも、兄との大切な時間を奪われるような寂しさから生まれたものではないでしょうか。
海に行きたかったのは自由を感じたかったから?
筆者が注目したのは、海に到着した絵里が突然走り出したことです。
絵里は長い間、病院での治療を中心とした生活を送ってきました。
検査や点滴、薬の服用など、自分の意思だけでは決められないことが多い毎日です。
久しぶりに病院を離れ、目の前に広がる海を見たとき、絵里は思い切り自由を感じたかったのかもしれません。
しかし、走り出した絵里を修司と奈緒が慌てて止めます。
二人に悪意はなく、絵里の体を心配しての行動でした。
それでも絵里にとっては、病院を出ても自分の行動を制限されるという現実を突きつけられたように感じた可能性があります。
絵里が修司と奈緒に怒った本当の理由を考察
病気が良くなっても消えない不安と孤独
修司は、治療の効果が出ていることを伝え、絵里を励まそうとしました。
しかし、絵里自身も病状が良くなっていることは理解しています。
それでも不安が消えるわけではありません。
いつ病状が悪化するかわからない恐怖や、周囲と同じような学生生活を送れなかった悔しさは、検査結果が良くなっただけで解消できるものではないでしょう。
第1話でも、絵里が病室から姿を消し、修司が必死に屋上を探し回る場面がありました。
あの場面でも、絵里の病状を心配する修司と、自分の気持ちをうまく伝えられない絵里のすれ違いが描かれていました。
第1話の病院の撮影場所と兄妹の関係については、汐見崎市民病院のロケ地と修司が絵里を探した屋上の考察記事で詳しく紹介しています。
兄も奈緒も自分を助けようとしてくれている。
その気持ちはわかっていても、病気と向き合い続ける苦しさまでは理解してもらえない。
絵里が海で感情を爆発させたのは、そんな孤独が限界に達したからだと考えられます。
絵里が本当に求めていたのは励ましではなく共感?
絵里の気持ちを考えるうえで重要なのは、修司が懸命に励ましても、絵里の不安は収まらなかったことです。
修司は妹を誰よりも大切に思い、回復を信じています。
ただ、絵里がそのとき望んでいたのは、必ず良くなるという励ましだけではなかったのかもしれません。
つらいこと、怖いこと、悔しいことを、そのまま受け止めてほしかったのではないでしょうか。
筆者は、絵里の怒りには「病気を治してほしい」という願いとは別に、今の自分の苦しさをわかってほしいという切実な思いが込められていたと考えています。
修司が絵里を叱ったのはなぜ?
絵里の体調が急変すると、奈緒は病院に戻る必要があると判断します。
しかし、絵里は帰りたくないと拒否。
そんな妹に対して、修司は厳しい態度を取りました。
修司はこれまで、妹の治療費や生活を支えるために、自分の人生を後回しにしてきました。
絵里の命を守りたいという気持ちが強いからこそ、体調が悪くなっても病院に戻ろうとしない妹に、思わず感情的になってしまったのでしょう。
ただし、その後の修司は、絵里を怒ったことを深く後悔しています。
ここには、妹を守りたい兄と、自分の人生を自由に生きたい妹の、どちらも間違いとは言い切れない苦しさが描かれているように感じられました。
絵里の病状と第3話ラストの展開も気になる
絵里の肺に新たな影が見つかるなど、第3話では病状についても不安が残る展開となりました。
そんな中、ラストでは奈緒の兄・亮介(木村達成)が絵里の病室を訪れるという不可解な場面も描かれています。
修司の祖母が亡くなった火災や、亮介が関わる土地買収を考えると、この行動には別の目的があるのかもしれません。
亮介がなぜ絵里に接近したのかについては、第3話ラストの亮介の病室訪問と土地売却交渉の関係を考察した記事で詳しく取り上げています。
絵里の治療と兄妹の関係だけでなく、祖母の火災をめぐる謎が今後どのようにつながっていくのかも気になるところです。
『あにいもうと』第3話 修司の家と海のロケ地・絵里の心境まとめ
第3話で修司の新居として登場した建物の外観は、千葉県いすみ市の城山青年会館。絵里が感情を爆発させた海は、同じいすみ市にある丹ヶ浦です。
絵里が突然海へ向かったのは、修司と奈緒への嫉妬だけではなく、長い入院生活で積み重なった不安や孤独があったからではないでしょうか。
何より切なかったのは、修司も絵里もお互いを大切に思っているのに、その気持ちがすれ違ってしまったことです。
絵里は兄に甘えているだけではなく、病気になる前の普通の生活を取り戻したかったのかもしれません。
そして第3話の終盤では、絵里の病状に新たな不安が生じ、亮介が病室を訪れるという謎も残されました。
絵里が抱える不安を修司と奈緒はどう受け止めていくのか。今後の物語でも注目したいところです。
- 修司の新居の外観ロケ地は、千葉県いすみ市の「城山青年会館」
- 絵里が海に向かって走った場面のロケ地は、いすみ市の「丹ヶ浦」
- 絵里が海へ行きたがった背景には、修司と奈緒への嫉妬や自由への憧れがあった可能性
- 絵里が感情を爆発させたのは、病気と向き合う不安や孤独が積み重なったためと考えられる
- 絵里が求めていたのは、回復への励ましだけでなく苦しさへの共感だったのかもしれない
- 修司が絵里を叱ったのは、妹の命を守りたいという強い思いからと考えられる
- 第3話終盤では絵里の病状と亮介の病室訪問という新たな不安や謎が残された



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